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本作は全年齢対象の創作BLです。

攻めから受けへの一方的な(?)溺愛を含みますが、ヤンデレ、監禁、執着、共依存などの暗い要素は一切ありません。

終始ハッピーで平和な、光の属性の物語です。

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しっぽを振るのは、君の前だけ

#14

第14話:雨の音と、重なる鼓動。

「……本当にお前、雨男なんじゃねーの? バカ」

律くんが、呆れたように窓の外を見て呟いた。
テスト勉強のキリがついた頃、外は街灯も見えないほどの豪雨になっていた。電車も止まってしまい、結局、両親同士の話し合いの結果、僕は律くんの家に泊まらせてもらうことになったんだ。

「律くんのパジャマ、いい匂いがするね」

「……柔軟剤だろ。変なこと言うな、不潔」

律くんから借りたパジャマは、僕には少しだけ丈が短かったけれど、律くんの生活の匂いがして、それだけで胸がいっぱいになる。

「……おい。……いつまで見てんだよ。……寝るぞ、バカ」

消灯して、並べられた二つの布団に潜り込む。
暗闇の中、すぐ隣から律くんの微かな衣擦れの音が聞こえる。
眼鏡を外した律くんは、いつもよりずっと無防備に見えて、僕はなかなか目を閉じることができなかった。

「ねえ、律くん。……今日、お泊まりできて嬉しいな」

「…………。……俺は、勉強の邪魔でしかないんだけど。……一週間限定の相手に、サービスしすぎだろ。バカ」

「ふふ、そうだね。じゃあ、明日の朝ごはんも一緒に食べられるんだよね?」

「……。……。……当たり前だろ。……死……、……死ぬほど早起きして待っててやるから、さっさと寝ろ」

律くんの声は、少しだけ震えていた。
すると、暗闇の中で、律くんの布団から手が伸びてきて、僕のパジャマの袖をぎゅっと掴んだ。

「律くん……?」

「……。……うるせー。……怖いからじゃない。……お前がどっか行かないように、繋いでるだけだ。バカ」

(ああ、もう。律くん、可愛すぎるよ……!)

繋がれた袖から、律くんの熱い体温が伝わってくる。
外の雨音なんて聞こえないくらい、僕の鼓動はうるさく跳ねていた。
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作者メッセージ

14話目です!酸素ちゃんです🐾

まさかの急展開!雨のせいで、二人は律くんの家でお泊まりすることに……。
同じ部屋で眠れない夜を過ごす二人の、甘酸っぱい空気感を楽しんでいただけたら嬉しいです🐾

律くんの「死……」は、今回どんな風に言い換えられたでしょうか?(笑)

2026/03/07 13:05

酸素ちゃん
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