戦場はすでに限界に近づいていた。黒い“使い”が次々と地面を破って現れ、数で押し潰そうとしてくる。
「多すぎるな……」
蒼の領域でも完全には止めきれない。綺羅とルクスが前線で押し返すが、終わりが見えない。
私は何で無力なんだ。何もできない自分がどんどん憎らしく思えてくる。
その時だった。
――スッ
一体の“使い”の首が、音もなく落ちた。
「……え?」
誰も攻撃していない。だが次の瞬間、もう一体が崩れ落ちる。
遅れて、空気だけが斬れる音を運んできた。
蒼の視線が一点に止まる。
「……そこか」
瓦礫の上に、一人の少女が立っていた。緑に赤と白の花模様の袴。手には刀。
「....えっと、誰ですか?」
奏が怯えながら問う。
「鬼龍院、小夜」
鬼の龍か....
「ボクにはあんまり喋りかけてこないで。」
冷たい声。しかし次の瞬間、彼女の眼が鋭くなる。
「……来る」
地面が大きく揺れ、ひときわ巨大な“使い”が姿を現した。黒い紋様が浮かび、明らかに格が違う。
小夜は動かない。ただ、じっと見つめる。
「……重い。こいつ……罪が深い」
刀を握る手がわずかに震えた。
「――[太字] 心眼刀・断罪[/太字]」
踏み込んだ瞬間、見えない重圧が“使い”を押し潰し、動きが止まる。
「今だ!」
蒼の声に、炎と拳が叩き込まれる。綺羅とルクスが一気に畳みかける。
そして最後に――
ズバァッ!!
小夜の一閃が、確実に終わらせた。
静寂が落ちる。
だが次の瞬間、小夜の身体が崩れた。
「っ……!」
苦しげに胸を押さえる。
「……やだ……入ってくる……」
副作用だった。斬った相手の“罪”が流れ込む。
蒼が舌打ちする。「無茶な能力だな……」
それでも小夜は顔を上げた。
「大丈夫...?」
灰が舞う中――
空の奥で、何かが“こちらを見ていた”。
次の瞬間、警報が鳴り響く。
これまでとは比べ物にならないほど、重く、禍々しい音だった。
「はぁはァッ...」
小夜の息が荒い。
「ああ、敵が来る前に言っておこうか」
綺羅が思い出した様に話す。緋色の炎をしまい、ルクスと小夜を見る。
「御前ら、神殺しの仲間になる気はないか?」
言い方は悪いが、実際そうだ。
ルクスは当たり前のように言う。
「おう、ならせて貰うよ!こっちも神には迷惑されてるからね」
小夜も息を整えて、深呼吸をする。
「ボクも...参加させてもらうよ」
「多すぎるな……」
蒼の領域でも完全には止めきれない。綺羅とルクスが前線で押し返すが、終わりが見えない。
私は何で無力なんだ。何もできない自分がどんどん憎らしく思えてくる。
その時だった。
――スッ
一体の“使い”の首が、音もなく落ちた。
「……え?」
誰も攻撃していない。だが次の瞬間、もう一体が崩れ落ちる。
遅れて、空気だけが斬れる音を運んできた。
蒼の視線が一点に止まる。
「……そこか」
瓦礫の上に、一人の少女が立っていた。緑に赤と白の花模様の袴。手には刀。
「....えっと、誰ですか?」
奏が怯えながら問う。
「鬼龍院、小夜」
鬼の龍か....
「ボクにはあんまり喋りかけてこないで。」
冷たい声。しかし次の瞬間、彼女の眼が鋭くなる。
「……来る」
地面が大きく揺れ、ひときわ巨大な“使い”が姿を現した。黒い紋様が浮かび、明らかに格が違う。
小夜は動かない。ただ、じっと見つめる。
「……重い。こいつ……罪が深い」
刀を握る手がわずかに震えた。
「――[太字] 心眼刀・断罪[/太字]」
踏み込んだ瞬間、見えない重圧が“使い”を押し潰し、動きが止まる。
「今だ!」
蒼の声に、炎と拳が叩き込まれる。綺羅とルクスが一気に畳みかける。
そして最後に――
ズバァッ!!
小夜の一閃が、確実に終わらせた。
静寂が落ちる。
だが次の瞬間、小夜の身体が崩れた。
「っ……!」
苦しげに胸を押さえる。
「……やだ……入ってくる……」
副作用だった。斬った相手の“罪”が流れ込む。
蒼が舌打ちする。「無茶な能力だな……」
それでも小夜は顔を上げた。
「大丈夫...?」
灰が舞う中――
空の奥で、何かが“こちらを見ていた”。
次の瞬間、警報が鳴り響く。
これまでとは比べ物にならないほど、重く、禍々しい音だった。
「はぁはァッ...」
小夜の息が荒い。
「ああ、敵が来る前に言っておこうか」
綺羅が思い出した様に話す。緋色の炎をしまい、ルクスと小夜を見る。
「御前ら、神殺しの仲間になる気はないか?」
言い方は悪いが、実際そうだ。
ルクスは当たり前のように言う。
「おう、ならせて貰うよ!こっちも神には迷惑されてるからね」
小夜も息を整えて、深呼吸をする。
「ボクも...参加させてもらうよ」