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ちょっとぅ暴力表現あるかもぅ
「え、は、はぁ…?う、そ、だよね…?」
歪に口元が吊り上がる。乾いた笑いが漏れる。
本当はわかってる。あの時見たんだから。でも、脳が拒否反応が起こしてる。現実を受け止めたくなくて、都合のいい虚像を、頭の中で並べてる。
「きょ、今日はエイプリルフールじゃないよ…っ?ねぇ、そんなタチの悪い嘘___」
やめてよ、という前に、美海がわたしを抱きしめた。
「ごめん、ごめんね。あたし、何もできなくてっ…!ねねは何も悪くないよ。だいじょぶ、だいじょぶだから…っ」
狂ったように大丈夫と呟きながら、美海はわたしの背中をさする。嗚咽を含んだその声が痛々しい。
「うん、ごめん、ごめん。辛いのは一緒だよね。わたし、無責任だったね」
わたしも美海の背中をさする。互いの体温もあり、いくらか落ち着いた。
「……モっちゃん。説明、お願いできるかな」
あたし達、こんな状態だからさ、と美海は自重気味に笑った。
「……うん」
その呼びかけに、今まで後ろで見守っていたモヌカは口を開いた。
「キディアの魔法…『ロルバルーン』は、広範囲を爆破し、毒を撒き散らすものだったんだ」
「キミ達は毒を吸ったけど…わたしとカマロ、あとマフゥが回復魔法をかけたから大丈夫」
爆発自体も、マレイが庇ってくれたから、目立った外傷はなかったよ、とモヌカは苦しそうに告げる。
「そしてその爆発を近距離で受けたマレイは……」
モヌカはそこまで言いかけて口をつぐんだ。そして気まずそうに目を伏せる。
「そっか……ミウは?なんもない…?」
不安そうにわたしが見つめると、苦しそうな笑顔で美海は言った。
「だいじょうぶ、だよ。ねねは?」
「わたしも大丈夫」
重苦しい空気が流れる。真霊は大丈夫なのだろうか。苦しそうな寝顔と電子音だけが、真霊が生きていると証明している。痛々しい姿を見ていても、何もできないのがもどかしい。
自分勝手にも、流石にもう見ていられなくて、わたしは視線を落とした。強く握りすぎて、もう痛いくらいの両手拳が見える。せっかくやったネイル、赤く染まってるかな、そもそも取れちゃってるかな。場違いなことを考えてしまうくらいには、現実がショックすぎる。
あぁ、全部夢で、目が覚めたら普通の日常だったり___しないかな。
「……ァ“」
『⁉︎』
ガサついた声が、静まり返った部屋に響く。その声は、間違いなく真霊のもので。驚いたわたし達は、ガタリと音を立てて椅子から立ち上がる。
「まっ、まれー⁉︎」
「マレイ⁉︎起きたの⁉︎」
驚きと嬉しさと、もうなんかよくわかんない感情でわたしと美海は大声をあげる。
「うっさい黙って!怪我人だよ」
そしてそんなわたし達に、モヌカは鋭い目つきで注意する。姿形は可愛いので、余計迫力がある。美人(可愛い)が怒ると怖いってほんとだな。
とかこんなことはどうでもいい。大事なのは、真霊が目覚めた、その事実のみだ。
「……み、ぅ、?ね、…ね、?」
「そうだよ!!ミウとねねだよ!」
モヌカに睨まれたが、そこら辺は一旦置いとこう。あとでいくらでも叱られてやるぜ。
「よかった…よかったぁ…」
安堵によって、涙が溢れる。これは、嬉しい涙だ。
「うぅ…ぐすっ、まれー…っ!よかったぁぁ…!」
美海も、大量の涙を流しながら喜びをあらわにする。
「もう…まぁ、よかったよマレイ」
モヌカも、呆れながら安心したような笑みを浮かべる。
「ほんと、ほんとによかったぁ…!」
もう、目が覚めないかと思った。
「ふ、ふ…しん、ぱいかけた、わね」
掠れた声でも、真霊が喋っているという事実に安心して、そのあとはみんなでわんわん泣いた。本当に、生きててよかった。その事実を噛み締めながら。
「そう…私、腕ないのね」
「ごめん、なんね」
ボクがきみを仲間にしなければ、とカマロは涙ぐんだ。
しかし、その事実を受けてなお、真霊は涙を流さず、前を見据えている。
本当に、強い女の子だ。
「とにかく、ねねとみうが無事でよかったわ」
体張った甲斐があったってもんよ、と真霊はにっこり笑った。その笑みに、わたし達の目から涙が溢れる。
「うっ〜〜〜!!まれー!ごめんねぇぇっ……」
「ごめん、ごめんね…わたしっ足引っ張っちゃったっ…ぁ!」
号泣するわたし達を、真霊は優しく嗜める。その優しさが、余計わたし達を泣かすのに。
「はいはい…泣かない泣かない…大丈夫よ。私、別に悲しくなんてないわ。貴方達を守れたことが、何より嬉しいのよ」
『っ、うわぁぁぁん!!』
真霊side
ひとしきり騒いだあと、二人と妖精二匹は帰って行った。もう夜遅いから、仕方ないだろう。
「あぁ…」
腕、ないんだ。右下に視線を落とすと、ずり落ちかけてる病院服の袖が見えた。感覚もないし、変えようのない事実だ。
モヌカとカマロ(マフゥはショックすぎて病室に来れなかったらしい)がいうには、私の怪我は、事故ということになっているらしい。モヌカの能力だかなんだかで、周囲の記憶の改ざんをした…とのことだ。つくづく、食えないやつだと思う。
事故の犯人は捕まっておらず、近くにいた二人が救急車を呼び___と都合のいい感じに事実が改変されている。恐るべしモヌカ。
そんなことを考えながら、私はベットに寝転んだ。誰もいない、薄暗い病室は不気味だ。
「……まいか様、悲しむかなぁ…」
静かな病室にて、私は人知れず呟いた。
歪に口元が吊り上がる。乾いた笑いが漏れる。
本当はわかってる。あの時見たんだから。でも、脳が拒否反応が起こしてる。現実を受け止めたくなくて、都合のいい虚像を、頭の中で並べてる。
「きょ、今日はエイプリルフールじゃないよ…っ?ねぇ、そんなタチの悪い嘘___」
やめてよ、という前に、美海がわたしを抱きしめた。
「ごめん、ごめんね。あたし、何もできなくてっ…!ねねは何も悪くないよ。だいじょぶ、だいじょぶだから…っ」
狂ったように大丈夫と呟きながら、美海はわたしの背中をさする。嗚咽を含んだその声が痛々しい。
「うん、ごめん、ごめん。辛いのは一緒だよね。わたし、無責任だったね」
わたしも美海の背中をさする。互いの体温もあり、いくらか落ち着いた。
「……モっちゃん。説明、お願いできるかな」
あたし達、こんな状態だからさ、と美海は自重気味に笑った。
「……うん」
その呼びかけに、今まで後ろで見守っていたモヌカは口を開いた。
「キディアの魔法…『ロルバルーン』は、広範囲を爆破し、毒を撒き散らすものだったんだ」
「キミ達は毒を吸ったけど…わたしとカマロ、あとマフゥが回復魔法をかけたから大丈夫」
爆発自体も、マレイが庇ってくれたから、目立った外傷はなかったよ、とモヌカは苦しそうに告げる。
「そしてその爆発を近距離で受けたマレイは……」
モヌカはそこまで言いかけて口をつぐんだ。そして気まずそうに目を伏せる。
「そっか……ミウは?なんもない…?」
不安そうにわたしが見つめると、苦しそうな笑顔で美海は言った。
「だいじょうぶ、だよ。ねねは?」
「わたしも大丈夫」
重苦しい空気が流れる。真霊は大丈夫なのだろうか。苦しそうな寝顔と電子音だけが、真霊が生きていると証明している。痛々しい姿を見ていても、何もできないのがもどかしい。
自分勝手にも、流石にもう見ていられなくて、わたしは視線を落とした。強く握りすぎて、もう痛いくらいの両手拳が見える。せっかくやったネイル、赤く染まってるかな、そもそも取れちゃってるかな。場違いなことを考えてしまうくらいには、現実がショックすぎる。
あぁ、全部夢で、目が覚めたら普通の日常だったり___しないかな。
「……ァ“」
『⁉︎』
ガサついた声が、静まり返った部屋に響く。その声は、間違いなく真霊のもので。驚いたわたし達は、ガタリと音を立てて椅子から立ち上がる。
「まっ、まれー⁉︎」
「マレイ⁉︎起きたの⁉︎」
驚きと嬉しさと、もうなんかよくわかんない感情でわたしと美海は大声をあげる。
「うっさい黙って!怪我人だよ」
そしてそんなわたし達に、モヌカは鋭い目つきで注意する。姿形は可愛いので、余計迫力がある。美人(可愛い)が怒ると怖いってほんとだな。
とかこんなことはどうでもいい。大事なのは、真霊が目覚めた、その事実のみだ。
「……み、ぅ、?ね、…ね、?」
「そうだよ!!ミウとねねだよ!」
モヌカに睨まれたが、そこら辺は一旦置いとこう。あとでいくらでも叱られてやるぜ。
「よかった…よかったぁ…」
安堵によって、涙が溢れる。これは、嬉しい涙だ。
「うぅ…ぐすっ、まれー…っ!よかったぁぁ…!」
美海も、大量の涙を流しながら喜びをあらわにする。
「もう…まぁ、よかったよマレイ」
モヌカも、呆れながら安心したような笑みを浮かべる。
「ほんと、ほんとによかったぁ…!」
もう、目が覚めないかと思った。
「ふ、ふ…しん、ぱいかけた、わね」
掠れた声でも、真霊が喋っているという事実に安心して、そのあとはみんなでわんわん泣いた。本当に、生きててよかった。その事実を噛み締めながら。
「そう…私、腕ないのね」
「ごめん、なんね」
ボクがきみを仲間にしなければ、とカマロは涙ぐんだ。
しかし、その事実を受けてなお、真霊は涙を流さず、前を見据えている。
本当に、強い女の子だ。
「とにかく、ねねとみうが無事でよかったわ」
体張った甲斐があったってもんよ、と真霊はにっこり笑った。その笑みに、わたし達の目から涙が溢れる。
「うっ〜〜〜!!まれー!ごめんねぇぇっ……」
「ごめん、ごめんね…わたしっ足引っ張っちゃったっ…ぁ!」
号泣するわたし達を、真霊は優しく嗜める。その優しさが、余計わたし達を泣かすのに。
「はいはい…泣かない泣かない…大丈夫よ。私、別に悲しくなんてないわ。貴方達を守れたことが、何より嬉しいのよ」
『っ、うわぁぁぁん!!』
真霊side
ひとしきり騒いだあと、二人と妖精二匹は帰って行った。もう夜遅いから、仕方ないだろう。
「あぁ…」
腕、ないんだ。右下に視線を落とすと、ずり落ちかけてる病院服の袖が見えた。感覚もないし、変えようのない事実だ。
モヌカとカマロ(マフゥはショックすぎて病室に来れなかったらしい)がいうには、私の怪我は、事故ということになっているらしい。モヌカの能力だかなんだかで、周囲の記憶の改ざんをした…とのことだ。つくづく、食えないやつだと思う。
事故の犯人は捕まっておらず、近くにいた二人が救急車を呼び___と都合のいい感じに事実が改変されている。恐るべしモヌカ。
そんなことを考えながら、私はベットに寝転んだ。誰もいない、薄暗い病室は不気味だ。
「……まいか様、悲しむかなぁ…」
静かな病室にて、私は人知れず呟いた。
- 1.第0話 序章
- 2.第一話 魔法少女⁉︎私が⁉︎
- 3.第二話 魔法少女☆ネネ・ロジカ
- 4.第三話 初 魔人戦⁉︎
- 5.第四話 新たな仲間⁉︎
- 6.第五話 新しい魔法少女!マレカ・ロジカ☆
- 7.第六話 新たな敵⁉︎魔人 ブレイン‼︎
- 8.第七話 魔人ブレイン戦‼︎‼︎
- 9.第八話 魔人ブレイン戦‼︎‼︎Part2
- 10.第九話 赤 桃色 兎
- 11.第十話 帰ってきたよ!魔法少女さん!
- 12.第十一話 また新たなマスコット⁉︎
- 13.第十二話 えええ⁉︎新たな魔法少女⁉︎って美海〜〜!?!?
- 14.第十三話 新たな魔法少女!!ミウ・ロジカ☆
- 15.第十四話 魔物vsミウ・ロジカ!
- 16.第十五話 シルヴェノーラside
- 17.第十六話 シルヴェノーラside:Part2.
- 18.第十七話 珍しく平和回!(いや別にそんな平和でもないよ??)
- 19.第十八話 みんなとお出かけ…って魔人〜〜!⁉︎
- 20.第十九話 *****。
- 21.第二十話 病室 少女。
- 22.第二十一話 悲哀 喧騒。
- 23.第二十二話 おかえり真霊!
- 24.第二十三話 *M・L*Decision*
- 25.第二十四話 魔人達の報告会
- 26.第二十五話 妖精達の朝。
- 27.第二十六話 恋する乙女は可愛いのです!
- 28.第二十七話 貴女に尽くす理由。
- 29.第二十八話 あめのいろ
- 30.第二十九話 無回答答案用紙
- 31.第三十話 信仰心、忠誠心
- 32.第三十一話 日常 Ver.Megalo
- 33.第三十二話 日常 Ver.Sylve
- 34.第三十三話 Lost・Girls