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私の両親
私は、[漢字]遠藤奈緒[/漢字][ふりがな]えんどう なお[/ふりがな]。
優しいお母さんと、働き者のお父さんと暮らしている。
今、私は小学四年生で、英語と水泳を頑張っている。
こんな感じで、楽しく毎日を過ごしていた。
そんなある日、水泳からの帰り道、お母さんの車のラジオで、ニュースが流れてきた。
[太字]
「当時、2歳だった女の子、[漢字]来栖美緒[/漢字][ふりがな]くるす みお[/ふりがな]ちゃんが行方不明になってから、もう8年の月日が経ちました。今も美緒ちゃんの両親は、どこかできっと生きていると信じて情報提供を呼びかけています。どんな些細な情報でも、持っている方は、〇〇警察署へ……[/太字]
と、いう風にニュースが流れていたのをお母さんは、「物騒だね。無事だといいねぇ」と言って違う番組に切り替えた。
私は、生きていれば同い年の美緒ちゃんを少し、可哀想に思った。
そして、そんなニュースを忘れたある日。
今日は、平日なのに珍しくお父さんが、早くに帰ってきたので、3人でご飯を食べた。
目の前では、テレビでニュースがついてる。
私の家では、ご飯の時には必ずニュースがついているので、私もよくニュースを見ている。なので、今回もテレビの方へ目線を移すと、前、ラジオでやっていた内容と同じようなニュースが流れてきた。
だが、少し違った。それは、とある監視カメラの映像があったこと。
どうやら、公園の監視カメラの映像が、消される前の確認で、発見されたよう。それを公園の管理者が提供したらしい。
その映像は、1人の女性が抱いている赤ちゃんを女性と男性の2人が奪おうとしているようだった。映像が粗くてよくわからなかったけど、その赤ちゃんは、私と同じ。鼻にほくろがあった。
たまたまかと思ったけど、奪おうとしている女性と男性の顔を見て確信してしまった。
あの2人は私の両親だ。
ありえない。私はそう思って持っていた箸をポトリと落とした。
お父さんとお母さんは、焦ってテレビを消したけど、もう遅かった。
私は、震えた声で言った。
「ね、ねえ。私のお父さんとお母さんは、2人、だよね?」
2人は、顔を見合わせて、うんと頷いてから言った。
「奈緒、私はね。憎かったの」
ポロリと、お母さんは言葉を溢した。
「あなたの本当のお母さんが。あの人とはご近所さんだったんだけど、あなたの夜泣きが聞こえて私は壊れそうだったの。うるさかったのもそうだったんだけど。1番の理由は、私は子供ができない体質で。だから見せつけられてるようで。本当に羨ましくて、憎かった。だから、お父さんとあなたを誘拐したの」
公園にいた時は、ベビーシッターさんが私と散歩してて、私を奪ってからベビーシッターさんを殺したらしい。
そして、お父さんが私の頬を強くたたいてから言った。
「もう、知ってしまったんだ。殺すしかない……」
お父さんは、はぁ、はぁと息を荒くして本で殴ってきた。
私は、包丁を持ってこようとしているお母さんから、逃げようとしたが、お父さんのせいで逃げられない。気づいたら、おでこから血が、つーっと流れてきていた。
そして、赤いしずくがぽたりとこぼれてくる。
気づくと、もうお母さんが包丁を持ってきて近づいてきていた。
私は、悟った。ああ、終わったなって。
最後に、本当のお母さん、お父さんに会いたかったよ……。
[水平線]
[太字]「速報です。○○県○○市の家から、腐臭がすると通報が入り、先ほど警察が確認したところ、女の子の遺体があったそうです。身元の確認を進めていますが、鼻にあるほくろから、行方不明となっている来栖美緒ちゃんの可能性が高いとみているそうです。捜査関係者によると、遺体があった家に住んでいた[漢字]遠藤剛[/漢字][ふりがな]えんどう つよし[/ふりがな](38)とその妻、[漢字]遠藤真美子[/漢字][ふりがな]えんどう まみこ[/ふりがな](37)の犯行だと思われるそうです。また、8年前の美緒ちゃん誘拐事件の犯人も、その二人だと思われます。警察は、情報提供を呼び掛けています」[/太字]
優しいお母さんと、働き者のお父さんと暮らしている。
今、私は小学四年生で、英語と水泳を頑張っている。
こんな感じで、楽しく毎日を過ごしていた。
そんなある日、水泳からの帰り道、お母さんの車のラジオで、ニュースが流れてきた。
[太字]
「当時、2歳だった女の子、[漢字]来栖美緒[/漢字][ふりがな]くるす みお[/ふりがな]ちゃんが行方不明になってから、もう8年の月日が経ちました。今も美緒ちゃんの両親は、どこかできっと生きていると信じて情報提供を呼びかけています。どんな些細な情報でも、持っている方は、〇〇警察署へ……[/太字]
と、いう風にニュースが流れていたのをお母さんは、「物騒だね。無事だといいねぇ」と言って違う番組に切り替えた。
私は、生きていれば同い年の美緒ちゃんを少し、可哀想に思った。
そして、そんなニュースを忘れたある日。
今日は、平日なのに珍しくお父さんが、早くに帰ってきたので、3人でご飯を食べた。
目の前では、テレビでニュースがついてる。
私の家では、ご飯の時には必ずニュースがついているので、私もよくニュースを見ている。なので、今回もテレビの方へ目線を移すと、前、ラジオでやっていた内容と同じようなニュースが流れてきた。
だが、少し違った。それは、とある監視カメラの映像があったこと。
どうやら、公園の監視カメラの映像が、消される前の確認で、発見されたよう。それを公園の管理者が提供したらしい。
その映像は、1人の女性が抱いている赤ちゃんを女性と男性の2人が奪おうとしているようだった。映像が粗くてよくわからなかったけど、その赤ちゃんは、私と同じ。鼻にほくろがあった。
たまたまかと思ったけど、奪おうとしている女性と男性の顔を見て確信してしまった。
あの2人は私の両親だ。
ありえない。私はそう思って持っていた箸をポトリと落とした。
お父さんとお母さんは、焦ってテレビを消したけど、もう遅かった。
私は、震えた声で言った。
「ね、ねえ。私のお父さんとお母さんは、2人、だよね?」
2人は、顔を見合わせて、うんと頷いてから言った。
「奈緒、私はね。憎かったの」
ポロリと、お母さんは言葉を溢した。
「あなたの本当のお母さんが。あの人とはご近所さんだったんだけど、あなたの夜泣きが聞こえて私は壊れそうだったの。うるさかったのもそうだったんだけど。1番の理由は、私は子供ができない体質で。だから見せつけられてるようで。本当に羨ましくて、憎かった。だから、お父さんとあなたを誘拐したの」
公園にいた時は、ベビーシッターさんが私と散歩してて、私を奪ってからベビーシッターさんを殺したらしい。
そして、お父さんが私の頬を強くたたいてから言った。
「もう、知ってしまったんだ。殺すしかない……」
お父さんは、はぁ、はぁと息を荒くして本で殴ってきた。
私は、包丁を持ってこようとしているお母さんから、逃げようとしたが、お父さんのせいで逃げられない。気づいたら、おでこから血が、つーっと流れてきていた。
そして、赤いしずくがぽたりとこぼれてくる。
気づくと、もうお母さんが包丁を持ってきて近づいてきていた。
私は、悟った。ああ、終わったなって。
最後に、本当のお母さん、お父さんに会いたかったよ……。
[水平線]
[太字]「速報です。○○県○○市の家から、腐臭がすると通報が入り、先ほど警察が確認したところ、女の子の遺体があったそうです。身元の確認を進めていますが、鼻にあるほくろから、行方不明となっている来栖美緒ちゃんの可能性が高いとみているそうです。捜査関係者によると、遺体があった家に住んでいた[漢字]遠藤剛[/漢字][ふりがな]えんどう つよし[/ふりがな](38)とその妻、[漢字]遠藤真美子[/漢字][ふりがな]えんどう まみこ[/ふりがな](37)の犯行だと思われるそうです。また、8年前の美緒ちゃん誘拐事件の犯人も、その二人だと思われます。警察は、情報提供を呼び掛けています」[/太字]
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