閲覧前に必ずご確認ください

※この物語は、少し心が「チクッ」とするような、重め・病み系の描写が含まれます。
※キャラクターが精神的に落ち込んでいくシーンがありますが、最終的にはハッピーエンドに向かいますので、最後まで見守っていただけると嬉しいです。
※「愛」を求める過程で、少し大人びた表現や、ピュアなだけではない描写が入る可能性があります。苦手な方はご注意ください。

「最後には、必ず幸せな光を見せます。」

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壊れたドールは、愛の温度を知りたい

#7

第7話:白い傷跡、増えていく嘘

部屋の電気はつけない。
カーテンの隙間から差し込む街灯の光だけで十分だった。

母親に突き飛ばされた拍子に打った腕が、ズキズキと痛む。
でも、その痛みさえも、心の中にあるドロドロとした不快感に比べれば、まだマシに思えた。

「……、……、……あは。……また増えちゃった」

引き出しの奥から取り出した絆創膏を、手慣れた手つきで肌に貼る。
一枚、また一枚。
昨日まではなかった白い印が、私の腕を侵食していく。
これは、私が私であるために必要な、儀式みたいなもの。

「ドール」は、傷ついても泣かない。
「ドール」は、壊れても自分で直さなきゃいけない。

ふと、枕元でスマホが短く震えた。
暗闇の中で光る画面には、またあの名前。

【颯太:おやすみ。明日、学校でね】

「……、……、……しつこいって言ってるのに」

絆創膏だらけの指で、画面をなぞる。
返信なんて、できるわけない。
こんなボロボロで、中身が空っぽな私を見たら、あの綺麗な瞳をした男の子はどんな顔をするんだろう。

「……、……見ないでよ。……こっちに来ないで」

私はスマホを裏返し、布団を頭から被った。
真っ暗な視界の中で、腕の痛みだけが、私がまだ生きていることを教えてくれていた。

作者メッセージ

皆様、こんにちは。酸素ちゃんです。

第7話は、ルナちゃんの隠された傷についてのお話でした。
家での理不尽な扱いから逃げるように、自分の体を傷つけ、絆創膏で隠してしまうルナちゃん。
誰にも見せられないその場所を、颯太くんの真っ直ぐな言葉が、無自覚にこじ開けようとしています。

彼女がいつか、絆創膏ではなく「誰かの体温」で癒やされる日は来るのでしょうか。
重い展開が続きますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。

2026/04/21 16:36

酸素ちゃん
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