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本作は全年齢対象の創作BLです。

攻めから受けへの一方的な(?)溺愛を含みますが、ヤンデレ、監禁、執着、共依存などの暗い要素は一切ありません。

終始ハッピーで平和な、光の属性の物語です。

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しっぽを振るのは、君の前だけ

#49

第49話:左手の証明、朝の温度

「……ん、……、……、……不潔……」

眩しい朝日に目を細めながら、律は隣で眠る熱源に向けて呟いた。
高校を卒業してから数年。二人の「新しい家」は、今ではすっかり二人の匂いと生活感に馴染んでいる。

「……おはよ、律。朝から『不潔』はひどいなぁ」

隣で目を覚ました千尋が、眠たげな顔で笑い、律の腰を抱き寄せた。
律は文句を言いながらも、その腕から逃げようとはしない。
ふと、重なり合った二人の左手に目がいく。

あの日買った銀色の指輪は、今も二人の薬指で、少しだけ傷つきながらも誇らしげに光っていた。

「……、……もう、……こんな安物じゃなくて。……もっと、……まともなやつに、……しないとな」
「え? 律くん、それって……」
「……ッ、……、……二度言わせんな。……、……、……明日だろ、式」

そう。明日は、二人が「家族」になる日。
律は赤くなった顔を隠すように、千尋の胸に額を押し当てた。
しっぽは、シーツをバタバタと叩くほど激しく動いている。

「……、……愛してるよ、律」
「……、……、……、……死ぬまで、……隣にいろって、……言っただろ」

世界で一番不器用な「愛してる」の返し方。
でも、千尋にはそれで十分だった。
二人の左手にある約束は、明日、一生解けない魔法に変わる。

完結まで、あと1話。
幸せな鐘の音が、すぐそこまで聞こえていた。
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作者メッセージ

皆様、こんにちは!酸素ちゃんです🫧

第49話は、大人になった二人の幸せな朝でした🐾
高校生の頃から大切にしてきたペアリング。それを明日、新しい「誓いの証」に変える二人の決意……。
律くんの「死ぬまで隣にいろ」という言葉が、数年経っても変わらない愛の強さを物語っています💍

次はいよいよ、最終回。
第50話『しっぽを振るのは君の前だけ』、最高の結婚式をお届けします✨🤍

2026/04/24 17:52

蜜薬
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