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本作は全年齢対象の創作BLです。

攻めから受けへの一方的な(?)溺愛を含みますが、ヤンデレ、監禁、執着、共依存などの暗い要素は一切ありません。

終始ハッピーで平和な、光の属性の物語です。

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しっぽを振るのは、君の前だけ

#29

第29話:ちいさな情報屋。

「……千尋さん、こっちこっち!」

翌朝、律くんの家の前。律くんが出てくるのを待っていると、玄関の隙間から湊くんがひょっこり顔を出して、僕を招き寄せた。

「あのね、お兄ちゃんの『弱点』教えてあげる!」

「えっ、いいの!? 律くん、怒らないかな……」

「大丈夫、お兄ちゃん今、恥ずかしくて部屋でジタバタしてるから。……あのね、お兄ちゃんね、**『頭をなでなで』**されるのにすっごく弱いんだよ!」

「なでなで……?」

「うん! 小さい頃はよくお母さんにしてもらってたけど、今は『不潔!』って言って誰も触らせてくれないの。でも、本当はまだ大好きみたいで、寝てる時とか自分で自分の頭おさえてたりするんだよ」

……律くん、可愛すぎない!?
そんなの、想像しただけで鼻血が出そう。

「あとね、お兄ちゃんは**『可愛い』って言われると、心臓の音が外まで聞こえるくらい速くなる**んだって! 自分で言ってたもん、『あいつに可愛いなんて言われたら死ぬ』って!」

「湊……っ!! お前、何勝手に喋ってんだよ!!」

背後から、怒髪天を突く勢いの律くんの声が響いた。
見ると、眼鏡をこれでもかというくらい曇らせた律くんが、仁王立ちで僕たちを睨んでいる。

「……あ、お兄ちゃん! 逃げろー!」

湊くんはケラケラ笑いながら家の中に引っ込んでいった。
残されたのは、真っ赤な顔で震えている律くんと、とっておきの弱点を知ってしまった僕。

「……、……、……不潔!! 大不潔!! 今すぐ死……、……記憶をすべて消去して、……地面に埋まって死ね、バカ!!」

「律くん、頭なでなでしていい?」

「……っっっ!!??? 却下だ、……一億年早い、大バカ!!」

律くんはそう叫んで走り出したけど、その耳の端っこまで真っ赤なのは隠せていない。
いつか、律くんが「不潔!」って言わずに頭を差し出してくれる日が来るのかな。

……そんなの、僕の方が「死……」って言いたくなるくらい楽しみだよ。
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作者メッセージ

29話目です!酸素ちゃんです🫧🤍

湊くん、優秀すぎる情報屋でした(笑)。
律くんの「なでなで」が好きっていう弱点、尊すぎませんか?🐾

恥ずかしさのあまり「記憶消去」まで要求し始めた律くん。
負けるな千尋!いつか本当になでなでできる日まで頑張れ!🫧

2026/03/30 09:09

酸素ちゃん
ID:≫ .1qWrS8rlgVRw
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