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ー人生ー

#27

「バレンタイン」

「ただいまー!」
スペルが帰宅すると、リビングにはすでに佳世、弦音、夏紀、晴馿が揃っていた。
「ねえねえ、今日はバレンタインだよ!」
弦音がはしゃぐ。
「そうそう、チョコを買ってきたんだ!」
夏紀は元気に袋を振る。
「佳世、絶対喜ぶと思って選んだの!」
『……え、私にですか』
佳世は赤面しながら顔を上げる。
「そうだよ!手作りじゃないけど、味は保証する!」
夏紀はハキハキと説明し、袋を差し出す。
スペルは無言で袋を覗き込む。
「うわ、ハート型いっぱい!これは……全部食べていい?」
「ちょっと待って、順番!まずは佳世に渡すの!」夏紀は腕組みし、笑顔で指示。
佳世はそっと一つ取り、
『……ありがとう、夏紀さん』
と小さくつぶやく。
「喜んでもらえて嬉しい!私、選ぶの早かったから!」
夏紀は得意げに胸を張る。
弦音は
「早く味見しよう〜!」
と騒ぎ、スペルは
「お、お前ら落ち着け」
と半笑い。晴馿は静かに座り、ちらりと袋を見て
「次は誰にあげるか考えろ」とだけ言った。
袋の中のチョコを囲みながら、笑い声が絶えないリビング。甘い匂いとおしゃべりの混ざった空気は、いつもより特別だった。
「晴馿も弦音も、絶対にチョコ貰ったことないでしょ」
スペルがぽつり。
「あ゛」
「ちょっと今のは聞きずてならないねぇ〜」
勝手に偏見を言われた2人はスペルに近づき、包めた新聞で頭を殴った。
「きょうもへいわですね」

作者メッセージ

みじかっ

2026/02/14 14:17

徒花
ID:≫ 5.NCXqW.yLBqg
コメント

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創作長期ファンタジー天文

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