涙 を 抱 い て ___ 。
黄
「 う ぁ 、 」
煩い 目覚まし 時計 の 音が 、 静かな 朝の 俺の 部屋に 鳴り響く 。
目覚まし を 止めると 、 もう一度 布団の 中に 潜り込む 。
眠くは 無い 。
prrrrrrr …… 、、、
ポケットで 起きろ 起きろと 促す ように スマホ が 振動 する 。
黄
「 起きなきゃ 、、 」
布団 から 少し 顔を 出して 、
スマホ を 手に 取ると 、
緑 から 着信 が 着ていた 。
折り返し 電話 を 掛ける 。
黄
「 緑 ごめん 、、 ぇっと 、 寝てて … 」
緑
『 大丈夫 だよ ぉ ~ 』
緑
『 風邪とか じゃ無い ~ ? 』
黄
「 ごめん 、 すぐ 行くね っ 、、 ? 」
努力 も 出来ない 俺 が 、
緑に 迷惑 掛けちゃ 駄目 だ 、 !
緑
『 しんどかったら 大丈夫 だからね ぇ ~ ? 』
安心 する 緑 の 声 を 聞いて 、
勝手に 涙が 出てくる 。
電話が 切れて 、
準備 を しようと する 。
カーテン を 開けると 、
眩しい 朝の 光が 差し込んできた 。
黄
「 わ 、、 」
目が 痛くなる 。
昨日の 夜も そうだったな 、 。
夜の 道で 光る 星の 輝き が
しんどかった 。
そんなこと 、 誰にも 言えない けど 。
ベッド から 無理矢理 身体 を 起こして 、
カレンダー に バツ を 書き込む 。
今日も また 、 “ アシタ ” が 来てしまった 印 。
何も 無いはず なのに 、
心が 痛くなる 。
外へ 行くのが 怖い 心を 沈めながら 、
緑 の ところへ 向かうために 家を 出た 。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
黄
「 ぁ 、、 緑 、 お待たせ 、 ! 」
可愛く 笑顔を 作って 笑う 。
上手く 笑えてるか 、 自信が 無い 。
緑
「 黄 ちゃん おはよ ぉ ~ 」
緑
「 今日 どう しよっか ~ 」
小さな 会議室 の ソファ で にこにこと 座って いる 緑 が 尋ねてくる 。
黄
「 ぇ 、、 撮影 しなきゃ いけない でしょ 、 ? 」
俺は “ アイドル ” だから 。
可愛くって カッコいい “ 王子様 ” で なきゃ 駄目 だから 。
ファン の みんなも 、 “ 王子様 ” の 俺 が 好き だから … 、 !
緑
「 黄ちゃん が 配信 したいなら いいけど 、 」
まだ 、 頑張れる 。
まだ 、 まだ ___ 。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
緑
「 ふ ~ 、 黄ちゃん お疲れ さま ぁ ~ 」
黄
「 うん 、 じゃあね 、 ! 」
俺は そっけなく 返事を して 、 緑 から 離れ 、 家へ 向かった 。
優しい 、 いい 人 なのに 。
いや 、 いい人だから こそ 、
優しさが 眩しく なる 。
俺と 比べられて無いか 勝手に 不安 に なる 。
そんな こと を 考えながらも 、
結局 家で 一人だと 寂しく なるんだけどね ___ 。
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家に 着いて 、 何も せずに まず は ベッド に 飛び込む 。
疲れてるのに 、
寂しくて 眠れない 。
黄
「 、、 緑に 今 電話掛けても 迷惑 じゃ ないかな 、 ? 」
迷いながら 、
緑の 電話番号を 入力 しては 消す 、 を 繰り返していた 。
結局 、
黄
『 今 から 電話 しても いい ? 』
と 、 メッセージ を 送ってしまった 。
数分間 スマホを 握りしめて 、 返信が 来るのを 待つ 。
黄
「 まだ かな 、 」
やっぱり 遅刻 する ような 俺 になんて 、 もう 呆れたのかな 、 ?
どんどん と 妄想が 広がっていく 。
スマホが 俺の 手の中で 震えて 、
はっ と 現実に 戻ってくる 。
緑
『 いいよ ! 』
良かった 、 と 思って 電話 を 掛ける 。
黄
「 もしもし 、 緑 、、 ? 」
緑
『 俺 だよ ぉ ~ 』
黄
「 ん 、 んっとね 、 」
どう 説明 しようか 悩み 、
黄
「 緑と 会いたいの 、 」
意味 が 分からない ことを 言ってしまった 。
緑
『 俺も 会いたい ~ 』
黄
「 ぁ 、、 やっぱ ごめん 、 ! 全然 大丈夫 、 ! 」
少し 、 沈黙が 広がる 。
緑
『 黄ちゃん 』
黄
「 ひ ぁ 、 ごめ 、 」
深刻 そうな 声に なった 緑 。
俺は 慌てて 謝る 。
いや 、 謝ろうと した 。
緑
『 もう 、 強がらなくても いいよ 』
黄
「 ぇ 、 ? 」
緑
『 泣いた 過去を 強がる 必要 は 、 ないんだよ 、 ? 』
緑
『 それを 柔らかく 持って 歩いていく だけで 、 それだけで いいんだよ 』
緑
『 もう 、 いいんだよ 、 黄ちゃん 』
黄
「 でも 、 俺 、 でも 」
黄
「 そんなの 、 俺 は 、 」
黄
「 じゃあ 、、 じゃぁ 、、 俺が 幸せ って 思える まで 、、 」
黄
「 それまで 、 ずっと 、、 緑 の ままで 居て 、 ? 」
黄
「 いつか 、、 いつか 緑 が 笑える ような 歌を 歌える ように なれるなら 、 」
黄
「 俺 には 、、 何も 無いけど 、 」
黄
「 歌える ように 、 」
黄
「 まだ 、 幸せ とは 思えないけど 、、、 それまで 、 」
黄
「 俺 の 隣に 、 居て 、 」
緑
『 当たり前 だよ ぉ 、 ? 』
緑
『 俺は 、 緑は 黄ちゃん から 離れたり しない からね 、 ? 』
黄
「 緑 、 」
緑
『 黄ちゃん 知ってた ぁ 、 ? 』
緑
『 泣いた 傷の 数 だけ 、 夜は 暖かい んだよ ぉ 、 ? 』
緑
『 黄ちゃん はさ 、 黄ちゃん の ままで 笑って よ 、 ? 』
ぽつ 、 。
握りしめて いた 手に 、
暖かい 涙が 落ちた 。
end ___ 。
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