「さーーーて...呪王さんはどこだっけか」
「セレン???」
「だから冗談ですってレイハさぁん☆」
レイハの冷たい視線を浴びながら、オレは手持ちの地図を広げる。
「えーと...あ、ここじゃない?」
その地図を覗き込んだルカが、その細い指で場所を指差しながら声をあげる。
「んー?あ、そうだそうだここだ」
思い出した思い出したとオレが笑えば、レイハがまた冷たい目で見つめてくる。
「よし、じゃあそこに向かうか!」
豪快に笑うゾレア。その顔を見て、ルカはぽっと顔を赤くした。ずいぶんお熱いことで、なんて心の中でからかいながら、オレも声をあげる。
「よし、じゃあ四天王ノーラのところへ出発!」
オレ達は、魔王を倒すために四天王を倒さなくてはいけない。何故なら、四天王が魔王城へと続く道を塞ぐ結界を管理しているからだ。四天王を全員倒さなければ、封印は解けず、魔王城へとたどり着くことはできない。
つくづく面倒だ、と考えながら、オレ達は呪王の住む沼地へと足を進める。
「あーもー!ここの魔物、何でこんなにも毒タイプが多いんですか!?」
魔法の杖を振り回しながら、レイハは叫ぶ。というか魔法使えよ。
「レイハ...あ、毒かかってる!毒消しするから、動かないで!」
そんなレイハに、ルカはぱたぱたと駆け寄った。そして、手をかざして毒消しの呪文を唱える。
「ありがとうございますルカ...あ、逃げるなこの***!!!」
さくっとルカにお礼を告げると、レイハは、逃げ出した毒蛙の魔物を追いかけて行ってしまった。
「あちゃー...あの脳筋魔法使い...」
遠距離魔法あるだろ、と小声でツッコミながら、オレも目の前の魔物に向き直る。
「っ、と!危ないなぁ?」
吐き出される毒を避けながら、オレは魔物を剣で切り付けた。びしゃりと、毒々しい色の返り血がつく。
「うげ、これ落ちるかな...」
面倒だな、と考えるオレの耳に、ゾレアの大きな声が届く。
「おいセレン!油断すんな馬鹿!」
「__へ?」
振り向くと、そこには他のより一回り大きい毒蛙が、オレに飛び掛かっていた。
「___んもー、あっぶないじゃねぇか!」
ざくり。
剣が、魔物の肉を切り裂いた。どしゃりと水分を含んだ肉塊が落ちて、いかにも毒をもったような血液があたりに飛び散る。
「...お前、そういうヤツだったな」
斧に着いた血を払いながら、ゾレアは溜息混じりにぼやいた。
「さて...レイを探しにいかないとな」
「あぁ」
「___あとレイを追いかけてどっかいったルカも」
「アイツ方向音痴な癖に!!!!!」
「はい、もうどこかに行くなよレイ、ルカ」
『スミマセンデシタ』
あのあと、レイハとルカが突っ込んで行った森の中に入ると、なんとまぁ、現在進行形でレイハとルカを捕食していた魔物がいて___
「ルカァ!?」
「レイ!?!?」
___オレ達が死ぬ気で救い出したのだ。
「うぅ...服が唾液でぐちょぐちょ...やだぁ...」
半泣きになりながら、ルカはぺらりと水分を含んだスカートをめくる。その様子を視認した途端、ゾレアは光の速さで目を反らした。それはもう、びっくりな速度だった。
「ルカ...私にも洗浄魔法かけてください...」
一応レイハも女子だからか。気持ち悪そうに顔をしかめたあと、ルカに洗浄を頼む。
「うん...」
「あとセレン、今失礼なこと考えましたね?」
「アハハーソンナコトナイゼー」
睨みつけるレイハから、色んな意味で視線を逸らす。まぁ...今レイハはびしょ濡れな訳だし...それで睨まれるとちょっと...ね。
「じゃ、オレ達後ろ向いてるから、気にせずやっててくれ」
ゾレアを引っつかんで後ろを向かせると、オレもくるりと背を向ける。ホント、うちの女性陣は目のやり場に困るようなことをしないでほしい。
「お騒がせしました...」
「ごめんね...」
綺麗になった服で、レイハとルカはぺこりと頭を下げる。
「まぁ、無事でよかったぜ」
「うん...ゾレアも、よかったぁ」
ふわふわとした雰囲気の漂うゾレアとルカ。ヤジを飛ばしたいところだが、今はそれどころではない。
「はぁ...とんだ脱線だった」
「悪かったですね!!」
「怒んなよレイ...お前も、無事でよかった」
微笑みかけると、レイハはぴしりと固まった。そして、徐々に頬を紅潮させていく。
「え、は...ぅ」
「ん?どうしたんだ?」
「えへ、勇者様?乙女には乙女の事情があるんだよー!」
にこにこと笑いながら、ルカがレイハを抱きしめる。
「ほんと、仲いいよなお前ら」
オレとレイハの様子を見てか、ゾレアは楽しそうに笑った。お前が言うな。
「あーもー、さっさと先行きますよ!!!!」
『はーい』
レイハの一喝により、オレ達はまた歩を進めることとなった。
「セレン???」
「だから冗談ですってレイハさぁん☆」
レイハの冷たい視線を浴びながら、オレは手持ちの地図を広げる。
「えーと...あ、ここじゃない?」
その地図を覗き込んだルカが、その細い指で場所を指差しながら声をあげる。
「んー?あ、そうだそうだここだ」
思い出した思い出したとオレが笑えば、レイハがまた冷たい目で見つめてくる。
「よし、じゃあそこに向かうか!」
豪快に笑うゾレア。その顔を見て、ルカはぽっと顔を赤くした。ずいぶんお熱いことで、なんて心の中でからかいながら、オレも声をあげる。
「よし、じゃあ四天王ノーラのところへ出発!」
オレ達は、魔王を倒すために四天王を倒さなくてはいけない。何故なら、四天王が魔王城へと続く道を塞ぐ結界を管理しているからだ。四天王を全員倒さなければ、封印は解けず、魔王城へとたどり着くことはできない。
つくづく面倒だ、と考えながら、オレ達は呪王の住む沼地へと足を進める。
「あーもー!ここの魔物、何でこんなにも毒タイプが多いんですか!?」
魔法の杖を振り回しながら、レイハは叫ぶ。というか魔法使えよ。
「レイハ...あ、毒かかってる!毒消しするから、動かないで!」
そんなレイハに、ルカはぱたぱたと駆け寄った。そして、手をかざして毒消しの呪文を唱える。
「ありがとうございますルカ...あ、逃げるなこの***!!!」
さくっとルカにお礼を告げると、レイハは、逃げ出した毒蛙の魔物を追いかけて行ってしまった。
「あちゃー...あの脳筋魔法使い...」
遠距離魔法あるだろ、と小声でツッコミながら、オレも目の前の魔物に向き直る。
「っ、と!危ないなぁ?」
吐き出される毒を避けながら、オレは魔物を剣で切り付けた。びしゃりと、毒々しい色の返り血がつく。
「うげ、これ落ちるかな...」
面倒だな、と考えるオレの耳に、ゾレアの大きな声が届く。
「おいセレン!油断すんな馬鹿!」
「__へ?」
振り向くと、そこには他のより一回り大きい毒蛙が、オレに飛び掛かっていた。
「___んもー、あっぶないじゃねぇか!」
ざくり。
剣が、魔物の肉を切り裂いた。どしゃりと水分を含んだ肉塊が落ちて、いかにも毒をもったような血液があたりに飛び散る。
「...お前、そういうヤツだったな」
斧に着いた血を払いながら、ゾレアは溜息混じりにぼやいた。
「さて...レイを探しにいかないとな」
「あぁ」
「___あとレイを追いかけてどっかいったルカも」
「アイツ方向音痴な癖に!!!!!」
「はい、もうどこかに行くなよレイ、ルカ」
『スミマセンデシタ』
あのあと、レイハとルカが突っ込んで行った森の中に入ると、なんとまぁ、現在進行形でレイハとルカを捕食していた魔物がいて___
「ルカァ!?」
「レイ!?!?」
___オレ達が死ぬ気で救い出したのだ。
「うぅ...服が唾液でぐちょぐちょ...やだぁ...」
半泣きになりながら、ルカはぺらりと水分を含んだスカートをめくる。その様子を視認した途端、ゾレアは光の速さで目を反らした。それはもう、びっくりな速度だった。
「ルカ...私にも洗浄魔法かけてください...」
一応レイハも女子だからか。気持ち悪そうに顔をしかめたあと、ルカに洗浄を頼む。
「うん...」
「あとセレン、今失礼なこと考えましたね?」
「アハハーソンナコトナイゼー」
睨みつけるレイハから、色んな意味で視線を逸らす。まぁ...今レイハはびしょ濡れな訳だし...それで睨まれるとちょっと...ね。
「じゃ、オレ達後ろ向いてるから、気にせずやっててくれ」
ゾレアを引っつかんで後ろを向かせると、オレもくるりと背を向ける。ホント、うちの女性陣は目のやり場に困るようなことをしないでほしい。
「お騒がせしました...」
「ごめんね...」
綺麗になった服で、レイハとルカはぺこりと頭を下げる。
「まぁ、無事でよかったぜ」
「うん...ゾレアも、よかったぁ」
ふわふわとした雰囲気の漂うゾレアとルカ。ヤジを飛ばしたいところだが、今はそれどころではない。
「はぁ...とんだ脱線だった」
「悪かったですね!!」
「怒んなよレイ...お前も、無事でよかった」
微笑みかけると、レイハはぴしりと固まった。そして、徐々に頬を紅潮させていく。
「え、は...ぅ」
「ん?どうしたんだ?」
「えへ、勇者様?乙女には乙女の事情があるんだよー!」
にこにこと笑いながら、ルカがレイハを抱きしめる。
「ほんと、仲いいよなお前ら」
オレとレイハの様子を見てか、ゾレアは楽しそうに笑った。お前が言うな。
「あーもー、さっさと先行きますよ!!!!」
『はーい』
レイハの一喝により、オレ達はまた歩を進めることとなった。