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本作は全年齢対象の創作BLです。

攻めから受けへの一方的な(?)溺愛を含みますが、ヤンデレ、監禁、執着、共依存などの暗い要素は一切ありません。

終始ハッピーで平和な、光の属性の物語です。

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しっぽを振るのは、君の前だけ

#50

第50話(最終回):しっぽを振るのは、君の前だけ

教会の重厚な扉が開くと、眩しい光と共に、パイプオルガンの柔らかな旋律が僕たちを包み込んだ。

真っ白なタキシード。
高校生の頃よりも少しだけ広くなった背中。
隣を歩く千尋は、これまで見たこともないくらい凛々しくて、でもどこか泣き出しそうな顔で僕を見つめている。

「……、……、……笑いすぎ。……不潔……」
「だって、幸せなんだもん。……律、世界で一番綺麗だよ」

祭壇の前で向かい合う。
あの日、二人で背伸びして買った銀色の指輪は、今、本物の「誓い」の指輪へと姿を変え、僕たちの左手で永遠の輝きを放っている。

「病める時も、健やかなる時も——」

神父様の言葉を聞きながら、これまでのことが走馬灯のように駆け巡る。
素直になれなかったあの日。冷たかった雨。
マフラーの匂い。そして、いつも僕の隣で笑っていてくれた、この温かい手。

「……、……離さないって、……誓うよ」

僕の声は少しだけ震えていた。
でも、千尋の目を見つめる瞳に迷いはない。
誓いのキスが交わされた瞬間、参列者からの拍手の中、僕は自分でも驚くほど素直に笑っていた。

隠しきれない、僕のしっぽ。
それは今、ゲストのみんなの前でも、そして誰より愛する千尋の前でも。
世界で一番激しく、誇らしげに、幸せを刻んでいた。

「大好きだよ、律。これからもずっと」
「……、……当たり前だろ。……僕の隣は、お前専用なんだから……」

不器用な僕たちの、最高に甘い物語。
これからは二人で、一生かけて、この「温度」を分かち合っていくんだ。

(完)
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作者メッセージ

皆様、これまで『しっぽを振るのは君の前だけ』を応援してくださり、本当にありがとうございました!酸素ちゃんです🫧

ついに、律くんと千尋くんが「家族」になることができました🐾💍
最初は自分の感情(しっぽ)を隠してばかりだった律くんが、最後は堂々と幸せを噛み締める姿に、私自身も胸がいっぱいです。

二人の未来は、きっとこれからも「不潔!」なんて言い合いながら、笑顔で溢れているはずです。

最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました!

2026/04/25 12:31

蜜薬
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