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ちょっとぅ暴力表現あるかもぅ
「えー…これから、報告会を始める」
リーダーこと、サンサラが言った。
「はぁ〜い♡」
「…はい」
「はーい!」
「ん」
暗い色を基調としたアジトの会議室にて、魔人達の報告会が始まる。
「まず…メンバーを確認する」
重苦しい雰囲気の中、サンサラが言った。
ここは魔人組織、『シルヴェ・ノーラ』のアジト。私はその組織内の魔人幹部、アストロ・リジカ。今日は、先々週の魔法少女との戦いの報告会、そして反省会だ。
それぞれが定位置に座っており、無駄に長い会議用のテーブルを囲っている。ちなみに、“ロード“の趣味だとかなんだとか。
「全員揃っているか?」
おっと、話が逸れた。
サンサラが問いかけると、各々返事をするが…聞こえなかった声が二つ。
「…ブレインと、ウィアードは不在じゃな」
気だるげな青年ブレインと、片言混じりの少女ウィアード二人が、この場にいない。
「んもぉ、サボりぃ?いいなぁわたしもサボればよかったぁ」
ぷぅ、っと頬を膨らませる彼女はネリア。見た目だけは可愛いが、腹の中は真っ黒。…おっと、睨まれた。いつものぶりっ子フェイスはどうした?
「はァ?報告会だっつってんだろバカがよ。参加してないアイツらがおかしいんだよ」
口の悪いこの男はフィアス。常に無表情で、仲間にも辛辣だ。まぁ…ブレインなどとは仲がいいようだが…私には関係のないこと。
「……それで、報告ですよね」
敬語の彼はキディア。先々週、魔法少女へ戦いを挑みに行った魔人だ。
「そうじゃ。頼んだぞキディア」
「___はい」
キディア。彼はリーダーに救われて以来彼女に絶対の忠誠を誓っており、魔法少女を憎んでいる。魔法少女を憎んでいるのは、まぁここの誰もがそうなのだが。
今の彼は、片目に眼帯をつけている。先々週の戦いの傷だろうか。
「報告、します」
そんなことを考えていると、キディアが再び口を開いた。
「戦いにて、確認した魔法少女は三人。それぞれ、ネネ、マレカ、そしてミウ」
ブレインの時点では二人だったが……やはりこの間に増えたのか。魔物達の報告通りだな。
「そして…あの戦いで、僕は魔法少女マレカ・ロジカの右腕を奪うことに成功」
『!?』
マレカといえば、高威力のビーム砲を扱う青魔法少女。キディアの言葉に、周りがどよめく。サンサラは、ガタリと席を立った。
「しかし、同時に僕も片目を失いました」
そう言って、キディアは眼帯のつけてある左目のあたりをスッと触った。
「そう、か」
少し瞳に影を落とした後、サンサラは席へと腰を下ろした。
「でもぉっ!あの魔法少女どもの火力担当の腕をちぎったんでしょぉ!?すっごぉいっ!」
ぱちぱちとキディアを褒め称えるネリアだが、その瞳には復讐心に燃えている。相変わらず、ハラワタの真っ黒なやつだ。
「まぁ、すごいじゃん。ブレインはなんの戦果も上げられなかったしね」
私も、キディアを賞賛しておく。ブレイン、ごめん。アンタは偵察だったんだけどね。
「……でも、キディア自身傷を負ったんだろ?戦えるよのかよ」
フィアスはそうキディアに言う。言葉こそ冷たいが、心配の照れ隠しだろう。
「……あ“?」
「あは、ドウシタノカナー」
すっごい目でフィアスに睨まれたため、とりあえずはぐらかしておく。はぐらかせてるのかわからないけど。というかなんで心読めるんだ。
「なんてことない。片目くらい、どうとでもなる」
片目を失っても、眼光はそのまま。キディアはまっすぐと私達を見つめた。
「あっそ…」
彼の眼差しに納得するしかなかったのか、フィアスは少しめんどくさそうにそう吐き捨てた。
「___以上で、前回の戦闘の報告を終わります」
ぺこりとお辞儀をしてからキディアは顔を上げた。
「ご苦労。キディアはしばらく休むのじゃ。必要なら我々の医療班を使ってもかまわない」
__だから、誰も死ぬな。__
それは、命令のようにも聞こえたし、私達を思っている言葉のようにも聞こえた。ならば、[漢字]部下[/漢字][ふりがな]私達[/ふりがな]の返事はただ一つ。
『はっ、リーダーの仰せのままに』
サンサラside
『サンサラ』
「…“ロード”」
男にも女にも、幼子にも老人にも聞こえる、どこまでも不気味な声。それに呼ばれて、ワレは振り返った。そこには、いつついたのかわからない電子モニターがあった。
「如何致しましたの…、か」
モニターに映る星を見た瞬間、ワレは即座に跪いた。
『あぁ、別に口調とか…そうしなくていいよ』
「いやしかし、ワレらが“ロード”に、不敬な喋り方などできませぬ」
『そーう……ま、じゃあそのままでもいいから聞いてよ』
「はっ」
「そう、ですか」
『うん。だから、頑張ってね』
姿の見えない“ロード“。しかし、そのお方は笑っているように感じた。
「承知いたしました。全ては、ロードの御意のままに」
忠誠を誓ったのだ。ワレを、救ってくれたこのお方に。復讐の術を授けてくれた、“ロード”様のために。
「…よし、」
早く、[漢字]魔法少女[/漢字][ふりがな]ほんとの悪[/ふりがな]がこの世界からいなくなりますように。それまでは、ワレらが[漢字]魔人[/漢字][ふりがな]偽りの悪[/ふりがな]でいよう。
「……あ、モヌちゃん!いたぁ!」
金髪のツインテールを揺らしながら、走ってくる人影。そしてその後ろに二人、
「あは、ネネ。それにマレイと…ミウも。どーしたの?」
わたしはその三人…音々、真霊、美海の二人に問いかける。
「あのねっ、カマちゃんとマーちゃんがお菓子作るって言ってたんだけどねっ!」
「見事に失敗したから、貴方を呼んできて欲しいって頼まれたのよ」
その言葉を、今度は真霊が紡ぐ。そうか…あの二人が。
「あは…てかあの二人魔法少女をなんだと思ってるの……」
魔法少女は便利な脚じゃないんだけど…とわたしはこぼすが、まぁ、本人達は気にしてなさそうだしいっか。
「いーからいーから!早く行こ!」
そう言いながら、音々はわたしの手を引っ張った。
「もー仕方ないなぁ!」
[中央寄せ]* * *[/中央寄せ]
リーダーこと、サンサラが言った。
「はぁ〜い♡」
「…はい」
「はーい!」
「ん」
暗い色を基調としたアジトの会議室にて、魔人達の報告会が始まる。
「まず…メンバーを確認する」
重苦しい雰囲気の中、サンサラが言った。
ここは魔人組織、『シルヴェ・ノーラ』のアジト。私はその組織内の魔人幹部、アストロ・リジカ。今日は、先々週の魔法少女との戦いの報告会、そして反省会だ。
それぞれが定位置に座っており、無駄に長い会議用のテーブルを囲っている。ちなみに、“ロード“の趣味だとかなんだとか。
「全員揃っているか?」
おっと、話が逸れた。
サンサラが問いかけると、各々返事をするが…聞こえなかった声が二つ。
「…ブレインと、ウィアードは不在じゃな」
気だるげな青年ブレインと、片言混じりの少女ウィアード二人が、この場にいない。
「んもぉ、サボりぃ?いいなぁわたしもサボればよかったぁ」
ぷぅ、っと頬を膨らませる彼女はネリア。見た目だけは可愛いが、腹の中は真っ黒。…おっと、睨まれた。いつものぶりっ子フェイスはどうした?
「はァ?報告会だっつってんだろバカがよ。参加してないアイツらがおかしいんだよ」
口の悪いこの男はフィアス。常に無表情で、仲間にも辛辣だ。まぁ…ブレインなどとは仲がいいようだが…私には関係のないこと。
「……それで、報告ですよね」
敬語の彼はキディア。先々週、魔法少女へ戦いを挑みに行った魔人だ。
「そうじゃ。頼んだぞキディア」
「___はい」
キディア。彼はリーダーに救われて以来彼女に絶対の忠誠を誓っており、魔法少女を憎んでいる。魔法少女を憎んでいるのは、まぁここの誰もがそうなのだが。
今の彼は、片目に眼帯をつけている。先々週の戦いの傷だろうか。
「報告、します」
そんなことを考えていると、キディアが再び口を開いた。
「戦いにて、確認した魔法少女は三人。それぞれ、ネネ、マレカ、そしてミウ」
ブレインの時点では二人だったが……やはりこの間に増えたのか。魔物達の報告通りだな。
「そして…あの戦いで、僕は魔法少女マレカ・ロジカの右腕を奪うことに成功」
『!?』
マレカといえば、高威力のビーム砲を扱う青魔法少女。キディアの言葉に、周りがどよめく。サンサラは、ガタリと席を立った。
「しかし、同時に僕も片目を失いました」
そう言って、キディアは眼帯のつけてある左目のあたりをスッと触った。
「そう、か」
少し瞳に影を落とした後、サンサラは席へと腰を下ろした。
「でもぉっ!あの魔法少女どもの火力担当の腕をちぎったんでしょぉ!?すっごぉいっ!」
ぱちぱちとキディアを褒め称えるネリアだが、その瞳には復讐心に燃えている。相変わらず、ハラワタの真っ黒なやつだ。
「まぁ、すごいじゃん。ブレインはなんの戦果も上げられなかったしね」
私も、キディアを賞賛しておく。ブレイン、ごめん。アンタは偵察だったんだけどね。
「……でも、キディア自身傷を負ったんだろ?戦えるよのかよ」
フィアスはそうキディアに言う。言葉こそ冷たいが、心配の照れ隠しだろう。
「……あ“?」
「あは、ドウシタノカナー」
すっごい目でフィアスに睨まれたため、とりあえずはぐらかしておく。はぐらかせてるのかわからないけど。というかなんで心読めるんだ。
「なんてことない。片目くらい、どうとでもなる」
片目を失っても、眼光はそのまま。キディアはまっすぐと私達を見つめた。
「あっそ…」
彼の眼差しに納得するしかなかったのか、フィアスは少しめんどくさそうにそう吐き捨てた。
「___以上で、前回の戦闘の報告を終わります」
ぺこりとお辞儀をしてからキディアは顔を上げた。
「ご苦労。キディアはしばらく休むのじゃ。必要なら我々の医療班を使ってもかまわない」
__だから、誰も死ぬな。__
それは、命令のようにも聞こえたし、私達を思っている言葉のようにも聞こえた。ならば、[漢字]部下[/漢字][ふりがな]私達[/ふりがな]の返事はただ一つ。
『はっ、リーダーの仰せのままに』
サンサラside
『サンサラ』
「…“ロード”」
男にも女にも、幼子にも老人にも聞こえる、どこまでも不気味な声。それに呼ばれて、ワレは振り返った。そこには、いつついたのかわからない電子モニターがあった。
「如何致しましたの…、か」
モニターに映る星を見た瞬間、ワレは即座に跪いた。
『あぁ、別に口調とか…そうしなくていいよ』
「いやしかし、ワレらが“ロード”に、不敬な喋り方などできませぬ」
『そーう……ま、じゃあそのままでもいいから聞いてよ』
「はっ」
「そう、ですか」
『うん。だから、頑張ってね』
姿の見えない“ロード“。しかし、そのお方は笑っているように感じた。
「承知いたしました。全ては、ロードの御意のままに」
忠誠を誓ったのだ。ワレを、救ってくれたこのお方に。復讐の術を授けてくれた、“ロード”様のために。
「…よし、」
早く、[漢字]魔法少女[/漢字][ふりがな]ほんとの悪[/ふりがな]がこの世界からいなくなりますように。それまでは、ワレらが[漢字]魔人[/漢字][ふりがな]偽りの悪[/ふりがな]でいよう。
「……あ、モヌちゃん!いたぁ!」
金髪のツインテールを揺らしながら、走ってくる人影。そしてその後ろに二人、
「あは、ネネ。それにマレイと…ミウも。どーしたの?」
わたしはその三人…音々、真霊、美海の二人に問いかける。
「あのねっ、カマちゃんとマーちゃんがお菓子作るって言ってたんだけどねっ!」
「見事に失敗したから、貴方を呼んできて欲しいって頼まれたのよ」
その言葉を、今度は真霊が紡ぐ。そうか…あの二人が。
「あは…てかあの二人魔法少女をなんだと思ってるの……」
魔法少女は便利な脚じゃないんだけど…とわたしはこぼすが、まぁ、本人達は気にしてなさそうだしいっか。
「いーからいーから!早く行こ!」
そう言いながら、音々はわたしの手を引っ張った。
「もー仕方ないなぁ!」
[中央寄せ]* * *[/中央寄せ]
- 1.第0話 序章
- 2.第一話 魔法少女⁉︎私が⁉︎
- 3.第二話 魔法少女☆ネネ・ロジカ
- 4.第三話 初 魔人戦⁉︎
- 5.第四話 新たな仲間⁉︎
- 6.第五話 新しい魔法少女!マレカ・ロジカ☆
- 7.第六話 新たな敵⁉︎魔人 ブレイン‼︎
- 8.第七話 魔人ブレイン戦‼︎‼︎
- 9.第八話 魔人ブレイン戦‼︎‼︎Part2
- 10.第九話 赤 桃色 兎
- 11.第十話 帰ってきたよ!魔法少女さん!
- 12.第十一話 また新たなマスコット⁉︎
- 13.第十二話 えええ⁉︎新たな魔法少女⁉︎って美海〜〜!?!?
- 14.第十三話 新たな魔法少女!!ミウ・ロジカ☆
- 15.第十四話 魔物vsミウ・ロジカ!
- 16.第十五話 シルヴェノーラside
- 17.第十六話 シルヴェノーラside:Part2.
- 18.第十七話 珍しく平和回!(いや別にそんな平和でもないよ??)
- 19.第十八話 みんなとお出かけ…って魔人〜〜!⁉︎
- 20.第十九話 *****。
- 21.第二十話 病室 少女。
- 22.第二十一話 悲哀 喧騒。
- 23.第二十二話 おかえり真霊!
- 24.第二十三話 *M・L*Decision*
- 25.第二十四話 魔人達の報告会
- 26.第二十五話 妖精達の朝。
- 27.第二十六話 恋する乙女は可愛いのです!
- 28.第二十七話 貴女に尽くす理由。
- 29.第二十八話 あめのいろ
- 30.第二十九話 無回答答案用紙
- 31.第三十話 信仰心、忠誠心
- 32.第三十一話 日常 Ver.Megalo
- 33.第三十二話 日常 Ver.Sylve
- 34.第三十三話 Lost・Girls