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本作は全年齢対象の創作BLです。

攻めから受けへの一方的な(?)溺愛を含みますが、ヤンデレ、監禁、執着、共依存などの暗い要素は一切ありません。

終始ハッピーで平和な、光の属性の物語です。

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しっぽを振るのは、君の前だけ

#44

第44話:指先のシミュレーション

家に帰っても、千尋に握られた右手の熱が引かない。
自分の部屋のベッドに倒れ込み、天井を見上げる。

「……、……、……パートナー、……って、……なんだよ。……意味、わかってんのか……アイツ……」

律は自分の右手を目の前にかざし、指を曲げたり伸ばしたりしてみる。
もし本当に、千尋と「ずっと」一緒にいることになったら。
それはただの友達とか、今の「お気に入り」とか、そういう言葉じゃ足りない場所へ行くということだ。

「……、……、……ふんっ、……無理。……アイツと一生なんて、……絶対、……無理だ……」

口では否定しながらも、律の頭の中には、さっき千尋が誇らしげに笑っていた顔がこびりついている。
ふと、自分の左手の薬指を右手で包んでみる。
まだ、指輪なんて知らない。結婚なんて、もっと遠い国の話だと思っていたけれど。

「……、……、……重い、……、……不潔……」

律は枕に顔を埋めて、もごもごと呟く。
それでも、もし、いつか本当に。
千尋と同じ名字になって、同じ家に帰って、毎日「おかえり」なんて言われる日が来るのだとしたら。

「……、……、……死ぬまで、……退屈しなさそう、だけど……」

マフラーの匂い、繋いだ手の強さ、そして「予定」と言い切った千尋の熱。
それらすべてが、律の心の中で一つの「確信」に変わろうとしていた。
完結まであと6話。
二人の「運命」のパズルが、音を立ててはまり始めている。
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作者メッセージ

皆様、こんにちは!酸素ちゃんです🫧

第44話は、一人で悶々とする律くんの夜でした🐾
千尋くんの言葉を自分なりに噛み締めて、将来を想像しちゃう律くん……。
不潔だと言いつつも、左手の薬指を意識しちゃうあたりに、彼の「本音」が漏れちゃってますね💍

いよいよ物語は後半戦!
50話の最高の瞬間に向けて、二人の心の準備が整ってきました✨🤍

2026/04/19 10:07

蜜薬
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