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本作は全年齢対象の創作BLです。
攻めから受けへの一方的な(?)溺愛を含みますが、ヤンデレ、監禁、執着、共依存などの暗い要素は一切ありません。
終始ハッピーで平和な、光の属性の物語です。
「……千尋さん、こっちこっち!」
翌朝、律くんの家の前。律くんが出てくるのを待っていると、玄関の隙間から湊くんがひょっこり顔を出して、僕を招き寄せた。
「あのね、お兄ちゃんの『弱点』教えてあげる!」
「えっ、いいの!? 律くん、怒らないかな……」
「大丈夫、お兄ちゃん今、恥ずかしくて部屋でジタバタしてるから。……あのね、お兄ちゃんね、**『頭をなでなで』**されるのにすっごく弱いんだよ!」
「なでなで……?」
「うん! 小さい頃はよくお母さんにしてもらってたけど、今は『不潔!』って言って誰も触らせてくれないの。でも、本当はまだ大好きみたいで、寝てる時とか自分で自分の頭おさえてたりするんだよ」
……律くん、可愛すぎない!?
そんなの、想像しただけで鼻血が出そう。
「あとね、お兄ちゃんは**『可愛い』って言われると、心臓の音が外まで聞こえるくらい速くなる**んだって! 自分で言ってたもん、『あいつに可愛いなんて言われたら死ぬ』って!」
「湊……っ!! お前、何勝手に喋ってんだよ!!」
背後から、怒髪天を突く勢いの律くんの声が響いた。
見ると、眼鏡をこれでもかというくらい曇らせた律くんが、仁王立ちで僕たちを睨んでいる。
「……あ、お兄ちゃん! 逃げろー!」
湊くんはケラケラ笑いながら家の中に引っ込んでいった。
残されたのは、真っ赤な顔で震えている律くんと、とっておきの弱点を知ってしまった僕。
「……、……、……不潔!! 大不潔!! 今すぐ死……、……記憶をすべて消去して、……地面に埋まって死ね、バカ!!」
「律くん、頭なでなでしていい?」
「……っっっ!!??? 却下だ、……一億年早い、大バカ!!」
律くんはそう叫んで走り出したけど、その耳の端っこまで真っ赤なのは隠せていない。
いつか、律くんが「不潔!」って言わずに頭を差し出してくれる日が来るのかな。
……そんなの、僕の方が「死……」って言いたくなるくらい楽しみだよ。
翌朝、律くんの家の前。律くんが出てくるのを待っていると、玄関の隙間から湊くんがひょっこり顔を出して、僕を招き寄せた。
「あのね、お兄ちゃんの『弱点』教えてあげる!」
「えっ、いいの!? 律くん、怒らないかな……」
「大丈夫、お兄ちゃん今、恥ずかしくて部屋でジタバタしてるから。……あのね、お兄ちゃんね、**『頭をなでなで』**されるのにすっごく弱いんだよ!」
「なでなで……?」
「うん! 小さい頃はよくお母さんにしてもらってたけど、今は『不潔!』って言って誰も触らせてくれないの。でも、本当はまだ大好きみたいで、寝てる時とか自分で自分の頭おさえてたりするんだよ」
……律くん、可愛すぎない!?
そんなの、想像しただけで鼻血が出そう。
「あとね、お兄ちゃんは**『可愛い』って言われると、心臓の音が外まで聞こえるくらい速くなる**んだって! 自分で言ってたもん、『あいつに可愛いなんて言われたら死ぬ』って!」
「湊……っ!! お前、何勝手に喋ってんだよ!!」
背後から、怒髪天を突く勢いの律くんの声が響いた。
見ると、眼鏡をこれでもかというくらい曇らせた律くんが、仁王立ちで僕たちを睨んでいる。
「……あ、お兄ちゃん! 逃げろー!」
湊くんはケラケラ笑いながら家の中に引っ込んでいった。
残されたのは、真っ赤な顔で震えている律くんと、とっておきの弱点を知ってしまった僕。
「……、……、……不潔!! 大不潔!! 今すぐ死……、……記憶をすべて消去して、……地面に埋まって死ね、バカ!!」
「律くん、頭なでなでしていい?」
「……っっっ!!??? 却下だ、……一億年早い、大バカ!!」
律くんはそう叫んで走り出したけど、その耳の端っこまで真っ赤なのは隠せていない。
いつか、律くんが「不潔!」って言わずに頭を差し出してくれる日が来るのかな。
……そんなの、僕の方が「死……」って言いたくなるくらい楽しみだよ。
- 1.第1話:雨上がりに、君を見つけた
- 2.第2話:昨日のお礼は、ぶっきらぼうに。
- 3.第3話:没収された「大好き」の行方
- 4.第4話:メロンパンと、大型犬の忠誠心。
- 5.第5話:赤点回避の、スパルタ教育。
- 6.第6話:合格点と、ご褒美の甘い罠。
- 7.第7話:封印された二文字
- 8.第8話:嵐を呼ぶ、ひまわりのようなあいつ
- 9.第9話:バカにしないで、ちゃんと聞いて。
- 10.第10話:一週間、……お試しだぞ。
- 11.第11話:お試し1日目、心臓がもたない。
- 12.第12話:失くしてなかった、宝物。
- 13.第13話:眼鏡の奥の、本当の熱。
- 14.第14話:雨の音と、重なる鼓動。
- 15.第15話:朝の光と、お花の抱っこ。
- 16.第16話:朝食後の、0センチメートル。
- 17.第17話:泣き出しそうな君を、包み込む。
- 18.第18話:最強の姉、現る。
- 19.第19話:五本の指、重なる温度。
- 20.第20話:一週間なんて、待てない。
- 21.第21話:本当の恋人、1日目。
- 22.第22話:瞳に映る、一番好きな人。
- 23.第23話:0.5秒の、誓い。
- 24.第24話:姉の勘は、世界一。
- 25.第25話:不器用な、お返し。
- 26.第26話:フードの中の、秘密。
- 27.第27話:レンズ越しより、近い距離。
- 28.第28話:最強の刺客、現る。
- 29.第29話:ちいさな情報屋。
- 30.第30話:無防備な、もぐもぐタイム。
- 31.第31話:不器用な逆襲。
- 32.第32話:敗者の特権。
- 33.第33話:二度目の宣戦布告。