# 小 さ な 檻 の 中 で .
窓の 向こう側 では 、 ずっと 雪が 降っていて 、 小さな 、 俺と 同じくらいの 年頃の 子供が 雪だるまを 作っていた 。
赫
「 紫桾 ? 何 見てるの ? 」
窓の 外を じっと 見つめていると 、 本を 読んでいた お兄ちゃん の 赫桾が 近づいて来た 。
紫
「 俺も 雪で 遊びたくて 、 」
赫
「 ぇ ー 、、 お家で 遊んでよ ? 」
紫
「 ぅん 、、 わがまま 言って ごめんね 、 」
俺が 外に 行きたいと 行ったら 、 お兄ちゃんは いつも 悲しそうな 顔を する 。
赫
「 分かってくれたら いいから ね っ 」
お兄ちゃんは 、 ずっと 俺と 遊んでくれた 。
本も 読んでくれたし 、 歌も 歌ってくれたし 、 絵も 描いてくれた 。
でも 、 それでも 俺には 窓の 外の 景色の 方が 、 綺麗に 見えた 。
桃
「 ん ー っ 、 紫桾 、 赫 、 ぉはよ 」
蒼
「 紫桾 ~ っ 、 今日も 可愛い 〜 っ ( 」
黄
「 蒼ちゃん は 今日も うるさい ですね 」
橙
「 やっぱ 赫 も 紫桾 も 早起き やな ぁ 」
次々と お兄ちゃん達が 起きて来た 。
長男の 桃桾 の 方へ 、 赫兄 が 行った 。
赫
「 ぁ そうだ 。 ね 、 桃ちゃん 、 紫桾 が 外 出たいって 言ってたんだけど …… 」
桃
「 …… まじか 」
露骨に 嫌そうな 顔を する 桃兄 。
紫
「 ぁ 、、 ごめん 、 なさい …… 」
桃
「 何が 足りない 、 ? 」
桃桾 は 俺の 頭を 撫でながら 聴いた 。
足りないもの 。
何かは 分からないけど 何かが 足りない 、 なんて 言えない 。
橙
「 紫桾 は 可愛いん やから 、 外 出たら 危ない で ?? 」
紫
「 ぅん 、 」
お兄ちゃん たちは みんな いつも そう言う 。
蒼
「 ぁ 、 そーだ 。 僕 、 今日 出かけなきゃ 駄目な 所が あるんだった 、 ! 」
三男の 蒼 兄 が 、 桃兄 に 目配せ しながら 言った 。
黄
「 皆んなで 行きましょ ? 」
橙
「 何 買うん ?? 」
皆んなは 楽しそうに 準備を 始めた 。
紫
「 俺も 、、 行きたい …… 」
赫
「 ぅーん 、、 紫桾 は お留守で いいかな ? 」
紫
「 …… っ 、 」
桃
「 ちゃんと お土産 買ってくるから いい子で 待ってろよ ? 」
蒼
「 お留守番 、 上手に できなかったら お仕置き だよ っ ? (笑 」
そう 言って 五人は 俺を 置いて 出て行った 。
お留守番 、、 しなきゃ 。
でも 、 ずっと 、 ずっと 俺の 頭の 中からは “ 脱走 ” という 言葉が こびりついて 離れなかった 。
今 、 今 行かなきゃ もう ずっと ここに 居ないと 行けない かも しれない 。
それなら 、 !
俺は 、 家を 飛び出した 。
辺り一面 、 真っ白な 世界 。
身体が 凍りつく ように 冷たい けど 、 俺は 足を 進めた 。
どこに 行くか 、 あても ないのに 。
桃
「 確保 っ ♪ 」
黄
「 ぁ ー あ 、 紫桾 失敗 しちゃいましたね っ 」
蒼
「 お仕置き 、 だよ ? 」
橙
「 寒そう やな 、 (笑 」
赫
「 紫桾 、 これで ず - っと 、 俺たちと 一緒 だよ ? 」
赫兄 が 、 俺の 耳元に 口を 寄せて 言った 。
気づけば 、 俺は 雪の 中に 倒れこんだ 。
蒼
「 ぁ 、 紫桾 起きた 」
目を 覚ますと 冷たい 金属のような ものが 、 手首と 首に 付いていることに 気づいた 。
桃
「 おはよ 、 紫桾 ♡ 」
目の 前では 小さな 鎖が 、 ゆらゆらと 揺れていて 、 桃桾 の 方に 行こうと しても 、 鎖が 引き留めた 。
蒼
「 ぅわ 、 可愛い っ 」
黄
「 似合ってますよ 、 紫桾 」
にっこりと 笑う お兄ちゃん たち 。
状況を 把握するのに 、 数分は かかったと 思う 。
“ 俺 は 、 鎖 に 繋 が れ て い た ”
紫
「 は 、 外して 、 」
橙
「 勝手に 抜け出した 紫桾 が 悪いんやで ? ( 笑 」
黄
「 ま 、 仕組んだのは 僕ら ですけどね 」
赫
「 紫桾 が 一人に なったら 抜け出す 、 って 。 で 、 抜け出したら 俺たちが 捕まえられる 」
紫
「 ぇ 、 」
桃
「 ぁ゛ ~ 可愛い っ ( 」
赫兄 が 俺の 頬に 手を 添えた 。
赫
「 これで ずっと 、 六人で 一緒 だね ? 」
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