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本作は全年齢対象の創作BLです。

攻めから受けへの一方的な(?)溺愛を含みますが、ヤンデレ、監禁、執着、共依存などの暗い要素は一切ありません。

終始ハッピーで平和な、光の属性の物語です。

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しっぽを振るのは、君の前だけ

#28

第28話:最強の刺客、現る。

図書室からの帰り道。律くんの家の前まで送っていくと、玄関から「あー!お兄ちゃんだ!」と元気な声が響いた。

バタバタと走ってきたのは、律くんを小さくして、眼鏡を外して、何倍もキラキラさせたような男の子。律くんの弟の、湊くんだ。

「お兄ちゃん、おかえり! ……あれ、その人は? お兄ちゃんの新しいお友達?」

「……、……あー、……よせ、湊。……こいつは、……その……」

律くんが珍しく言葉に詰まって、真っ赤な顔で僕をチラチラ見る。
すると湊くんは、僕の顔をじーっと見上げてから、パッと顔を輝かせた。

「わかった! お兄ちゃんが家で『バカ千尋が、不潔だ、死ぬほどバカだ』って毎日言ってる、あの千尋さんでしょ!」

「…………っ!!???」

律くんが、聞いたこともないような変な声を上げた。

「……みな……っ、湊!! ……お前、余計なこと言うな、不潔!! ……死……、……今すぐ記憶を消して死ね、バカ!!」

「えー、だってお兄ちゃん、千尋さんの話する時だけ、いつも眼鏡曇らせて笑ってるもん!」

「笑ってねーよ!! 曇らせてねーよ!!」

律くんは湊くんの口を慌てて塞いで、僕から隠すように抱え込んだ。
でも、僕は聞いちゃった。律くんが家で僕の話を「毎日」してくれていること。しかも、笑いながら(!?)。

「……律くん。僕の話、家でしてくれてるんだ?」

「……、……違う!! 悪口だ!! 呪詛だ!! ……勘違いすんな、大バカ!!」

律くんは湊くんを引きずるようにして玄関の中に逃げ込もうとする。
でも、湊くんは腕の中からひょこっと顔を出して、僕にニコッと笑いかけた。

「千尋さん、また遊びに来てね! お兄ちゃん、本当は千尋さんのこと、だーい好き……むぐぐっ!!」

「……、……帰れ、千尋!! ……明日の朝まで、……絶交だ、バカ!!」

バタン! と勢いよく閉まったドアの向こうから、「お兄ちゃん顔赤いよー!」「うるせー!!」という賑やかな声が聞こえてくる。

僕は、幸せすぎて倒れそうになりながら、真っ暗な帰り道をスキップで帰った。
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作者メッセージ

28話目です!酸素ちゃんです🫧🤍

ついに律くんの弟・湊くんが登場しました🐾
律くんの「家での秘密」が次々と暴露されて……(笑)。

悪口と言いつつ、実は家で毎日千尋の話をしてる律くん。
もう、ツンデレの限界突破ですよね🫧
湊くん、ナイスアシスト!

2026/03/29 07:46

酸素ちゃん
ID:≫ .1qWrS8rlgVRw
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