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本作は全年齢対象の創作BLです。
攻めから受けへの一方的な(?)溺愛を含みますが、ヤンデレ、監禁、執着、共依存などの暗い要素は一切ありません。
終始ハッピーで平和な、光の属性の物語です。
放課後の誰もいない教室。
窓から差し込む夕日が、律くんの丸眼鏡をオレンジ色に染めている。
繋いだ手の温もりがまだ残っていて、僕の胸の奥は、しゅわしゅわと音を立てて波打っていた。
「……おい。……いつまで見てんだよ。……顔、ついてるぞ。バカ」
律くんが気まずそうに顔を背ける。
いつも通りの「バカ」。でも、その声はどこか優しくて、僕を突き放す力なんてどこにもなかった。
「ねえ、律くん」
「……なんだよ」
「僕、もう我慢できないよ」
僕は、律くんの細い肩をそっと掴んで、自分の方を向かせた。
律くんの瞳が、驚いたように揺れる。
「……お試し期間、まだ終わってないだろ。……あと三日も……」
「三日も待てない。……お試しじゃなくて、本当に僕の恋人になってほしい。律くんの返事、今すぐ聞かせて?」
心臓が、耳元で鳴っているみたいにうるさい。
律くんは、顔を真っ赤にして、逃げ場を探すように視線を泳がせた。
丸眼鏡が少し曇って、彼がどれだけ動揺しているかが伝わってくる。
「……、……っ。……お前、……本当に……、……空気読めねーよな、大バカ」
「……ごめん。でも、本気なんだ」
律くんは、僕の胸元をぎゅっと掴んで、消えそうな声で呟いた。
「……、……断る理由なんて、……最初からねーよ。……死……、……死ぬほど待たせやがって、バカ千尋」
「え……? 律くん、今……」
「……っ!! 二度は言わねーよ!! 察しろ!!」
律くんはそのまま、僕の胸に顔を埋めた。
その耳の先は、夕日よりもずっと鮮やかに赤く染まっていて。
「律くん……大好き! 大好きだよ!!」
「……う、うるせー!! 離せ、不潔!! ……でも、……一秒だけ、……このままでいろ、バカ」
お試し期間、終了。
僕たちの「本当の恋」が、この静かな教室で、ようやく産声を上げたんだ。
窓から差し込む夕日が、律くんの丸眼鏡をオレンジ色に染めている。
繋いだ手の温もりがまだ残っていて、僕の胸の奥は、しゅわしゅわと音を立てて波打っていた。
「……おい。……いつまで見てんだよ。……顔、ついてるぞ。バカ」
律くんが気まずそうに顔を背ける。
いつも通りの「バカ」。でも、その声はどこか優しくて、僕を突き放す力なんてどこにもなかった。
「ねえ、律くん」
「……なんだよ」
「僕、もう我慢できないよ」
僕は、律くんの細い肩をそっと掴んで、自分の方を向かせた。
律くんの瞳が、驚いたように揺れる。
「……お試し期間、まだ終わってないだろ。……あと三日も……」
「三日も待てない。……お試しじゃなくて、本当に僕の恋人になってほしい。律くんの返事、今すぐ聞かせて?」
心臓が、耳元で鳴っているみたいにうるさい。
律くんは、顔を真っ赤にして、逃げ場を探すように視線を泳がせた。
丸眼鏡が少し曇って、彼がどれだけ動揺しているかが伝わってくる。
「……、……っ。……お前、……本当に……、……空気読めねーよな、大バカ」
「……ごめん。でも、本気なんだ」
律くんは、僕の胸元をぎゅっと掴んで、消えそうな声で呟いた。
「……、……断る理由なんて、……最初からねーよ。……死……、……死ぬほど待たせやがって、バカ千尋」
「え……? 律くん、今……」
「……っ!! 二度は言わねーよ!! 察しろ!!」
律くんはそのまま、僕の胸に顔を埋めた。
その耳の先は、夕日よりもずっと鮮やかに赤く染まっていて。
「律くん……大好き! 大好きだよ!!」
「……う、うるせー!! 離せ、不潔!! ……でも、……一秒だけ、……このままでいろ、バカ」
お試し期間、終了。
僕たちの「本当の恋」が、この静かな教室で、ようやく産声を上げたんだ。
- 1.第1話:雨上がりに、君を見つけた
- 2.第2話:昨日のお礼は、ぶっきらぼうに。
- 3.第3話:没収された「大好き」の行方
- 4.第4話:メロンパンと、大型犬の忠誠心。
- 5.第5話:赤点回避の、スパルタ教育。
- 6.第6話:合格点と、ご褒美の甘い罠。
- 7.第7話:封印された二文字
- 8.第8話:嵐を呼ぶ、ひまわりのようなあいつ
- 9.第9話:バカにしないで、ちゃんと聞いて。
- 10.第10話:一週間、……お試しだぞ。
- 11.第11話:お試し1日目、心臓がもたない。
- 12.第12話:失くしてなかった、宝物。
- 13.第13話:眼鏡の奥の、本当の熱。
- 14.第14話:雨の音と、重なる鼓動。
- 15.第15話:朝の光と、お花の抱っこ。
- 16.第16話:朝食後の、0センチメートル。
- 17.第17話:泣き出しそうな君を、包み込む。
- 18.第18話:最強の姉、現る。
- 19.第19話:五本の指、重なる温度。
- 20.第20話:一週間なんて、待てない。
- 21.第21話:本当の恋人、1日目。
- 22.第22話:瞳に映る、一番好きな人。
- 23.第23話:0.5秒の、誓い。
- 24.第24話:姉の勘は、世界一。
- 25.第25話:不器用な、お返し。
- 26.第26話:フードの中の、秘密。
- 27.第27話:レンズ越しより、近い距離。
- 28.第28話:最強の刺客、現る。
- 29.第29話:ちいさな情報屋。
- 30.第30話:無防備な、もぐもぐタイム。
- 31.第31話:不器用な逆襲。
- 32.第32話:敗者の特権。
- 33.第33話:二度目の宣戦布告。
- 34.第34話:攻守交代の、お手本。
- 35.第35話:隠せない、本音の場所。
- 36.第36話:ぼやける視界と、熱い耳
- 37.第37話:不意打ちの「よしよし」
- 38.第38話:熱が引かない放課後
- 39.第39話:マフラー越しの温度
- 40.第40話:マフラー越しの本音
- 41.第41話:返したくない、温度
- 42.第42話:不確かな未来と、確かな体温
- 43.第43話:誰にも渡さない
- 44.第44話:指先のシミュレーション
- 45.第45話:左手の約束
- 46.第46話:銀色の重み、僕らの印
- 47.第47話:卒業の足音、消えない光
- 48.第48話:サヨナラは、はじまりの合図
- 49.第49話:左手の証明、朝の温度
- 50.第50話(最終回):しっぽを振るのは、君の前だけ
- 51.番外編:玄関先の大型犬