帰ってきた答えにスペルは思わず聞き返す。「今はいない」どうしてもそのようにに聞こえてしまうのだ。
「それは、なんでか分かる?」
デリカシーというものがないのだろうか。次々と答えの出にくい問いを出す。
『[小文字]わからないのです....きのうまでいっしよ
にとらんぷしてたのに..急に...急に..![/小文字]』
必死に言葉を発する姿はとてもではないが、普通の幼女には見えなかった。
「もう、話さなくて良い」
それ以上話させてしまうと、幼女の目の中に滲む透明な雫が溢れ落ちそうだから。
幼女に名前はない、なら私が名前をつける。それでいい、それ“が”いい。そんなことを考えながらスペルは睡眠の準備をする。いくら過酷な状況下を生きたとしても中身はまだ子供だ。
「もう寝ていいぞ」
『..はい』
暖かいベッドの中で幼女もスペルもすぐに眠りについた。雨で染み込んだ体から湿気の含んだ香りが部屋に広がった。
○●————————————————-●○
その日の朝、スペルはいつもより早く目を覚ました。“あの子”の名前を考えるためだ。
[下線]名前の候補[/下線]
・佳世(くよ)
・弦花(げんか)
・翠雨(すいう)
・永夜(えよ)
ざっとこんなものか。机と一対一の構図で座り、珈琲を片手にため息を吐く。
「朝の珈琲うまぁ」
あとはこれをあの子に見せなければ、そう思い時計を見る。
⋆⋅⋅⋅⊱∘─────6:30─────∘⊰⋅⋅⋅⋆
スペルは明日から立ち上がり、寝室へと足を運ぶ。
ガチャ
「朝だぞー」
棒読みで幼女に呼びかける。
「スー.. スー」
幼女は幸せそうに寝息を立て、返事はない。
スペルは呆れた声で
「もう少し寝かせてやるか」
と呟くのだった。
バタン
「それは、なんでか分かる?」
デリカシーというものがないのだろうか。次々と答えの出にくい問いを出す。
『[小文字]わからないのです....きのうまでいっしよ
にとらんぷしてたのに..急に...急に..![/小文字]』
必死に言葉を発する姿はとてもではないが、普通の幼女には見えなかった。
「もう、話さなくて良い」
それ以上話させてしまうと、幼女の目の中に滲む透明な雫が溢れ落ちそうだから。
幼女に名前はない、なら私が名前をつける。それでいい、それ“が”いい。そんなことを考えながらスペルは睡眠の準備をする。いくら過酷な状況下を生きたとしても中身はまだ子供だ。
「もう寝ていいぞ」
『..はい』
暖かいベッドの中で幼女もスペルもすぐに眠りについた。雨で染み込んだ体から湿気の含んだ香りが部屋に広がった。
○●————————————————-●○
その日の朝、スペルはいつもより早く目を覚ました。“あの子”の名前を考えるためだ。
[下線]名前の候補[/下線]
・佳世(くよ)
・弦花(げんか)
・翠雨(すいう)
・永夜(えよ)
ざっとこんなものか。机と一対一の構図で座り、珈琲を片手にため息を吐く。
「朝の珈琲うまぁ」
あとはこれをあの子に見せなければ、そう思い時計を見る。
⋆⋅⋅⋅⊱∘─────6:30─────∘⊰⋅⋅⋅⋆
スペルは明日から立ち上がり、寝室へと足を運ぶ。
ガチャ
「朝だぞー」
棒読みで幼女に呼びかける。
「スー.. スー」
幼女は幸せそうに寝息を立て、返事はない。
スペルは呆れた声で
「もう少し寝かせてやるか」
と呟くのだった。
バタン
- 1.「人生」
- 2.「奇跡の星」
- 3.「夏紀」
- 4.「とある隣人は」
- 5.「立場」
- 6.徒花の行方
- 7.「幼女は」
- 8.「笑顔」
- 9.「軸柊奏」
- 10.徒花の行方
- 11.「居場所」
- 12.「弦の音」
- 13.「答え」
- 14.「日常編」
- 15.「悩むものか」
- 16.「歪み」
- 17.「信頼」
- 18.「余命」
- 19.「時歌」
- 20.「日常編」
- 21.「神として」
- 22.「忘却列車」
- 23.「微熱」
- 24.「クリスマス」
- 25.「プレゼント」
- 26.「鳴っている」
- 27.「バレンタイン」
- 28.「日常」
- 29.「誰」
- 30.「戦場」
- 31.「アレス」
- 32.「日常編」
- 33.「破会議壊」
- 34.「徒花の行方」
- 35.「戦の予兆」
- 36.「日常編」