閲覧前に必ずご確認ください
自傷行為、暗い場面が多々あります。苦手な方はお気をつけください。
[大文字]「お前せんせーに言ったでしょ。ほんとめーわくなんだけど」[/大文字]
あぁ、変わらなかった。何なら悪化しているような気がする。こんなことなら教室に来なくても良かったのに。
「親にそーだんするとかまじダサくね?」「泣きついたんじゃない〜?顔想像しただけで吐き気すんね」こんな陰口・悪口はもちろん、机の中のものがなくなったり、名札がゴミ箱にあることも多くなった。でも、受け入れてくれた人もいるんだ。そう思って教室に通い続けた。僕は屈したりしないって言い聞かせて、自分に催眠をかけた。そのおかげで出席日数は増えた。
[明朝体]でも、そんなものすぐに壊れる。これは土曜日のこと。
[/明朝体][大文字]バシャアッ[/大文字]これ何。あ、バケツの水か。うわーしかもトイレの掃除用じゃん。トイレの奥の個室に呼び出されたから何されるかわからなかったけど、まさかここまでとは。そして、今水をかけてきた本人は、後ろの[漢字]仲間[/漢字][ふりがな]こぶんども[/ふりがな]に、「あれ持ってきてくれた〜?」と聞いた。なんのことだ。そう当事者じゃないかのように思っていると、本当にやるの...?といった声が聞こえたあと、「皮膚を切りにくいカッター」をカバンからだして、渡した。「これでお前を証拠を残さずに直接傷つけられるねw」とその人は笑って刃を1,2個だし、そのまま振り上げる。あー、これは、正当防衛できるかな。状況を理解しているのか理解してないのかわからないまま、振り下ろされるカッターを左手の手の甲で受ける。やっぱり、怪我をしにくいと言っても、簡単に切れて、血が出る。そしてそのまま2回、3回も受ける。4回目、「全然こいつ避けないじゃんw」と笑いながら振り下ろしたカッターを手ではたいて落とし、相手の腹を蹴って突き飛ばして、トイレから逃げる。水が目に入りそうになって手で擦ったときに血が付着して、視界がぼやける。気づかぬ間に精神的ダメージを追っていたのだろう、過呼吸になって吐き気がする。一回立ち止まって息を整えようとする。でも、いつの間にか背後にきていたあいつにまた腕を刺されそうになる。やっとの思いで転がるようにして避けたのに、またもう一発いれようとしてくる。しつこいんだよ...!そんなことを毒づきながら、前腕の負傷を覚悟して目を瞑る。
でも、いつになっても衝撃がこない。え...?と思って目を開けてみると、カッターを持った相手の手が、ある人物に抑えられていた。相手も困惑した様子で立っていて、抵抗する気もないようだ。その「ある人物」は、相手の手を離したあと、僕に肩を組んできて顔を近づけ、「こいつ、俺の(仲間)だから手ぇだしたら女でも容赦したくねぇんだけど...」といつもより低い、でも聞き取りやすい通った声で相手に言い放った。「ひゃぇ...」といいのこして去っていった相手を見送って、ある人物は腕を離した。「よかったな」からっと笑うその人物に、私はわけがわからないまま一気に質問をした。「よかったけど!よかったけど!でもなんで君ここにいるの!?東!!学校違うよね!?てかなんで私の場所が!?学校どうやって入ったの!?」落ち着けない僕に東は微笑して、「なんか暇で散歩してたら、明らかに顔が死んでる小林がいて。学校違うけど、ランドセルもってきたら遅刻した生徒だと思われたのか入れた。学校はもとから知ってたし。」とひとつひとつ丁寧に返した。そして急に真剣な顔になって、「手、だせ。どうせ傷あんだろ。」と言ってるそばから僕の手をとって袖をまくった。「あーあ、元スケバンのお前の威厳はどうなってんだよ」と呆れながらも慣れた手つきで絆創膏を貼って、じゃあな、と背を向けた。引き止めると目立つ。わかっていても、僕はできるだけの声量で言った。「東、あ、ありがとう!!」すると東は振り向いてニカッと笑い、頭の横で手を振りながら帰っていった。
絶対先生に見つかったら私も怒られる。いい迷惑だ。でも、助けてくれて嬉しかったのは、守ってくれて泣きそうになったのは、一言一句で顔が熱くなったり、胸が弾んだのは、たぶん...気のせい。鏡に映るりんごのような自分を見たくなくて、はやく保健室に駆け込んだのも、その先生がちょっとニヤニヤしてたのも...気のせいということにしておく。
4時間目、終
あぁ、変わらなかった。何なら悪化しているような気がする。こんなことなら教室に来なくても良かったのに。
「親にそーだんするとかまじダサくね?」「泣きついたんじゃない〜?顔想像しただけで吐き気すんね」こんな陰口・悪口はもちろん、机の中のものがなくなったり、名札がゴミ箱にあることも多くなった。でも、受け入れてくれた人もいるんだ。そう思って教室に通い続けた。僕は屈したりしないって言い聞かせて、自分に催眠をかけた。そのおかげで出席日数は増えた。
[明朝体]でも、そんなものすぐに壊れる。これは土曜日のこと。
[/明朝体][大文字]バシャアッ[/大文字]これ何。あ、バケツの水か。うわーしかもトイレの掃除用じゃん。トイレの奥の個室に呼び出されたから何されるかわからなかったけど、まさかここまでとは。そして、今水をかけてきた本人は、後ろの[漢字]仲間[/漢字][ふりがな]こぶんども[/ふりがな]に、「あれ持ってきてくれた〜?」と聞いた。なんのことだ。そう当事者じゃないかのように思っていると、本当にやるの...?といった声が聞こえたあと、「皮膚を切りにくいカッター」をカバンからだして、渡した。「これでお前を証拠を残さずに直接傷つけられるねw」とその人は笑って刃を1,2個だし、そのまま振り上げる。あー、これは、正当防衛できるかな。状況を理解しているのか理解してないのかわからないまま、振り下ろされるカッターを左手の手の甲で受ける。やっぱり、怪我をしにくいと言っても、簡単に切れて、血が出る。そしてそのまま2回、3回も受ける。4回目、「全然こいつ避けないじゃんw」と笑いながら振り下ろしたカッターを手ではたいて落とし、相手の腹を蹴って突き飛ばして、トイレから逃げる。水が目に入りそうになって手で擦ったときに血が付着して、視界がぼやける。気づかぬ間に精神的ダメージを追っていたのだろう、過呼吸になって吐き気がする。一回立ち止まって息を整えようとする。でも、いつの間にか背後にきていたあいつにまた腕を刺されそうになる。やっとの思いで転がるようにして避けたのに、またもう一発いれようとしてくる。しつこいんだよ...!そんなことを毒づきながら、前腕の負傷を覚悟して目を瞑る。
でも、いつになっても衝撃がこない。え...?と思って目を開けてみると、カッターを持った相手の手が、ある人物に抑えられていた。相手も困惑した様子で立っていて、抵抗する気もないようだ。その「ある人物」は、相手の手を離したあと、僕に肩を組んできて顔を近づけ、「こいつ、俺の(仲間)だから手ぇだしたら女でも容赦したくねぇんだけど...」といつもより低い、でも聞き取りやすい通った声で相手に言い放った。「ひゃぇ...」といいのこして去っていった相手を見送って、ある人物は腕を離した。「よかったな」からっと笑うその人物に、私はわけがわからないまま一気に質問をした。「よかったけど!よかったけど!でもなんで君ここにいるの!?東!!学校違うよね!?てかなんで私の場所が!?学校どうやって入ったの!?」落ち着けない僕に東は微笑して、「なんか暇で散歩してたら、明らかに顔が死んでる小林がいて。学校違うけど、ランドセルもってきたら遅刻した生徒だと思われたのか入れた。学校はもとから知ってたし。」とひとつひとつ丁寧に返した。そして急に真剣な顔になって、「手、だせ。どうせ傷あんだろ。」と言ってるそばから僕の手をとって袖をまくった。「あーあ、元スケバンのお前の威厳はどうなってんだよ」と呆れながらも慣れた手つきで絆創膏を貼って、じゃあな、と背を向けた。引き止めると目立つ。わかっていても、僕はできるだけの声量で言った。「東、あ、ありがとう!!」すると東は振り向いてニカッと笑い、頭の横で手を振りながら帰っていった。
絶対先生に見つかったら私も怒られる。いい迷惑だ。でも、助けてくれて嬉しかったのは、守ってくれて泣きそうになったのは、一言一句で顔が熱くなったり、胸が弾んだのは、たぶん...気のせい。鏡に映るりんごのような自分を見たくなくて、はやく保健室に駆け込んだのも、その先生がちょっとニヤニヤしてたのも...気のせいということにしておく。
4時間目、終
通報フォーム
この小説の著作権はかぼちゃプリン。さんに帰属します