それは息が白くなる朝のことだった。
七瀬音々は出会ってしまったのだ。
運命のヒトに。
電車で隣に座ってきた彼は
ねねの視線を独り占めにした
少し着崩した制服、シンプルなスマホケース、薄い唇、綺麗に整った鼻、脚を組むその姿。
これが一目惚れなんだって
すぐ気付いた
だが、見惚れすぎたみたいで。
気付いたら学校の最寄りに着いていて、
急いでスクバを手にした
音々「やっば…‼︎」
ここで降り遅れたりしたら
皆勤賞狙いのねねの記録に
大きな傷が付く。
そう思って
電車のドアから
出ようとすると
後ろで声がした
⁇「 ねぇ‼︎ 」
咄嗟に後ろを振り向くと
例の彼が
私のお弁当箱を手に
提げていた
あ、‼︎
大切なお弁当が‼︎
と思った時にはもう遅くて
ねねと彼を挟む
あの憎たらしいドアは
機械的な音を立てて閉まってしまった
その時、
乙女チックなねねちゃんは
今日お弁当がないというショックより
彼の手に自分の私物が渡っているという
事実が嬉しくて
学校まで可愛らしいスキップをしながら
にこにこの笑顔で駆けて行った
名前、なんて言うんだろう…
てか‼︎
あの制服
隣の男子校だよね−‼︎
あ−ほんとに生まれてきてよかった…
可愛く生まれて
イケメンと恋して …
子供も可愛いんじゃない⁈
なぁんて
繰り広げすぎな妄想をしながら
授業を受けていたら
教室のドアを事務の先生が
とんとんと叩いた
センセイ1「 はーい ?」
センセイ2「 授業中失礼します。 全クラス回ってるんですけども…」
センセイ2「このお弁当−…」
ねねはそのお弁当袋を見た瞬間
反射的にぴしっと手をあげる
音々「 はいッ‼︎ それ、私のかもです‼︎」
みんながばっとこっちを見る
きっとその時、ねねはとってもにやにやしていたと思う
音々「 あー、でも−… 誰が届けてくれたんですか⁇ それ。」
彼が駅に届けて、駅員さんからとか
電車のは全部夢で普通に家に忘れていてママとか
そういうのは全部お断りだったので
一応聞いておいた
センセイ2「 隣の高校の男子生徒が届けてくれましたけど… 」
そう言われた瞬間、
私の心は彼に完全に
撃ち抜かれてしまった
きっと彼はここまで折り返していたら
遅刻していただろう
そこまでして…
そこまでして
私のことを…⁈
音々「 えぇ−? w まぢかぁ…w へへ…w」
不吉に笑い
体をくねくねさせながら
先生に近いて
受け取った
自分でも
思う。
大分キモかっただろう。
でもそれぐらい嬉しかったのだ
呆れた顔をして渡す先生から受け取ると
見慣れたお弁当袋が
今日は
キラキラと輝いている
ような気がして
ならなかった。
今日は愛夫弁当…⁈
そんな的外れなことを
思いながら
お弁当袋を抱きしめた
七瀬音々は出会ってしまったのだ。
運命のヒトに。
電車で隣に座ってきた彼は
ねねの視線を独り占めにした
少し着崩した制服、シンプルなスマホケース、薄い唇、綺麗に整った鼻、脚を組むその姿。
これが一目惚れなんだって
すぐ気付いた
だが、見惚れすぎたみたいで。
気付いたら学校の最寄りに着いていて、
急いでスクバを手にした
音々「やっば…‼︎」
ここで降り遅れたりしたら
皆勤賞狙いのねねの記録に
大きな傷が付く。
そう思って
電車のドアから
出ようとすると
後ろで声がした
⁇「 ねぇ‼︎ 」
咄嗟に後ろを振り向くと
例の彼が
私のお弁当箱を手に
提げていた
あ、‼︎
大切なお弁当が‼︎
と思った時にはもう遅くて
ねねと彼を挟む
あの憎たらしいドアは
機械的な音を立てて閉まってしまった
その時、
乙女チックなねねちゃんは
今日お弁当がないというショックより
彼の手に自分の私物が渡っているという
事実が嬉しくて
学校まで可愛らしいスキップをしながら
にこにこの笑顔で駆けて行った
名前、なんて言うんだろう…
てか‼︎
あの制服
隣の男子校だよね−‼︎
あ−ほんとに生まれてきてよかった…
可愛く生まれて
イケメンと恋して …
子供も可愛いんじゃない⁈
なぁんて
繰り広げすぎな妄想をしながら
授業を受けていたら
教室のドアを事務の先生が
とんとんと叩いた
センセイ1「 はーい ?」
センセイ2「 授業中失礼します。 全クラス回ってるんですけども…」
センセイ2「このお弁当−…」
ねねはそのお弁当袋を見た瞬間
反射的にぴしっと手をあげる
音々「 はいッ‼︎ それ、私のかもです‼︎」
みんながばっとこっちを見る
きっとその時、ねねはとってもにやにやしていたと思う
音々「 あー、でも−… 誰が届けてくれたんですか⁇ それ。」
彼が駅に届けて、駅員さんからとか
電車のは全部夢で普通に家に忘れていてママとか
そういうのは全部お断りだったので
一応聞いておいた
センセイ2「 隣の高校の男子生徒が届けてくれましたけど… 」
そう言われた瞬間、
私の心は彼に完全に
撃ち抜かれてしまった
きっと彼はここまで折り返していたら
遅刻していただろう
そこまでして…
そこまでして
私のことを…⁈
音々「 えぇ−? w まぢかぁ…w へへ…w」
不吉に笑い
体をくねくねさせながら
先生に近いて
受け取った
自分でも
思う。
大分キモかっただろう。
でもそれぐらい嬉しかったのだ
呆れた顔をして渡す先生から受け取ると
見慣れたお弁当袋が
今日は
キラキラと輝いている
ような気がして
ならなかった。
今日は愛夫弁当…⁈
そんな的外れなことを
思いながら
お弁当袋を抱きしめた