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ちょっとぅ暴力表現あるかもぅ
俺は、”魔法少女に殺されかけた”らしい。らしいと言うのは、ちゃんとした記憶がないからである。もちろん、記憶を失った訳では無い。ただ、その”殺されかけた”という事実が、アルバムを見てるかのようにあやふやなのだ。もしかしたら、誰かに作られた記憶なのかもしれないし、実際そうなんだろう。
「…はぁ、」
帰りたいなぁ、なんて考えながら、俺…ブレインこと内笹井浩人はアジト内を歩く。今日は、この魔人組織『シルヴェ・ノーラ』に忘れ物をしたので、取りに来ていた。
「ここ…ほんと広いなぁ」
総人数500人を誇るシルヴェは、アジトもとんでもなく広い。確か、空間系の魔法を使う奴が色々広げてるんだっけか、なんてどうでもいいことを無駄にまわる頭で考えながら、俺は忘れ物を探す。
「さーて…どこに置いたっけかなぁ」
外観とは違い、割と明るい廊下を辿る。いくつも部屋があるが、この階のものはそれぞれ、表世界に居場所がない者達の下宿場所だ。俺もここに住んでいる(一応幹部なので、実際は少し上の部屋なのだが)。
聞かされた話によると、どうやら俺は家族を殺されたらしい。だから、このアジトに住んでいるのだとか。まぁこれも、アルバムのような記憶でしかないのだが。
多分、俺は家族のことが嫌いだったんだろう。だって、話を聞かされても、何も思わなかったんだから。でも、リーダーと”ロード”に助けられたことは事実だ。あの時助けて貰わなければ、きっと、野垂れ死んでいただろう。
「お前、どうしたのじゃ?」
「あぁ…__『リーダー』」
噂をすればなんとやら。我らがリーダー、サンサラが俺の前へと現れた。
「いや、忘れ物をしただけだ」
俺がそう答えると、サンサラはそうか、とだけ返答した。
「じゃ、それだけじゃ」
そう言うと、彼女は長い髪を揺らしながら、ひらりと手を振ってどこかへと行ってしまった。その後ろ姿を見送った後、俺も一人ごちる。
「…さっさと見つけて寝よう」
多分、もう一つ上の階にある。
先程の宿泊階から階段を上がったここにあるのは、それぞれのグループの実験室といくつかの会議室、そして通信室だ。
「最後に使ったのは…あった」
第一会議室。この前寄った時、置いてきてしまったんだ。ガチャリと音を立てて、俺は会議室のドアを開く。
「どこだ…?」
あたりに広がるのは会議テーブルと大量の椅子。さて、見つかりやすいところにあるだろうか。面倒だとは思うが、ないと困るのも事実。骨が折れるな、なんて考えながら、俺は忘れ物を探し始めた。
「あった……!」
会議室の椅子の一つに、俺の忘れ物__スマートフォンが乗っていた。手に取ろうとした瞬間、丁度ピロンと通知音がなる。
「…音々か」
去年、死のうとしてるところを気まぐれで救った少女だ。今も、たまに連絡をとる。
「…ふっ、」
画面に映るのは、『毎日楽しい』と嬉しそうな文字列。思わず、笑みがこぼれる。なんて返そうか、なんて考えるのが楽しい。俺の言葉で一喜一憂する彼女が、面白くて、愛おしくて、仕方なかった。
もし、俺が普通の男子高校生で、彼女と出会えていたら。
なんて、ありもしない幻想を思い描きながら、俺は階段を降りる。救ってもらった恩を、返さねばならない。たとえそれが、悪と言われているものでも。でも、もし許されるのなら___
…無駄にいいこの頭でも、出ない答えは出ないものだ。
「寝よう…」
少し気怠い身体を引きずりながら、俺はこの上にある自室へと続く階段を上がっていった。
「…はぁ、」
帰りたいなぁ、なんて考えながら、俺…ブレインこと内笹井浩人はアジト内を歩く。今日は、この魔人組織『シルヴェ・ノーラ』に忘れ物をしたので、取りに来ていた。
「ここ…ほんと広いなぁ」
総人数500人を誇るシルヴェは、アジトもとんでもなく広い。確か、空間系の魔法を使う奴が色々広げてるんだっけか、なんてどうでもいいことを無駄にまわる頭で考えながら、俺は忘れ物を探す。
「さーて…どこに置いたっけかなぁ」
外観とは違い、割と明るい廊下を辿る。いくつも部屋があるが、この階のものはそれぞれ、表世界に居場所がない者達の下宿場所だ。俺もここに住んでいる(一応幹部なので、実際は少し上の部屋なのだが)。
聞かされた話によると、どうやら俺は家族を殺されたらしい。だから、このアジトに住んでいるのだとか。まぁこれも、アルバムのような記憶でしかないのだが。
多分、俺は家族のことが嫌いだったんだろう。だって、話を聞かされても、何も思わなかったんだから。でも、リーダーと”ロード”に助けられたことは事実だ。あの時助けて貰わなければ、きっと、野垂れ死んでいただろう。
「お前、どうしたのじゃ?」
「あぁ…__『リーダー』」
噂をすればなんとやら。我らがリーダー、サンサラが俺の前へと現れた。
「いや、忘れ物をしただけだ」
俺がそう答えると、サンサラはそうか、とだけ返答した。
「じゃ、それだけじゃ」
そう言うと、彼女は長い髪を揺らしながら、ひらりと手を振ってどこかへと行ってしまった。その後ろ姿を見送った後、俺も一人ごちる。
「…さっさと見つけて寝よう」
多分、もう一つ上の階にある。
先程の宿泊階から階段を上がったここにあるのは、それぞれのグループの実験室といくつかの会議室、そして通信室だ。
「最後に使ったのは…あった」
第一会議室。この前寄った時、置いてきてしまったんだ。ガチャリと音を立てて、俺は会議室のドアを開く。
「どこだ…?」
あたりに広がるのは会議テーブルと大量の椅子。さて、見つかりやすいところにあるだろうか。面倒だとは思うが、ないと困るのも事実。骨が折れるな、なんて考えながら、俺は忘れ物を探し始めた。
「あった……!」
会議室の椅子の一つに、俺の忘れ物__スマートフォンが乗っていた。手に取ろうとした瞬間、丁度ピロンと通知音がなる。
「…音々か」
去年、死のうとしてるところを気まぐれで救った少女だ。今も、たまに連絡をとる。
「…ふっ、」
画面に映るのは、『毎日楽しい』と嬉しそうな文字列。思わず、笑みがこぼれる。なんて返そうか、なんて考えるのが楽しい。俺の言葉で一喜一憂する彼女が、面白くて、愛おしくて、仕方なかった。
もし、俺が普通の男子高校生で、彼女と出会えていたら。
なんて、ありもしない幻想を思い描きながら、俺は階段を降りる。救ってもらった恩を、返さねばならない。たとえそれが、悪と言われているものでも。でも、もし許されるのなら___
…無駄にいいこの頭でも、出ない答えは出ないものだ。
「寝よう…」
少し気怠い身体を引きずりながら、俺はこの上にある自室へと続く階段を上がっていった。
- 1.第0話 序章
- 2.第一話 魔法少女⁉︎私が⁉︎
- 3.第二話 魔法少女☆ネネ・ロジカ
- 4.第三話 初 魔人戦⁉︎
- 5.第四話 新たな仲間⁉︎
- 6.第五話 新しい魔法少女!マレカ・ロジカ☆
- 7.第六話 新たな敵⁉︎魔人 ブレイン‼︎
- 8.第七話 魔人ブレイン戦‼︎‼︎
- 9.第八話 魔人ブレイン戦‼︎‼︎Part2
- 10.第九話 赤 桃色 兎
- 11.第十話 帰ってきたよ!魔法少女さん!
- 12.第十一話 また新たなマスコット⁉︎
- 13.第十二話 えええ⁉︎新たな魔法少女⁉︎って美海〜〜!?!?
- 14.第十三話 新たな魔法少女!!ミウ・ロジカ☆
- 15.第十四話 魔物vsミウ・ロジカ!
- 16.第十五話 シルヴェノーラside
- 17.第十六話 シルヴェノーラside:Part2.
- 18.第十七話 珍しく平和回!(いや別にそんな平和でもないよ??)
- 19.第十八話 みんなとお出かけ…って魔人〜〜!⁉︎
- 20.第十九話 *****。
- 21.第二十話 病室 少女。
- 22.第二十一話 悲哀 喧騒。
- 23.第二十二話 おかえり真霊!
- 24.第二十三話 *M・L*Decision*
- 25.第二十四話 魔人達の報告会
- 26.第二十五話 妖精達の朝。
- 27.第二十六話 恋する乙女は可愛いのです!
- 28.第二十七話 貴女に尽くす理由。
- 29.第二十八話 あめのいろ
- 30.第二十九話 無回答答案用紙
- 31.第三十話 信仰心、忠誠心
- 32.第三十一話 日常 Ver.Megalo
- 33.第三十二話 日常 Ver.Sylve
- 34.第三十三話 Lost・Girls