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本作は全年齢対象の創作BLです。

攻めから受けへの一方的な(?)溺愛を含みますが、ヤンデレ、監禁、執着、共依存などの暗い要素は一切ありません。

終始ハッピーで平和な、光の属性の物語です。

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しっぽを振るのは、君の前だけ

#7

第7話:封印された二文字

「律くん、見て! 階段一段飛ばし!」

「……やめろ。危ねーだろ、死ね」

いつもの、律くんのぶっきらぼうな声。
その言葉すら嬉しくて、僕は調子に乗ってジャンプした。……その時、靴の紐が解けているのに気づかなかったんだ。

「わっ……!?」

バランスを崩して、視界がぐにゃりと歪む。
だけど、地面に叩きつけられる直前。
「……っ!」という短い悲鳴と一緒に、僕の腕が強い力で引き戻された。

気づけば僕は、律くんの胸の中に閉じ込められていた。
眼鏡の奥、律くんの瞳が、見たこともないくらい大きく見開かれて、震えている。

「……律、くん……?」

「…………っ、この、大バカ……!!」

律くんの声が、少しだけ震えていた。
いつもなら「そのまま死ねばよかったのに」って言うはずなのに。
僕を掴む彼の手が、白くなるほどぎゅっと強くなる。

その日を境に、律くんの口から「死ね」という言葉が消えた。

「ねえ律くん、今日の僕、どう?」
「……バカ」

「律くん、大好き!」
「……うざい。どっか行け、バカ犬」

どれだけ僕がふざけても、どれだけ彼を怒らせても、絶対にあの二文字だけは言わなくなった。
代わりに、律くんが吐き出す「バカ」には、なんだか前よりも、僕を心配するような、守るような響きが混ざっている気がして。

「律くん、もしかして僕のこと、死んでほしくないくらい大好きになっちゃった?」

「……。……。……死……、……っ、……うるせーよ!! さっさと歩け、バカ!!」

顔を真っ赤にして、言いかけて飲み込んだ律くん。
言葉のトゲは相変わらずだけど、その分、律くんの顔が赤くなる回数が増えた気がする。

(……律くんの『バカ』、前よりずっと甘い味がするなぁ)

僕は、早歩きで先を行く律くんの背中を追いかけながら、心の中でこっそりガッツポーズをしたんだ。
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作者メッセージ

7話目です!酸素ちゃんです🫧

今回、律くんの中で大きな変化がありました。
本当に千尋が危ない目に遭いそうになって、怖くて「死ね」なんて言葉が使えなくなっちゃった律くん。

口の悪さは相変わらずですが、その裏にある『愛』が少しだけ漏れ出しちゃっています(笑)。
律くんなりの「大切」の形、伝わったら嬉しいです🐾

2026/02/19 17:10

酸素ちゃん
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