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本作は全年齢対象の創作BLです。

攻めから受けへの一方的な(?)溺愛を含みますが、ヤンデレ、監禁、執着、共依存などの暗い要素は一切ありません。

終始ハッピーで平和な、光の属性の物語です。

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しっぽを振るのは、君の前だけ

#11

第11話:お試し1日目、心臓がもたない。

昨日の放課後から、僕の心臓はずっとお祭り騒ぎだ。
だって、あの律くんが「一週間お試し」で、僕の彼氏になってくれたんだから!

朝、いつもより30分早く家を出て、律くんの家の前で待つ。
しばらくして玄関が開くと、そこには丸眼鏡を少し直しながら出てきた律くんの姿があった。

「……っ!? おま、……なんでここにいるんだよ。バカ」

「律くん、おはよ! 今日から僕たち付き合ってるでしょ? だからお迎えに来ちゃった」

「……。……。……はぁ!? まだ朝の七時半だぞ!? ストーカーかよ、不潔!」

いつものトゲのある言葉。でも、律くんの耳の先は、昨日見た時と同じくらい真っ赤だ。
不潔って言われちゃったけど、律くんは僕を追い返そうとはせず、そのまま隣を歩き出した。

「律くん、カバン持とうか?」

「……いらねーよ。バカ」

「じゃあ、……手、繋ぐ?」

その瞬間、律くんがビクッと肩を跳ねさせた。
丸眼鏡の奥の瞳が泳いで、彼は必死に僕から視線を逸らす。

「……。……。……だ、……めだ。……死……、……死ぬほど恥ずかしいこと言うな、バカ!!」

「あはは、ごめんごめん。じゃあ今日も袖でいい?」

僕は律くんのブレザーの袖を、ちょん、と指先で掴んだ。
律くんは「……勝手にしろ」とボソッと呟いて、早歩きになる。
でも、僕が離れないように、歩幅を少しだけ僕に合わせてくれているのがわかって、胸の奥がぎゅーっとなった。

学校に着くと、案の定、凛がニヤニヤしながら待ち構えていた。

「おはよー二人とも! あれ、今日はなんだか空気が一段としゅわしゅわしてるね?」

「……凛、おはよ。……その、……僕たち、一週間だけお試しで……」

「……うるせーよ! 喋るなバカ犬! 教室行くぞ!!」

律くんは僕の腕をぐいっと引っ張って、凛から引き離すように歩き出した。
ヤキモチなのかな。それとも、付き合ってることをバラされるのが照れくさいのかな。

理由はどうあれ、僕を引っ張る律くんの手の力が、昨日よりも少しだけ強くなった気がして。
僕のお試し1日目は、朝から100点満点の幸せで始まったんだ。
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作者メッセージ

11話目です!酸素ちゃんです🐾

お試し期間、ついにスタートしました!
朝から律くんを待っちゃう千尋と、言葉を詰まらせながらも一緒に登校してくれる律くん。

律くんの「死……」という口癖が、少しずつ「大好き」を守るための言葉に変わっていく様子を、温かく見守ってもらえたら嬉しいです🫧

2026/02/21 19:14

酸素ちゃん
ID:≫ .1qWrS8rlgVRw
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