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本作は全年齢対象の創作BLです。

攻めから受けへの一方的な(?)溺愛を含みますが、ヤンデレ、監禁、執着、共依存などの暗い要素は一切ありません。

終始ハッピーで平和な、光の属性の物語です。

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しっぽを振るのは、君の前だけ

#8

第8話:嵐を呼ぶ、ひまわりのようなあいつ

「ちーくん!! やっと見つけた!!」

一限目が始まる前、教室のドアが勢いよく開いたかと思ったら、聞き覚えのある声が響いた。
そこにいたのは、中学の時に遠くに引っ越したはずの、僕の幼馴染の凛だった。

「凛!? なんでここに!?」

「へへ、親の仕事で戻ってきたんだよ! またちーくんと一緒だね!」

凛は昔から太陽みたいに明るくて、僕に遠慮なくひっついてくる。
でも、今の僕には、凛の笑顔よりも気になる視線があった。

(……律くん、めちゃくちゃこっち見てる……!)

教室の隅で、律くんが般若(はんにゃ)みたいな顔をして教科書を睨んでいた。
あ、今、ペンの芯が折れた。絶対怒ってる……!

「あ、あのね凛、紹介するよ。僕の親友の律くん」

「親友? へー、律くん、っていうんだ! 私は凛。ちーくんとはね、家族みたいなもんなの。小さい頃は毎日一緒に遊んでたし、お風呂だって一緒に入ってたんだから!」

「……っ!!???」

教室の空気が、一瞬で凍りついた。
律くんの肩が、見たこともないくらい大きく跳ねる。
ゆっくりと顔を上げた律くんの瞳には、怒りと、それから……何か言いようのない動揺が混ざっていた。

「……おふ、ろ……? ……一緒、だと……?」

「うん! 旅行もよく行ったよねー、ちーくん!」

「あ、あはは。まあ、幼稚園くらいの時の話だけどね……」

僕が慌ててフォローを入れるけど、もう遅い。
律くんはガタガタと音を立てて立ち上がると、僕を、刺すような鋭い視線で睨みつけた。

「……最低だ。……不潔。……お前、本当にバカ犬どころか、ただの……っ!」

「律くん!? 待って、不潔って言わないで!」

「……触んな。……一生、その『お風呂仲間』とじゃれてろ、大バカ!!」

律くんはカバンをひったくるように持つと、そのまま教室を飛び出して行ってしまった。
「死ね」とは言わないけれど、今の「大バカ」は、今までで一番トゲがあって、それでいて、今にも泣き出しそうなほど震えていて。

(律くん……! 違うんだ、それは本当に、まだ何も分かってない子供の頃の話で……!)

でも、律くんがそれだけ怒ってくれたことに、僕の胸の奥は、不謹慎にも少しだけ熱くなってしまったんだ。
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作者メッセージ

8話目です!酸素ちゃんです🫧

ついに現れた幼馴染の凛ちゃん。
「家族同然」というパワーワードに、律くんの鉄壁の理性が崩壊寸前です(笑)。

律くんにとって「お風呂」は、千尋が思っている以上に刺激が強すぎたようで……。
嫉妬でパニックになる律くんの「大バカ」、ぜひ楽しんでください🐾

2026/02/20 07:11

酸素ちゃん
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