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ちょっとぅ暴力表現あるかもぅ
魔法少女は悪だ。
世間一般的に、魔法少女は『正義』なのだろう。でも僕...雪月昊はそうとは思えない。
何故。それはリーダーから、”魔法少女によって幸福を奪われた人々が大勢いる”と教えられたからだ。
幼い頃、僕だって正義のヒーローに憧れるような普通の感性があった。普通の生活、普通の家族。そんな、特に特筆するべきこともない、普通の人生。
___それが一変したのは、火事で家と家族を失った時のことだった。
広がる赤、紅、朱。むせ返るほどの煙が、肺を侵していく感覚。ぐらぐらする頭で必死に考えて、その家から脱出した。
皆が無事と信じて。
結果、生き残ったのは僕だけだった。親しい親戚筋もおらず、僕は孤児院に預けられた。
「...は、ぁ」
一夜にしてすべてを失った僕は、いつも心の拠り所を探していた。夜、不安で眠れない。火を見ると発作を起こす。
まぁ、幸いなことに、同じような境遇の子供が多かったから、イジメられるということはなかった。
そしてそんな僕に、転機が訪れる。
「昊くーん?お客様がお見えよォ」
院の人に呼ばれ、僕は玄関へと向かった。
「あ、この子がその?」
そこに居たのは、中性的な人と、のちのリーダー...サンサラだった。
「ほら、サヤカ、挨拶して?」
「...どうも」
素っ気ない態度で挨拶する彼女を苦笑いしながら、その中性的な人は見つめた。
「あはー、ちょっと事情が事情でね...人見知りなんですケド...」
人当たりがいい笑みを浮かべるその人。ひどい違和感を覚えたはずの顔は、もうよく覚えていない。
「えっと...昊くん、かな?」
「え、ぁはい!」
急に名前を呼ばれてびっくりしたため、思ったより大きな声が出てしまった。
その様子を、その人は元気だね、と優しく笑って、言った。
「うちの子になってくれない、かな?」
そこが、僕の、キディアの始まりだった。
僕は、その人の養子となった。名前は教えてくれないし、何をしているのかも、何をしたいのかも分からない。不思議な人だったが、次第に慣れていった。
沙也香とも、歳が近いと言うこともあり、すぐ仲良くなった。僕は、心の拠り所を見つけたのだ。
平和だった。ずっと続けばいいと思っていた。でも、ある日その人が教えてくれた事実によって、そんな平穏は崩れ去った。
「サヤカはね、魔法少女によってすべてを奪われたんだ」
「魔法少女...?」
僕が聞くと、その人は優しく答えた。
「そう、魔法少女。ここ数年くらい、”魔人”って敵対組織と戦っていたんだけど...」
度が過ぎた戦闘により、幸福を奪われた人がいること。その復讐のため、新しく組織を作ろうと思ってること。沙也香は、そこのリーダーになるということ。
すべて教えられた。
「あぁ、キミを追い出すとか、キミも復讐に参加しろとかいう訳じゃないよ?」
「キミは自由に生きていい」
そうやってその人は優しく笑った。だが、僕の答えはもう決まっている。
「僕も、その復讐に参加させてください」
僕は、沙也香のことが大好きだった。彼女が救われるのなら、彼女のためなら、僕は何だって捧げられる。
「...そっか、ありがとう」
そこから、僕は雪月昊ではなく、キディアとして生きることになったのだ。
「...リーダー」
「どうしたのじゃ、キディア」
もう、優しい声で呼ばれないとしても。
「いえ、何でも」
僕は、貴女のために生きたい。
...たとえ、瞳を失っても。
世間一般的に、魔法少女は『正義』なのだろう。でも僕...雪月昊はそうとは思えない。
何故。それはリーダーから、”魔法少女によって幸福を奪われた人々が大勢いる”と教えられたからだ。
幼い頃、僕だって正義のヒーローに憧れるような普通の感性があった。普通の生活、普通の家族。そんな、特に特筆するべきこともない、普通の人生。
___それが一変したのは、火事で家と家族を失った時のことだった。
広がる赤、紅、朱。むせ返るほどの煙が、肺を侵していく感覚。ぐらぐらする頭で必死に考えて、その家から脱出した。
皆が無事と信じて。
結果、生き残ったのは僕だけだった。親しい親戚筋もおらず、僕は孤児院に預けられた。
「...は、ぁ」
一夜にしてすべてを失った僕は、いつも心の拠り所を探していた。夜、不安で眠れない。火を見ると発作を起こす。
まぁ、幸いなことに、同じような境遇の子供が多かったから、イジメられるということはなかった。
そしてそんな僕に、転機が訪れる。
「昊くーん?お客様がお見えよォ」
院の人に呼ばれ、僕は玄関へと向かった。
「あ、この子がその?」
そこに居たのは、中性的な人と、のちのリーダー...サンサラだった。
「ほら、サヤカ、挨拶して?」
「...どうも」
素っ気ない態度で挨拶する彼女を苦笑いしながら、その中性的な人は見つめた。
「あはー、ちょっと事情が事情でね...人見知りなんですケド...」
人当たりがいい笑みを浮かべるその人。ひどい違和感を覚えたはずの顔は、もうよく覚えていない。
「えっと...昊くん、かな?」
「え、ぁはい!」
急に名前を呼ばれてびっくりしたため、思ったより大きな声が出てしまった。
その様子を、その人は元気だね、と優しく笑って、言った。
「うちの子になってくれない、かな?」
そこが、僕の、キディアの始まりだった。
僕は、その人の養子となった。名前は教えてくれないし、何をしているのかも、何をしたいのかも分からない。不思議な人だったが、次第に慣れていった。
沙也香とも、歳が近いと言うこともあり、すぐ仲良くなった。僕は、心の拠り所を見つけたのだ。
平和だった。ずっと続けばいいと思っていた。でも、ある日その人が教えてくれた事実によって、そんな平穏は崩れ去った。
「サヤカはね、魔法少女によってすべてを奪われたんだ」
「魔法少女...?」
僕が聞くと、その人は優しく答えた。
「そう、魔法少女。ここ数年くらい、”魔人”って敵対組織と戦っていたんだけど...」
度が過ぎた戦闘により、幸福を奪われた人がいること。その復讐のため、新しく組織を作ろうと思ってること。沙也香は、そこのリーダーになるということ。
すべて教えられた。
「あぁ、キミを追い出すとか、キミも復讐に参加しろとかいう訳じゃないよ?」
「キミは自由に生きていい」
そうやってその人は優しく笑った。だが、僕の答えはもう決まっている。
「僕も、その復讐に参加させてください」
僕は、沙也香のことが大好きだった。彼女が救われるのなら、彼女のためなら、僕は何だって捧げられる。
「...そっか、ありがとう」
そこから、僕は雪月昊ではなく、キディアとして生きることになったのだ。
「...リーダー」
「どうしたのじゃ、キディア」
もう、優しい声で呼ばれないとしても。
「いえ、何でも」
僕は、貴女のために生きたい。
...たとえ、瞳を失っても。
- 1.第0話 序章
- 2.第一話 魔法少女⁉︎私が⁉︎
- 3.第二話 魔法少女☆ネネ・ロジカ
- 4.第三話 初 魔人戦⁉︎
- 5.第四話 新たな仲間⁉︎
- 6.第五話 新しい魔法少女!マレカ・ロジカ☆
- 7.第六話 新たな敵⁉︎魔人 ブレイン‼︎
- 8.第七話 魔人ブレイン戦‼︎‼︎
- 9.第八話 魔人ブレイン戦‼︎‼︎Part2
- 10.第九話 赤 桃色 兎
- 11.第十話 帰ってきたよ!魔法少女さん!
- 12.第十一話 また新たなマスコット⁉︎
- 13.第十二話 えええ⁉︎新たな魔法少女⁉︎って美海〜〜!?!?
- 14.第十三話 新たな魔法少女!!ミウ・ロジカ☆
- 15.第十四話 魔物vsミウ・ロジカ!
- 16.第十五話 シルヴェノーラside
- 17.第十六話 シルヴェノーラside:Part2.
- 18.第十七話 珍しく平和回!(いや別にそんな平和でもないよ??)
- 19.第十八話 みんなとお出かけ…って魔人〜〜!⁉︎
- 20.第十九話 *****。
- 21.第二十話 病室 少女。
- 22.第二十一話 悲哀 喧騒。
- 23.第二十二話 おかえり真霊!
- 24.第二十三話 *M・L*Decision*
- 25.第二十四話 魔人達の報告会
- 26.第二十五話 妖精達の朝。
- 27.第二十六話 恋する乙女は可愛いのです!
- 28.第二十七話 貴女に尽くす理由。
- 29.第二十八話 あめのいろ
- 30.第二十九話 無回答答案用紙
- 31.第三十話 信仰心、忠誠心
- 32.第三十一話 日常 Ver.Megalo
- 33.第三十二話 日常 Ver.Sylve
- 34.第三十三話 Lost・Girls