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上記の通りです。よろしくね。
まるで御伽噺みたいねと神様は笑った。
あぁ、喜びで胸がはち切れそうだ。
「セイラ、行くよ〜?」
「うんわかった!」
去年の夏は風邪を拗らせて寝込んでしまったし、その前はお母さんとお父さんは仕事だったしで、毎年毎年参加できていなかった夏祭り。
まさかニコと行けるなんて。
「もーいつまでそんな緩んだ顔してんの!?置いてっちゃうよ!?」
にまにまと緩み切った頬をそのままにしていたぼくは、ニコに置いていかれそうになる。
それはまずい。最近ずっと楽しみにしていたのに。
「ごめんごめん!行こ!」
ぼくの言葉を聞き終わるか否かのタイミングで、ニコは手を引っ掴んで、会場へと走り出した。
「わわっちょっとまってよ!!」
「やだよ、セイラ待ってたら日が暮れちゃう!」
……もう夕方だけどね。
* * *
会場はもう日が落ちているというのに明るい。
並んだ出店は娯楽に食べ物に盛り沢山だ。
心なしか、人々の顔もいつもより明るい気がする。
村人たちと虫の声。この熱気は夏だからというわけではないだろう。
そう考えていたところ、前をぼくの手を引っ張りながら歩いていたニコがこっちを振り向いた。
「セイラ、全部回ろうね!」
「うん!」
ひとつひとつ回って、少ないお小遣いを限界まで使って、笑って、悔しがって、そんなことをしていたらもうお月様がこちらを照らしていた。
「そろそろ花火だね」
ニコは空を見上げながら言った。
「そうだね。でもどこも人がたくさんいるし…ちゃんと見れるかな?」
ぼくが不安そうに聞くと、ニコはぱぁっと笑い、ぼくの手を握った。
「あっちに穴場があるんだ、一緒に行こう!」
頷く間も、返事をする間もなく、ぼくはまたニコに引っ張られてその穴場とやらに連れ去られた。
今日は引っ張られてばっかりだ。
ドォンと心臓に響く音をあげて、花火が打ち上がる。
黒塗りの夜空に、色とりどりの花が咲く。
でもその花は一瞬で散ってしまって、跡形もなく消えてしまう。
覚えているのは、そう、見ていたぼくらだけ。
「人の命みたいだね」
ニコが上を見上げながら言った。
「そう、だね」
儚く、神様から見たらすぐ散ってしまうのは、ぼくら人と同じなのかもしれない。
涼しい風が、木々の隙間を通り抜けてぼくたちの頬を撫でた。
「そろそろ帰ろうか」
セラ「ん、ぁ」
真っ先に目に映るのは宿屋の天井。
一つ違うのは、目元から頬にかけて濡れていることと、ロアちゃん、クレイ、ライアちゃん、リリカルちゃん、紅ちゃんその他面々がぼくを見下ろしていることだろうか。
クレイ「大丈夫かお前!」
ライア「うなされてましたよ⁉︎」
ロア「せらさまないてる…だいじょーぶ…?」
リリカル「なんや、怖い夢でも見たんか?」
紅「やーいビビりビビり」
紅ちゃんはそう言ってるけど、他のみんなと同じように心配そうな目をしている。
セラ「いや、なんか懐かしい夢を見ただけだよ」
あの夏の思い出は今も色褪せていない。
2人で見た花火は、いつまでも綺麗だ。
*御伽噺みたいね。
「セイラ、行くよ〜?」
「うんわかった!」
去年の夏は風邪を拗らせて寝込んでしまったし、その前はお母さんとお父さんは仕事だったしで、毎年毎年参加できていなかった夏祭り。
まさかニコと行けるなんて。
「もーいつまでそんな緩んだ顔してんの!?置いてっちゃうよ!?」
にまにまと緩み切った頬をそのままにしていたぼくは、ニコに置いていかれそうになる。
それはまずい。最近ずっと楽しみにしていたのに。
「ごめんごめん!行こ!」
ぼくの言葉を聞き終わるか否かのタイミングで、ニコは手を引っ掴んで、会場へと走り出した。
「わわっちょっとまってよ!!」
「やだよ、セイラ待ってたら日が暮れちゃう!」
……もう夕方だけどね。
* * *
会場はもう日が落ちているというのに明るい。
並んだ出店は娯楽に食べ物に盛り沢山だ。
心なしか、人々の顔もいつもより明るい気がする。
村人たちと虫の声。この熱気は夏だからというわけではないだろう。
そう考えていたところ、前をぼくの手を引っ張りながら歩いていたニコがこっちを振り向いた。
「セイラ、全部回ろうね!」
「うん!」
ひとつひとつ回って、少ないお小遣いを限界まで使って、笑って、悔しがって、そんなことをしていたらもうお月様がこちらを照らしていた。
「そろそろ花火だね」
ニコは空を見上げながら言った。
「そうだね。でもどこも人がたくさんいるし…ちゃんと見れるかな?」
ぼくが不安そうに聞くと、ニコはぱぁっと笑い、ぼくの手を握った。
「あっちに穴場があるんだ、一緒に行こう!」
頷く間も、返事をする間もなく、ぼくはまたニコに引っ張られてその穴場とやらに連れ去られた。
今日は引っ張られてばっかりだ。
ドォンと心臓に響く音をあげて、花火が打ち上がる。
黒塗りの夜空に、色とりどりの花が咲く。
でもその花は一瞬で散ってしまって、跡形もなく消えてしまう。
覚えているのは、そう、見ていたぼくらだけ。
「人の命みたいだね」
ニコが上を見上げながら言った。
「そう、だね」
儚く、神様から見たらすぐ散ってしまうのは、ぼくら人と同じなのかもしれない。
涼しい風が、木々の隙間を通り抜けてぼくたちの頬を撫でた。
「そろそろ帰ろうか」
セラ「ん、ぁ」
真っ先に目に映るのは宿屋の天井。
一つ違うのは、目元から頬にかけて濡れていることと、ロアちゃん、クレイ、ライアちゃん、リリカルちゃん、紅ちゃんその他面々がぼくを見下ろしていることだろうか。
クレイ「大丈夫かお前!」
ライア「うなされてましたよ⁉︎」
ロア「せらさまないてる…だいじょーぶ…?」
リリカル「なんや、怖い夢でも見たんか?」
紅「やーいビビりビビり」
紅ちゃんはそう言ってるけど、他のみんなと同じように心配そうな目をしている。
セラ「いや、なんか懐かしい夢を見ただけだよ」
あの夏の思い出は今も色褪せていない。
2人で見た花火は、いつまでも綺麗だ。
*御伽噺みたいね。
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