閲覧前に必ずご確認ください

※この物語は、少し心が「チクッ」とするような、重め・病み系の描写が含まれます。
※キャラクターが精神的に落ち込んでいくシーンがありますが、最終的にはハッピーエンドに向かいますので、最後まで見守っていただけると嬉しいです。
※「愛」を求める過程で、少し大人びた表現や、ピュアなだけではない描写が入る可能性があります。苦手な方はご注意ください。

「最後には、必ず幸せな光を見せます。」

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壊れたドールは、愛の温度を知りたい

#3

第3話:差し出された傘の、その裏側

「……、……なに、これ」

頭上を覆った紺色の傘と、耳に届いた柔らかな声。
私は反射的に一歩後ずさり、雨に濡れるのも構わず彼を睨みつけた。

「……何のつもり? 憐れんでんの? それとも、新しいいじめの準備?」
「えっ、いや、そんなんじゃ……」
「……どうせ、みんなと同じでしょ。私のこと、頭おかしい地雷女だって馬鹿にして、笑いに来たんでしょ! 不潔……、近寄んないでよ!」

叫ぶ私の声は、雨音に混じって震えていた。
リボンを褒められたこと。傘を差してくれたこと。
その「優しさ」が本物であればあるほど、後で裏切られた時の痛みを想像して怖くなる。

「……馬鹿になんて、してないよ」

彼は困ったように眉を下げたまま、でも傘を引こうとはしなかった。

「リボン、本当に似合ってると思って言ったんだ。……君、さっき教室で、本当のこと言わなかったでしょ」
「……ッ、……なんのことだよ」
「ポーチ、ゴミ箱にあったの見たんだろ? 僕は見てたよ。君がそれを拾おうとして……でも、結局拾わずに立ち去ったところ」

心臓がドクン、と跳ねた。
誰も見ていないと思っていた。
誰も、私の本当の行動なんて興味ないと思っていたのに。

「……、……、……関係ねーだろ。……お前、……名前は」
「……颯太。隣のクラスの、瀬戸颯太」

彼は少しだけ笑って、自分の肩が濡れるのも構わず、私の方へぐいっと傘を寄せた。

「行こう、ルナさん。風邪引いたら、その可愛い服が台なしだ」

作者メッセージ

皆様、こんにちは!酸素ちゃんです🫧

第3話は、ルナちゃんの「拒絶」と、彼——颯太くんとの対峙でした🐾
優しくされることに慣れていないルナちゃんにとって、颯太くんの真っ直ぐな言葉は、怖くて、でもほんの少しだけ温かいものだったはずです。

「リボンが似合ってる」
その一言が、ルナちゃんの止まっていた時間を動かし始める予感がします。

これからも、二人の距離感を大切に描いていきたいです✨🤍

2026/04/19 20:44

酸素ちゃん
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