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本作は全年齢対象の創作BLです。

攻めから受けへの一方的な(?)溺愛を含みますが、ヤンデレ、監禁、執着、共依存などの暗い要素は一切ありません。

終始ハッピーで平和な、光の属性の物語です。

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しっぽを振るのは、君の前だけ

#34

第34話:攻守交代の、お手本。

「……律くん。それじゃあ、僕が全然ドキドキしないよ?」

「……っ、……うるせー!! ……精一杯やってんだよ、不潔!! ……もっと、……こう……、……威圧感を感じろ、バカ!!」

真っ白に曇った眼鏡で、一生懸命僕を睨みつける律くん。
でも、腕はガタガタだし、顔は真っ赤だし……。可愛すぎて、このままじゃ僕の心臓が「可愛い」だけでパンクしちゃう。

「しょうがないなあ。……じゃあ、お手本見せてあげる。動いちゃダメだよ?」

「……、……は? ……お、……おい……っ!?」

僕は律くんの両手首を掴んで、そのまま壁に押し当てた。
「ドンッ」と少し強めに音が響く。
律くんの体がビクッと跳ねて、逃げ場を失ったみたいに僕を見上げた。

「……っ、……、……、……っ!!」

「ね? こうやるんだよ、律くん。……顔、すごく近いね」

さっきまで強気だった律くんが、一瞬で借りてきた猫みたいに大人しくなった。
僕の手首を掴む力が強すぎて、彼の吐息が僕の頬にかかる。

「……、……、……、……ひ、……ひろ……」

「……あ」

名前を呼ばれた瞬間、今度は僕のほうが動揺してしまった。
律くんは潤んだ瞳で僕をじっと見つめながら、消えそうな声で呟いたんだ。

「……、……これ、……ずるい……。……こんなの、……死……、……死ぬほど、……反則だろ、バカ……」

律くんの顔が、さっきの何倍も赤く染まっていく。
「教える」つもりだったのに、結局僕のほうが、律くんの切なげな表情にノックアウトされそう。

「……律くん、もう一回名前呼んで?」

「……、……、……嫌だ。……死ね、大バカ。……今すぐ離せ、不潔……っ!!」

律くんはそう言って僕を突き飛ばすと、顔を腕で隠しながら、教室のほうへ猛ダッシュで逃げていった。

お手本を見せたはずなのに、僕の心臓のバクバクが全然止まらない。
律くん、リベンジ成功……なのかな?
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作者メッセージ

34話目です!酸素ちゃんです🫧🤍

ついに千尋が「壁ドン」のお手本を披露!🐾
教えるつもりが、律くんの無防備な表情に逆にやられちゃう千尋……(笑)。

二人とも、お互いが「一番の弱点」だって気づくのはいつになるんでしょうか?🫧
次回の展開も、しゅわしゅわしながら待っててください!

2026/04/06 14:46

蜜薬
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