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本作は全年齢対象の創作BLです。

攻めから受けへの一方的な(?)溺愛を含みますが、ヤンデレ、監禁、執着、共依存などの暗い要素は一切ありません。

終始ハッピーで平和な、光の属性の物語です。

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しっぽを振るのは、君の前だけ

#43

第43話:誰にも渡さない

進路調査の後、僕たちは少しだけ浮ついた気分で廊下を歩いていた。
けれど、そんな空気を壊すように、通りがかったクラスの男子グループがニヤニヤしながら声をかけてくる。

「よお、千尋! またお前ら一緒にいんのかよ」
「律、お前千尋にベッタリすぎじゃね? ほんとお気に入りなんだなー」

悪気のない、でも無神経な冷やかし。
いつもなら、僕は「うるせー、不潔……、……死ね」と毒づいて終わるはずだった。
でも、今日はなんだか、その言葉が胸の奥をざわつかせる。

「……、……、……勝手だろ。……離せよ」

千尋のブレザーの袖を掴んでいた手を、慌てて離そうとしたその時。
千尋が僕の手を、逃がさないように上からぎゅっと握り込んだ。

「あはは、そうだね。僕、律くんにベッタリされるの、大好きなんだ」

千尋は悪びれる様子もなく、むしろ自慢するように僕の手を高く上げた。
冷やかしていた連中が「えっ……」と顔を見合わせる。

「だから、他のやつが律くんにちょっかい出すのは禁止。律くんは僕だけのパートナーになる予定だからさ」
「……ッ、……お、……ま、……、……っ!?」

心臓が跳ね上がるなんてレベルじゃない。
全身の血が耳元に集まったみたいに熱い。
「パートナーになる予定」なんて、それってもう、一生一緒にいるって言ってるのと同じじゃないか。

「……っ、……、……バカっ! ……消えろ! ……死ね……、不潔……っ!!」

僕は真っ赤な顔で千尋の手を振りほどき、逃げるように走り出した。
背後で千尋の「あはは、待ってよ律くん!」という楽しそうな声が響く。

50話で誓う「約束」まで、あと7話。
僕のしっぽは、きっと今までで一番激しく、幸せそうに振れていたんだと思う。
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作者メッセージ

皆様、こんにちは!酸素ちゃんです🫧

第43話は、千尋くんの突然の「独占宣言」でした🐾
普段はやんわりかわす千尋くんが、あんなに堂々と「僕だけの」なんて言うなんて……!
律くんのキャパシティはもう限界かもしれません。笑

完結まで、残りのお話も少なくなってきました。
二人の「予定」が「確定」に変わる瞬間まで、どうぞお付き合いください💍✨

2026/04/18 20:39

蜜薬
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