閲覧前に必ずご確認ください

本作は全年齢対象の創作BLです。

攻めから受けへの一方的な(?)溺愛を含みますが、ヤンデレ、監禁、執着、共依存などの暗い要素は一切ありません。

終始ハッピーで平和な、光の属性の物語です。

文字サイズ変更

しっぽを振るのは、君の前だけ

#48

第48話:サヨナラは、はじまりの合図

卒業証書の筒を抱えた生徒たちが、校門の前で写真を撮り合っている。
喧騒の中、僕と千尋はあえて喧騒を避け、放課後の屋上へと続く階段の踊り場にいた。

「……、……終わったな。……、……結局、三年間……不潔なままだった……」
「あはは、律くんらしいね。でも、僕にとっては最高の三年間だったよ」

千尋はそう言って、制服の第一ボタンを指で弄る。
「これ、律くんにあげるよ」なんて言われる前に、僕は自分から千尋の腕を掴んだ。

「……、……ボタンなんて、いらねーよ。……、……それより、……これ」

僕はポケットから、不動産屋でもらった内見のパンフレットを取り出した。
千尋と二人で何度も話し合って、ようやく決めた「新しい家」の資料だ。

「……、……卒業したら、……毎日、……お前の不潔な顔を拝むことになるんだろ。……、……覚悟しとけよ」
「律くん……。うん、楽しみだね。一緒に朝ごはん食べて、一緒に『いってきます』して……」

千尋が僕の左手を引き寄せ、薬指の銀色にそっと唇を寄せた。
卒業して「生徒」じゃなくなっても、僕たちは「僕たち」のまま、新しい扉を開くんだ。

「……、……、……離さないからな。……、……死ぬまで、お前の隣に……居座ってやる……」
「ふふ、それって最高のプロポーズだね」

春の風が、僕たちの背中を優しく押す。
しっぽが、今日一番の幸せを刻むように、大きくゆっくりと揺れていた。

完結まで、あと2話。
物語は、永遠の約束へと向かっていく。
ページ選択

作者メッセージ

皆様、こんにちは!酸素ちゃんです🫧

第48話は、卒業と同棲への決意回でした🐾
卒業という別れの日に、あえて「新しい家の話」をする二人に、これからの長い未来を感じていただけたら嬉しいです。
律くんなりの「死ぬまで隣に居座る」という言葉、不器用だけど愛が詰まってますね💍

次はいよいよ第49話、エピローグ(数年後)です。
二人の「大人になった姿」を、心を込めて描きます✨🤍

2026/04/23 07:11

蜜薬
ID:≫ .1qWrS8rlgVRw
コメント

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権は蜜薬さんに帰属します

TOP