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本作は全年齢対象の創作BLです。

攻めから受けへの一方的な(?)溺愛を含みますが、ヤンデレ、監禁、執着、共依存などの暗い要素は一切ありません。

終始ハッピーで平和な、光の属性の物語です。

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しっぽを振るのは、君の前だけ

#40

第40話:マフラー越しの本音

夕暮れの街角、赤信号が僕たちの足を止める。
マフラーに顔を埋めたままの律くんは、さっきから一言も喋らない。

でも、マフラーの隙間から覗く睫毛が不安げに揺れているのが見えて、僕はたまらなくなって手を伸ばした。

「……っ!? ……、……な、に……すんだよ……」

律くんの頭にそっと手を置くと、マフラーに遮られた声が、くぐもった音になって響く。
いつもよりずっと幼く聞こえるその声に、胸の奥がぎゅっとなった。

「律くん、マフラーすごく似合ってるね。……なんだか、守りたくなっちゃうな」
「……、……、……っ!! ……バ、……カ……、……離せ……、不潔……」

律くんは必死に僕の手を振り払おうとするけれど、マフラーのせいで動きが鈍い。
それどころか、マフラーから出ている耳の先が、夕日よりも濃い赤色に染まっていくのが丸見えだった。

「……、……、……呪ってやる……。……お前、……マジで……消えろ……」
「あはは、ごめんね。でも律くん、声が全然怖くないよ?」

そう言って僕がもう少しだけ力を込めて撫でると、律くんは力なく僕の腕に頭を預けてきた。

「……、……、……うるせー……。……今日だけ、……だからな……」

マフラー越しに聞こえたその声は、震えていて、でもどこか甘えるような響きを含んでいた。
信号が青に変わっても、僕たちはしばらくその場から動けずにいた。
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作者メッセージ

皆様、こんにちは!酸素ちゃんです🫧

第40話という節目まで来ることができました!いつも読んでくださる皆様のおかげです🐾

今回は、マフラーに埋もれて強がる律くんと、そんな彼に思わず本音が漏れてしまう千尋くんでした。
「守りたい」という言葉に、律くんがどんな反応をするのか……書いている私もドキドキしてしまいました✨

これからも、不器用な二人の歩みを温かく見守っていただけると嬉しいです!
感想などいつも励みにしています🤍

2026/04/14 21:26

蜜薬
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