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本作は全年齢対象の創作BLです。

攻めから受けへの一方的な(?)溺愛を含みますが、ヤンデレ、監禁、執着、共依存などの暗い要素は一切ありません。

終始ハッピーで平和な、光の属性の物語です。

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しっぽを振るのは、君の前だけ

#24

第24話:姉の勘は、世界一。

「ただいまー……」

律くんとの0.5秒の感触を反芻しながら、僕は半分上の空で玄関のドアを開けた。
心臓はまだバクバク言っているし、顔は絶対に締まりがない。

「……おい、千尋。お前、それ以上ニヤつくと顔の筋肉溶けるぞ」

階段の上から、お姉ちゃんの結愛が気だるげに降りてきた。
病みかわメイクの赤い目元が、僕をじっと観察するように細められる。

「あ、お姉ちゃん……。おかえり」

「おかえりはお前だろ。……なんだ、その顔。さては……」

お姉ちゃんは僕の前に仁王立ちになると、175cmの視点から僕の顔をぐいっと覗き込んだ。

「やったな?」

「な、何を!?」

「とぼけんな。……キスしただろ、お前」

「っっっ!!!!!!」

図星どころか、核心を突かれすぎて心臓が止まるかと思った。
僕は顔を真っ赤にして後ずさりしたけど、お姉ちゃんは「あはは!」と豪快に笑いながら僕の肩を叩いた。

「わかりやすすぎ。お前の周りだけ、なんかピンク色の花びらとか飛んでるもん。……へぇ、律くん、よく許してくれたな。お前のことだから無理やりじゃないだろうけど」

「違うよ! ……ほんの一瞬、僕から……っ。あーもう、お姉ちゃんに言うんじゃなかった!」

「言ってねーだろ、私が当てたんだよ。……まぁ、よかったじゃん。おめでとう」

お姉ちゃんはそう言って、僕の頭を乱暴に撫で回した。
でも、その後にボソッと、

「……その分、明日の朝は地獄だぞ。相手の子、今頃恥ずかしさで部屋の壁とか殴ってんじゃない?」

「え……。そ、そんなことない、はず……」

お姉ちゃんの言葉に、僕は急に不安になった。
……確かに、あの時の律くん、真っ白に曇った眼鏡の奥で、泣きそうな顔をしてた気がする。

「明日の朝、ちゃんと迎えに行ってやれよ。逃げられる前にさ」

そう言って、お姉ちゃんはコンビニで買ってきたエナジードリンクを片手に部屋に戻っていった。
……お姉ちゃん、口は悪いし怖いけど、たまに本当にかっこいいアドバイスをくれるんだ。

よし。明日は、律くんが「死ぬほど恥ずかしい」って怒っても、絶対に逃がさないようにしなくちゃ。
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作者メッセージ

24話目です!酸素ちゃんです🫧🤍

最強のお姉ちゃん、再登場!
千尋の幸せオーラは、病みかわメイクの鋭い瞳には隠せなかったみたいです(笑)。

お姉ちゃんに背中を押された(?)千尋。
明日の朝、律くんとどんな顔で会うのか……私までドキドキします🐾

2026/03/23 17:38

酸素ちゃん
ID:≫ .1qWrS8rlgVRw
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