桃
「 ね 、 蒼 」
桃
「 俺の こと 好きなんでしょ ? 」
蒼
「 うん っ 、 」
桃
「 じゃ 、 これ 付けて ? 」
笑顔で 手枷を 差し出す 桃くん 。
蒼
「 これ 、 ? 」
桃
「 そう 、 嫌 ? 」
蒼
「 い 、 痛くない 、 ? 」
蒼
「 後で 外してくれる 、 ? 」
僕が 桃くん を 見上げると 、 桃くん は 面白くなさそうに 顔を しかめた 。
桃
「 ふ - ん 、 付けね - の 。 あっそ 」
桃
「 じゃ 、 いいよ 。 あっち 行って ? 」
そう 言って 家の ドアの 方を 指差す 。
蒼
「 ご 、 ごめん 。 着ける 、 着けるから 、 ! 」
桃
「 もう いいって 」
蒼
「 ゃだ 、 やだよ 。 桃くん 、 ごめん 、 嫌わないで 、 許して 」
桃くん の 気分を 損ねちゃった 。
嫌われた 。
蒼
「 お願い 、 許して 、 」
桃
「 もう 逆らわない って 誓える ? 」
蒼
「 うん 、 誓う 、 絶対 」
桃
「 …… 許したげる 」
そう 言うと 桃くん は 僕を 地獄から 引っ張り 上げてくれた 。
僕は 桃くん に 抱きつく 。
この 温もりを 捨てたくない 。
そのためなら 僕は どうなってもいい んだ 。