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勇者が死んだ!

#8

第七話

 目覚めた時の気分は、未だ現実味がないと言う感じだ。
 まさか、勇者様の死を悲しむ間も与えられず、自分が勇者になるなんて。
 馬鹿げてるし、夢だと思いたかった。でも、隣で寝ているおかしな生物が、夢じゃないと実感させてくる。
「やぁおはよう。気分はどう?」
「実感が湧かないかな…?」
 いつ起きたのか。ふよふよ浮いているネロに自分の正直な気持ちを伝える。
「あはっだいじょぶだよ!そのうち慣れるからね」
「さぁ身支度をして。ここは魔王城に一番近いといっても十分距離がある」
「食べ物とかは…?」
 食料がないのはとても困る。これでもボクは育ち盛り(14)だ。
「そこも安心していーよ。モンスターを殺せば、特定のアイテムが落ちる」
「そのアイテムの中に、食料もあるはずだからね」
「それに、エリア内にもある程度食べられる植物や動物がいるからね」
「キミはLvを上げなきゃだし、生きるためには食べなきゃいけない。モンスターは悪いヤツ。だから…」
「そんな顔しなくていいんだよ」
 不安な気持ちが顔に出ていたみたいだ。心配させてしまっただろうか。
「うん…ごめんね。ボク…生き物殺すとかわかんなくて」
「*******」
「…?」
 何か聞こえた気がした。
「ほらほら、手が止まってるよ」
 ネロの声にハッとして手元を見ると、中途半端に入ったままの荷物が目に入った。
「あ…!」
 まずい。このままだと出るのに遅れてしまう。 
 忙しなく動いているボクを見ながら、ネロは再び話し始めた。
「しばらく…と言ってもLv10になるまではここらで[漢字]モンスター狩り[/漢字][ふりがな]Lvアゲ[/ふりがな]をしようか。そしたら少し遠くへ行ってボスでも…」
「ボス?」
 ボクは手を止めてネロに聞き返す。
「普通の雑魚モンスターより強い…殺すと経験値がたくさん落ちるいいカm…げふんげふん…“おいしい“モンスターだよ!」
 カモとか聞こえた気がするし…全然言い直せてないし…ネロって結構毒舌だ。てか…
「強いならそこまでおいしくなくない?」
「キミにはセーブ&ロードがあるだろう?勝つまで続ければいい」
「諦めない限り、何度でもやり直せる。キミの勝利は決まったようなものなんだよ!』
 誇らしげに話しているが、それってずるくはないだろうか。
 何度勝ったって、なかったことにされ、いずれは負けてしまうなんて。
「まぁ…ペンダントが外れてると生き返れないんだけど…」
 さらっと怖いこと言ったね??
「外れることはないはずだから安心してね!」
「よかった…」
 あれ…また死ぬ前提で話を___
「さぁて、そろそろ行こうか」
「え…あーうん」
 結局、そのことについて考えることはないまま、出発する時間になってしまった。

 今日の天気は晴れ時々花吹雪。
「頑張ってこいよ!!」
「応援してるわね!!」
「      」
「      」
 村中の人から声援を受けながら、ボクは村を出る道を辿る。

 あと一歩のところで立ち止まり、後ろを振り向く。
 空は快晴。いろとりどりの花弁が舞っている。
「いってきます!!!」
 にっこりと笑い、そう言った。

 









 不安も恐怖も、殺すように。

作者メッセージ

 うわーーーーーやっと旅に出るよーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 同じ勇者の話だからゆうぱも見てねーーーーー!!!!!!!!!
 じゃ、また次回、生きてたら。

2024/12/17 16:51

マイクラ大好き
ID:≫ 1i/SHtijT00Ts
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PG-12 #暴力表現勇者が死んだ!ゆうしに

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