閲覧前に必ずご確認ください
本作は全年齢対象の創作BLです。
攻めから受けへの一方的な(?)溺愛を含みますが、ヤンデレ、監禁、執着、共依存などの暗い要素は一切ありません。
終始ハッピーで平和な、光の属性の物語です。
「……、……、……消えたい。今すぐ、分子レベルまで分解されて消えてなくなりたい……」
リベンジに失敗して、名前を呼んだだけで自爆した律くんは、図書室のテーブルに突っ伏して、耳まで真っ赤にしたまま動かなくなっちゃった。
「律くん、そんなに落ち込まないで? 名前呼んでくれたの、本当に嬉しかったんだよ」
「……、……うるせー、不潔。……勝者の余裕かよ、バカ……。……俺は、……お前の弱点を握って、……もっと『彼氏』っぽく、……なりたかったんだよ……っ」
消え入るような声で、律くんが本音を漏らした。
そっか。律くんは律くんなりに、僕をドキドキさせたくて頑張ってくれてたんだ。
「……ねえ、律くん。顔、上げて?」
「……、……嫌だ。……一生このままでいい。……バカ千尋……」
「じゃあ、……昨日湊くんに教わったこと、試してもいい?」
律くんが「……っ!?」と肩を震わせる。
僕は、テーブルに突っ伏して丸まっている律くんの、ふわふわした髪にそっと手を置いた。
「よしよし。律くん、頑張ったね」
「……、……っ、……、……あ……」
湊くんが言っていた通りだ。
律くんは一瞬だけ「不潔!」って言いかけたみたいだけど、僕が優しく何度もなでなですると、次第に力が抜けていった。
そのまま、少しだけ頭を僕の方に寄せてくる。
「……、……一回だけだ。……リベンジに負けた『敗者』への、……情けだと思って……許してやる、大バカ……」
「うん。律くん、大好きだよ」
なでなでされている律くんの眼鏡が、また少しずつ白く曇っていく。
でも、その隙間から見える瞳は、さっきまでの悔しさじゃなくて、なんだかすごく、幸せそうな色をしていた。
「……、……、……明日、……またやるからな、リベンジ……。……次は、……覚悟しろ、バカ」
「あはは。楽しみにしてるね」
図書室に響く、二人の小さな笑い声。
お試し期間だけど、僕たちは少しずつ、本当の「恋人」の距離を見つけていっている気がする。
リベンジに失敗して、名前を呼んだだけで自爆した律くんは、図書室のテーブルに突っ伏して、耳まで真っ赤にしたまま動かなくなっちゃった。
「律くん、そんなに落ち込まないで? 名前呼んでくれたの、本当に嬉しかったんだよ」
「……、……うるせー、不潔。……勝者の余裕かよ、バカ……。……俺は、……お前の弱点を握って、……もっと『彼氏』っぽく、……なりたかったんだよ……っ」
消え入るような声で、律くんが本音を漏らした。
そっか。律くんは律くんなりに、僕をドキドキさせたくて頑張ってくれてたんだ。
「……ねえ、律くん。顔、上げて?」
「……、……嫌だ。……一生このままでいい。……バカ千尋……」
「じゃあ、……昨日湊くんに教わったこと、試してもいい?」
律くんが「……っ!?」と肩を震わせる。
僕は、テーブルに突っ伏して丸まっている律くんの、ふわふわした髪にそっと手を置いた。
「よしよし。律くん、頑張ったね」
「……、……っ、……、……あ……」
湊くんが言っていた通りだ。
律くんは一瞬だけ「不潔!」って言いかけたみたいだけど、僕が優しく何度もなでなですると、次第に力が抜けていった。
そのまま、少しだけ頭を僕の方に寄せてくる。
「……、……一回だけだ。……リベンジに負けた『敗者』への、……情けだと思って……許してやる、大バカ……」
「うん。律くん、大好きだよ」
なでなでされている律くんの眼鏡が、また少しずつ白く曇っていく。
でも、その隙間から見える瞳は、さっきまでの悔しさじゃなくて、なんだかすごく、幸せそうな色をしていた。
「……、……、……明日、……またやるからな、リベンジ……。……次は、……覚悟しろ、バカ」
「あはは。楽しみにしてるね」
図書室に響く、二人の小さな笑い声。
お試し期間だけど、僕たちは少しずつ、本当の「恋人」の距離を見つけていっている気がする。
- 1.第1話:雨上がりに、君を見つけた
- 2.第2話:昨日のお礼は、ぶっきらぼうに。
- 3.第3話:没収された「大好き」の行方
- 4.第4話:メロンパンと、大型犬の忠誠心。
- 5.第5話:赤点回避の、スパルタ教育。
- 6.第6話:合格点と、ご褒美の甘い罠。
- 7.第7話:封印された二文字
- 8.第8話:嵐を呼ぶ、ひまわりのようなあいつ
- 9.第9話:バカにしないで、ちゃんと聞いて。
- 10.第10話:一週間、……お試しだぞ。
- 11.第11話:お試し1日目、心臓がもたない。
- 12.第12話:失くしてなかった、宝物。
- 13.第13話:眼鏡の奥の、本当の熱。
- 14.第14話:雨の音と、重なる鼓動。
- 15.第15話:朝の光と、お花の抱っこ。
- 16.第16話:朝食後の、0センチメートル。
- 17.第17話:泣き出しそうな君を、包み込む。
- 18.第18話:最強の姉、現る。
- 19.第19話:五本の指、重なる温度。
- 20.第20話:一週間なんて、待てない。
- 21.第21話:本当の恋人、1日目。
- 22.第22話:瞳に映る、一番好きな人。
- 23.第23話:0.5秒の、誓い。
- 24.第24話:姉の勘は、世界一。
- 25.第25話:不器用な、お返し。
- 26.第26話:フードの中の、秘密。
- 27.第27話:レンズ越しより、近い距離。
- 28.第28話:最強の刺客、現る。
- 29.第29話:ちいさな情報屋。
- 30.第30話:無防備な、もぐもぐタイム。
- 31.第31話:不器用な逆襲。
- 32.第32話:敗者の特権。