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本作は全年齢対象の創作BLです。
攻めから受けへの一方的な(?)溺愛を含みますが、ヤンデレ、監禁、執着、共依存などの暗い要素は一切ありません。
終始ハッピーで平和な、光の属性の物語です。
「おはよう、律くん!!」
月曜日の朝。校門の前で律くんを待っていた僕は、彼の姿を見つけるなり、ぶんぶんと尻尾が見えるくらいの勢いで駆け寄った。
昨日、正式に「恋人」になった。その事実だけで、世界がキラキラして見える。
「……っ!? おま、……朝からうるせーよ。バカ」
律くんはいつものように丸眼鏡を指で押し上げた。でも、そのレンズの奥の瞳は、心なしかいつもより優しく揺れている。
「だって、今日から『本当の彼氏』として登校するの、初めてでしょ? 嬉しくて、昨日はお姉ちゃんに自慢しちゃった」
「……、……はぁ!? 何言ってんだよ、不潔! 余計なこと言うな、大バカ!!」
律くんは顔を真っ赤にして早歩きになる。
でも、僕がその隣に並んで、当たり前のように彼の手を探すと、律くんは一瞬ビクッとしたけれど、振り払うことはしなかった。
「……学校の中では、……絶対離せよ」
「わかってる。校門に入るまで、ね?」
僕がそっと指を絡めると、律くんも不器用な力でぎゅっと握り返してくれた。
お試し期間の時とは違う、確かな「約束」がそこにある。
「律くん、大好き」
「……。……。……死……、……死ぬほど聞き飽きたわ、そのセリフ。……でも、……一日に一回くらいなら、……許してやる、バカ」
「えー! もっと言わせてよ!」
「却下だ。……ほら、予鈴鳴るぞ。行くぞ、バカ犬」
律くんは僕の手を引くようにして、校舎へと足を進める。
ぶっきらぼうな言葉とは裏腹に、繋いだ手からは彼の真っ直ぐな鼓動が伝わってきて、僕は心の中で何度も「大好き」と繰り返した。
これから始まる、本物の恋人としての毎日。
僕のしっぽを振る相手は、一生、律くんだけでいい。
月曜日の朝。校門の前で律くんを待っていた僕は、彼の姿を見つけるなり、ぶんぶんと尻尾が見えるくらいの勢いで駆け寄った。
昨日、正式に「恋人」になった。その事実だけで、世界がキラキラして見える。
「……っ!? おま、……朝からうるせーよ。バカ」
律くんはいつものように丸眼鏡を指で押し上げた。でも、そのレンズの奥の瞳は、心なしかいつもより優しく揺れている。
「だって、今日から『本当の彼氏』として登校するの、初めてでしょ? 嬉しくて、昨日はお姉ちゃんに自慢しちゃった」
「……、……はぁ!? 何言ってんだよ、不潔! 余計なこと言うな、大バカ!!」
律くんは顔を真っ赤にして早歩きになる。
でも、僕がその隣に並んで、当たり前のように彼の手を探すと、律くんは一瞬ビクッとしたけれど、振り払うことはしなかった。
「……学校の中では、……絶対離せよ」
「わかってる。校門に入るまで、ね?」
僕がそっと指を絡めると、律くんも不器用な力でぎゅっと握り返してくれた。
お試し期間の時とは違う、確かな「約束」がそこにある。
「律くん、大好き」
「……。……。……死……、……死ぬほど聞き飽きたわ、そのセリフ。……でも、……一日に一回くらいなら、……許してやる、バカ」
「えー! もっと言わせてよ!」
「却下だ。……ほら、予鈴鳴るぞ。行くぞ、バカ犬」
律くんは僕の手を引くようにして、校舎へと足を進める。
ぶっきらぼうな言葉とは裏腹に、繋いだ手からは彼の真っ直ぐな鼓動が伝わってきて、僕は心の中で何度も「大好き」と繰り返した。
これから始まる、本物の恋人としての毎日。
僕のしっぽを振る相手は、一生、律くんだけでいい。
- 1.第1話:雨上がりに、君を見つけた
- 2.第2話:昨日のお礼は、ぶっきらぼうに。
- 3.第3話:没収された「大好き」の行方
- 4.第4話:メロンパンと、大型犬の忠誠心。
- 5.第5話:赤点回避の、スパルタ教育。
- 6.第6話:合格点と、ご褒美の甘い罠。
- 7.第7話:封印された二文字
- 8.第8話:嵐を呼ぶ、ひまわりのようなあいつ
- 9.第9話:バカにしないで、ちゃんと聞いて。
- 10.第10話:一週間、……お試しだぞ。
- 11.第11話:お試し1日目、心臓がもたない。
- 12.第12話:失くしてなかった、宝物。
- 13.第13話:眼鏡の奥の、本当の熱。
- 14.第14話:雨の音と、重なる鼓動。
- 15.第15話:朝の光と、お花の抱っこ。
- 16.第16話:朝食後の、0センチメートル。
- 17.第17話:泣き出しそうな君を、包み込む。
- 18.第18話:最強の姉、現る。
- 19.第19話:五本の指、重なる温度。
- 20.第20話:一週間なんて、待てない。
- 21.第21話:本当の恋人、1日目。
- 22.第22話:瞳に映る、一番好きな人。
- 23.第23話:0.5秒の、誓い。
- 24.第24話:姉の勘は、世界一。
- 25.第25話:不器用な、お返し。
- 26.第26話:フードの中の、秘密。
- 27.第27話:レンズ越しより、近い距離。
- 28.第28話:最強の刺客、現る。
- 29.第29話:ちいさな情報屋。
- 30.第30話:無防備な、もぐもぐタイム。
- 31.第31話:不器用な逆襲。
- 32.第32話:敗者の特権。