閲覧前に必ずご確認ください
私が…あの子達を最後まで、見守ってあげるから。
心配しないで。
『____』?
【エンドロールは壮大に スピンオフ】エンドロールで終わらせない。
#1
冥遥華束_。 「 貴女は運命の人。 」
____私の最初の記憶は、貴方に拾ってもらった時。雪が薄く積もった冬のある夜、橋の下でかごの中に捨てられていた小さな小さな私を、貴方は拾ってくれた。
偶然この近くに用事が出来て、帰り道の最中私を見つけたらしい。彼女達が通りすがらなければ、私はとっくに息絶えていただろう。
かごの中には、雪の風景とは全く合わない向日葵と、真っ黒で今にも枯れそうな黒い薔薇の花束が入っていた。何故花束が入っていたのか、何故捨てた人物はその華にしたのか、私には大層どうでもいい話題だが。
そこから名付けられた名は「冥遥華束」。それが私。
[水平線]
[水平線]
そこから私は降雪家の養子となった。
周りの人間は実親が居ない私を可哀想がった。だが、そんな[漢字]物[/漢字][ふりがな]両親[/ふりがな]私にとって無いもの同然だった。それよりも私は恋に夢中になった、私には運命の人がいるから。私を見つけてくれて、救ってくれた人物。降雪禍音だ。
熱心に勉強や作法を教えてくれたり、楽しそうに日々の出来事を笑いながら教えてくれたりした。
たとえ血の繋がりがない養子でも、こんなに親しく接してくれるその姿に尊敬して「禍音様」と呼ぶようになった。
彼女は勉強が要らない程に頭が良かった。いつも勉強を嫌がりすぐ逃げたり勉強中に眠ったりしているのに、テストでは何時でも満点を取ってきた。いわゆる、〝地頭がいい〟というやつだろう。私も頭は悪くなかったが、禍音様には届く気配がしなかった。
お話をしていると、猫が魚を咥えて走っていただの、メイドがお茶会を開きたいと呟いていただの、会話の内容は他愛もない話ばかりだった。だが、彼女と会話することは辛い勉強をする日々の癒やしだった。
[水平線]
[水平線]
数カ月後、私は誰もが貴族の子供だと見られる程に成長した。そのおかげか、ある貴族から「養子にしていいか」と、声がかけられた。一族は勿論快く了承し、私は晴れて貴族の正式な養子となったのだ。
でも、私は正直嫌だった。生活に不満はなかった、むしろ捨てられていた私からすると十分すぎるほどだ。だが、禍音様から離れることだけが心残りだった。
[下線]冥遥華束[/下線]
「禍音様……」
[下線]降雪禍音[/下線]
「かたば!良かったね、ようやく〝一生の家族〟が見つかった。」
一生の家族、というのは、禍音様じゃ駄目なのか。禍音様は笑って見送ってくれた事も、私の心を深く傷つけることになった。
[水平線]
[水平線]
そこからまた数カ月。新しい家族との生活も慣れ始めてきたが、気分は変わらず重いままだった。
少し前に禍音様を別家で見かけたが、何か苦しそうに魔法の練習をしていた。
あの頭の良さなら、魔法なんて簡単にクリアしてしまうのだと心の底で勝手に思い込んでいたので、禍音様の必死になっているあの表情も初めて見た。
その気持が分からなくて悔しかった。そのせいで、気持ちはもっと沈むことに発展しようとしていた。
その気分もつかの間、天からの恵みのように突然嬉しい知らせが入った。何処からかその情報を手に入れたのかはもう分からないが、ある学園に禍音様が入学したという情報を聞いた。
その学園はあまりにも可怪しい校則があるというのが有名で、近くの地域では1番と言っていいほどに野蛮な学園である。
そんな可怪しい学園に何故禍音様が入学したのか知りたくて、私は同じ学園に入学することを決めた。
入学すると同時に、禍音様を探し始めた。校舎、図書室、体育館、或いは屋上?
同じクラスになれなかったのは、行動が知りたい私にとって大きな痛手だった。
そして、やっと禍音様を見つけた。それなのに、隣の子と談笑しながら廊下を歩いている。私は嫉妬の渦に巻き込まれた。
なんで私じゃないの?そんな顔他の子に見せて欲しくない、そんな顔知らない…、…私の〝運命の人〟なのに?
ずっと陰から禍音様を観察する内に、あっという間に期末試験が来た。私は魔法相性が良かったので、奇跡的に合格できた。
でも、貴女は期末試験で負けた。貴女が負けて、私が生きた理由って何?そう考えれば考える程[漢字]あの女[/漢字][ふりがな]隣で笑っていたクラスメイト[/ふりがな]を思い浮かべてしまう。
……嗚呼、そっか。私はあの女を殺さないといけないんだ。あの人は…あの女は許しちゃいけないから。私の運命の人を盗んだ、汚したアイツだけは…絶対に。
私の生きる意味…それは禍音様…、…〝堕天使様〟をお慕いし、堕天使様を汚したあの女を殺すため。アナタだってそう言うでしょう?
[下線]めいちゃん[/下線]
「そうだよ、カタバ。めいちゃんが生きる理由…使命は、禍音様のところへ行くこと。他には何もないの、めいちゃんはそうじゃなきゃ。」
そうですよね。やっぱり、そうじゃなきゃ…。
[下線]冥遥華束[/下線]
「全ては…[漢字]堕天使様[/漢字][ふりがな]禍音様[/ふりがな]の為…。」
一生お慕いし続けますから、待っていてくださいね。堕天使様。
偶然この近くに用事が出来て、帰り道の最中私を見つけたらしい。彼女達が通りすがらなければ、私はとっくに息絶えていただろう。
かごの中には、雪の風景とは全く合わない向日葵と、真っ黒で今にも枯れそうな黒い薔薇の花束が入っていた。何故花束が入っていたのか、何故捨てた人物はその華にしたのか、私には大層どうでもいい話題だが。
そこから名付けられた名は「冥遥華束」。それが私。
[水平線]
[水平線]
そこから私は降雪家の養子となった。
周りの人間は実親が居ない私を可哀想がった。だが、そんな[漢字]物[/漢字][ふりがな]両親[/ふりがな]私にとって無いもの同然だった。それよりも私は恋に夢中になった、私には運命の人がいるから。私を見つけてくれて、救ってくれた人物。降雪禍音だ。
熱心に勉強や作法を教えてくれたり、楽しそうに日々の出来事を笑いながら教えてくれたりした。
たとえ血の繋がりがない養子でも、こんなに親しく接してくれるその姿に尊敬して「禍音様」と呼ぶようになった。
彼女は勉強が要らない程に頭が良かった。いつも勉強を嫌がりすぐ逃げたり勉強中に眠ったりしているのに、テストでは何時でも満点を取ってきた。いわゆる、〝地頭がいい〟というやつだろう。私も頭は悪くなかったが、禍音様には届く気配がしなかった。
お話をしていると、猫が魚を咥えて走っていただの、メイドがお茶会を開きたいと呟いていただの、会話の内容は他愛もない話ばかりだった。だが、彼女と会話することは辛い勉強をする日々の癒やしだった。
[水平線]
[水平線]
数カ月後、私は誰もが貴族の子供だと見られる程に成長した。そのおかげか、ある貴族から「養子にしていいか」と、声がかけられた。一族は勿論快く了承し、私は晴れて貴族の正式な養子となったのだ。
でも、私は正直嫌だった。生活に不満はなかった、むしろ捨てられていた私からすると十分すぎるほどだ。だが、禍音様から離れることだけが心残りだった。
[下線]冥遥華束[/下線]
「禍音様……」
[下線]降雪禍音[/下線]
「かたば!良かったね、ようやく〝一生の家族〟が見つかった。」
一生の家族、というのは、禍音様じゃ駄目なのか。禍音様は笑って見送ってくれた事も、私の心を深く傷つけることになった。
[水平線]
[水平線]
そこからまた数カ月。新しい家族との生活も慣れ始めてきたが、気分は変わらず重いままだった。
少し前に禍音様を別家で見かけたが、何か苦しそうに魔法の練習をしていた。
あの頭の良さなら、魔法なんて簡単にクリアしてしまうのだと心の底で勝手に思い込んでいたので、禍音様の必死になっているあの表情も初めて見た。
その気持が分からなくて悔しかった。そのせいで、気持ちはもっと沈むことに発展しようとしていた。
その気分もつかの間、天からの恵みのように突然嬉しい知らせが入った。何処からかその情報を手に入れたのかはもう分からないが、ある学園に禍音様が入学したという情報を聞いた。
その学園はあまりにも可怪しい校則があるというのが有名で、近くの地域では1番と言っていいほどに野蛮な学園である。
そんな可怪しい学園に何故禍音様が入学したのか知りたくて、私は同じ学園に入学することを決めた。
入学すると同時に、禍音様を探し始めた。校舎、図書室、体育館、或いは屋上?
同じクラスになれなかったのは、行動が知りたい私にとって大きな痛手だった。
そして、やっと禍音様を見つけた。それなのに、隣の子と談笑しながら廊下を歩いている。私は嫉妬の渦に巻き込まれた。
なんで私じゃないの?そんな顔他の子に見せて欲しくない、そんな顔知らない…、…私の〝運命の人〟なのに?
ずっと陰から禍音様を観察する内に、あっという間に期末試験が来た。私は魔法相性が良かったので、奇跡的に合格できた。
でも、貴女は期末試験で負けた。貴女が負けて、私が生きた理由って何?そう考えれば考える程[漢字]あの女[/漢字][ふりがな]隣で笑っていたクラスメイト[/ふりがな]を思い浮かべてしまう。
……嗚呼、そっか。私はあの女を殺さないといけないんだ。あの人は…あの女は許しちゃいけないから。私の運命の人を盗んだ、汚したアイツだけは…絶対に。
私の生きる意味…それは禍音様…、…〝堕天使様〟をお慕いし、堕天使様を汚したあの女を殺すため。アナタだってそう言うでしょう?
[下線]めいちゃん[/下線]
「そうだよ、カタバ。めいちゃんが生きる理由…使命は、禍音様のところへ行くこと。他には何もないの、めいちゃんはそうじゃなきゃ。」
そうですよね。やっぱり、そうじゃなきゃ…。
[下線]冥遥華束[/下線]
「全ては…[漢字]堕天使様[/漢字][ふりがな]禍音様[/ふりがな]の為…。」
一生お慕いし続けますから、待っていてくださいね。堕天使様。