[ 苺野学園 2年生の 水瀬 蒼 さん が 今日 午後 、 学校 での 課外活動 中に 行方不明に なりました 。 学園では 、 毎年 この時期に 登山をしており ____________ ]
唯一の 友達 、 と 呼べるほど の 関係 だった 彼奴が 行方不明に なったのは 数週間前 。
誰も 口には 出さない けれど 、 もう 見つかる可能性 は 低い 。
信じたく無い 。
でも 、 それが 現実 だ 。
後輩
「 あ 、 桃センパイ 何 してるんですか 、 そろそろ 校舎 施錠 しますよ ? 」
通りすがった 誰か が 声を かけて 来た 。
なんて 名前 だったかは 忘れた が 、 確か 部活の 後輩 だった 気がする 。
俺は 指で 銃を 作って 、 後輩に 向けた 。
桃
「 Lovret 」
小さく 呟く 。
後輩
「 ね ー せーんぱい 、 こんな ところに 居たら 風邪 引きますよ 〜 ? 一緒に 帰り ましょ ♪ 」
桃
「 ん 、 帰ろ 」
今日の 一緒に 帰る 相手は 此奴で いいか 、 と 我ながら 呆れるほど ひどい ことを 考えて 俺は 立ち上がった 。
服に 付いた 土を 払い 落として 、 此奴の 横に 立つ 。
後輩
「 せんぱい 、 お菓子 食べます ?? 」
にこにこ と 聞く 此奴に 、
桃
「 ちょーだい 」
と 言いながら 、 別の ことを 考えていた 。
Lovret 。
何故か 生まれ持って 使えた 、 俺の 特殊能力 。
簡単に 言えば 相手を 堕とす 呪文 。
生まれつき そういう 類の ものが 使える 俺の ことを 、
「 気味が悪い 」
「 異端者 だ 」
と 言う 人も いたが 、
即 堕とせるから 何とも 無かった 。
副作用 も 、 俺が 知る限り 無い から 昔は よく 使っていた 。
だから 、 沢山の 人に 好かれた 。
沢山の 人を 堕とした 。
だが 、 いや 、 逆か 。
そのせいで 、 友達 なんて ものは 俺には 居なかった 。
嫌われる前に 堕とす 。
そうすれば 、 良好な 菅家を 築ける 。
そう 信じて いた 。
その日の 朝は 雨の 降っていた 。
薄暗い 校舎裏 で 、 一人 で 座り込んで いた あの 時 、
蒼
「 ぁれ 、 先客 っ ? 」
と 高い 声が して 、 反射的に Lovret を 撃つ 。
あ 、 ゃべ 、 撃っちゃった 、 どーしよ 面倒くせ 、
などと 思っていた のに も 関わらず 、
蒼は 至って 普通 だった 。
桃
「 … は ? 」
失敗 したことは 今まで 無かった 。
蒼
「 くふ 、 当たらなかった よ ? 」
桃
「 誰 、 お前 。 何で 当たんね - んだよ 」
蒼
「 ん ~ 、 宇宙人 だから ? 」
桃
「 …… お前も 何か 使えんのか 」
蒼
「 まぁね っ ? どぉ ? ビックリ した ? 」
桃
「 してない 」
蒼
「 うっそ だ ぁ ! 」
蒼
「 じゃ 、 同じ 能力者 として 仲良く しよ ~ ね ! 」
手を 伸ばされて 反射的に 握手を したのは 、
本当に 同じ 能力者 だったから 、 運命 だったのかも しれないと 今になって 馬鹿らしい ような ことを 考えていた 。