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ちょい暴力表現あります。
「おぉ!新たな勇者様が誕生したぞ!」
「これでこの世界は安心ね!」
口々に叫ぶ群衆。
なんで、シエル様だから安心したんじゃないの。誰でもいいの。こんな子供で__
そんな考えが頭の中を埋めた。…ひねくれてるのかな。
「勇者セナ・きみには魔王を倒してもらう」
ボクの気なんて知らず、この妖精(仮)は話し始める。
「っと…ここじゃだめだね」
そう言って、コイツはボクの手を掴んだ。
「森のほうに行こう」
え…?って何これ力強ッこんな小さい体のどこにこんな馬鹿力が___
そう思いながらも、ボクの体は森の方へと引っ張られていった。
「ちょっ、ちょっと…止まってよー‼︎」
そう叫びながら、ボクは地面に足を引っ掛ける。うまく引っかかったが、止まらず。ザーッと土の擦れる音が聞こえた。
「そろそろいいかな…」
妖精(仮)がそう呟いたのを聞いた直後、目の前には地面があった。
「いっ…だぁ……」
妖精(仮)が突然手を離したため、勢い余って顔面ダイブしたのだ。おかげでボクの顔は今真っ赤だろう。
「あは、ごめんごめん」
そうやってへらへら笑う妖精(仮)。コイツ…悪びれもせず!
「てか…なんでこんな森の方まで来たの?」
見渡せば、木々が自身を囲っているような場所だとわかる。相当奥深くなはずだ。
「ちょーっと一般市民に聞かれたらまずい話をするからね」
「聞かれたらまずい話って…?」
急に神妙な面持ちになった妖精(仮)を見て、こちらも少し緊張する。が、
「とその前に、自己紹介がまだだったね」
「あー、確かに」
場違いな『自己紹介』によってその話は一旦中断された。
「ぼくの名前はネロ・ニコル。勇者を導く妖精さんさ」
ネロ…どこかで聞いたことのある名前な気がした。
ボクの自己紹介は終わっているため、割愛させていただく。
「じゃあ本題に入ろうか」
やっとか、という言葉は飲み込んで、ネロの話に耳を傾ける。
「まず、そのペンダント…というか、セナ。なぜ勇者が何度も悪に立ち向かえたのか知ってるかい?」
「そんなの…絶対折れない心があったからじゃ…」
「そーゆーことじゃなくて…」
ボクの答えに、ネロはどこか呆れたように続ける。
「肉体的、物理的な意味で!」
そう言われてもピンとこない…
ボクが頭を捻っていると、ネロが痺れを切らしたのか、イラついた顔でしながら口を開いた。
「だーかーら!なんで勇者は、シエルは死んでも死んでも生き返って、再び悪に立ち向かっていけたのかって聞いてんの!」
木々の揺れる音が、嫌に大きく響いた。
ネロは、コイツどんだけ頭お花畑なんだとかなんとか言ってるが、そんなことは耳に入らなかった。
勇者様は…何度も死んでいた…?
「でっでも、普通の人は生き返らないし…もし生き返れるとしても、旅の途中で死んだなんて話、誰も言って……!」
不安になり、涙目になるボクを冷めた目で見つめがら、ネロは呆れたように言った。
「はぁーあ…回りくどいのはやめやめ。ちゃんと一から話すよ」
「これでこの世界は安心ね!」
口々に叫ぶ群衆。
なんで、シエル様だから安心したんじゃないの。誰でもいいの。こんな子供で__
そんな考えが頭の中を埋めた。…ひねくれてるのかな。
「勇者セナ・きみには魔王を倒してもらう」
ボクの気なんて知らず、この妖精(仮)は話し始める。
「っと…ここじゃだめだね」
そう言って、コイツはボクの手を掴んだ。
「森のほうに行こう」
え…?って何これ力強ッこんな小さい体のどこにこんな馬鹿力が___
そう思いながらも、ボクの体は森の方へと引っ張られていった。
「ちょっ、ちょっと…止まってよー‼︎」
そう叫びながら、ボクは地面に足を引っ掛ける。うまく引っかかったが、止まらず。ザーッと土の擦れる音が聞こえた。
「そろそろいいかな…」
妖精(仮)がそう呟いたのを聞いた直後、目の前には地面があった。
「いっ…だぁ……」
妖精(仮)が突然手を離したため、勢い余って顔面ダイブしたのだ。おかげでボクの顔は今真っ赤だろう。
「あは、ごめんごめん」
そうやってへらへら笑う妖精(仮)。コイツ…悪びれもせず!
「てか…なんでこんな森の方まで来たの?」
見渡せば、木々が自身を囲っているような場所だとわかる。相当奥深くなはずだ。
「ちょーっと一般市民に聞かれたらまずい話をするからね」
「聞かれたらまずい話って…?」
急に神妙な面持ちになった妖精(仮)を見て、こちらも少し緊張する。が、
「とその前に、自己紹介がまだだったね」
「あー、確かに」
場違いな『自己紹介』によってその話は一旦中断された。
「ぼくの名前はネロ・ニコル。勇者を導く妖精さんさ」
ネロ…どこかで聞いたことのある名前な気がした。
ボクの自己紹介は終わっているため、割愛させていただく。
「じゃあ本題に入ろうか」
やっとか、という言葉は飲み込んで、ネロの話に耳を傾ける。
「まず、そのペンダント…というか、セナ。なぜ勇者が何度も悪に立ち向かえたのか知ってるかい?」
「そんなの…絶対折れない心があったからじゃ…」
「そーゆーことじゃなくて…」
ボクの答えに、ネロはどこか呆れたように続ける。
「肉体的、物理的な意味で!」
そう言われてもピンとこない…
ボクが頭を捻っていると、ネロが痺れを切らしたのか、イラついた顔でしながら口を開いた。
「だーかーら!なんで勇者は、シエルは死んでも死んでも生き返って、再び悪に立ち向かっていけたのかって聞いてんの!」
木々の揺れる音が、嫌に大きく響いた。
ネロは、コイツどんだけ頭お花畑なんだとかなんとか言ってるが、そんなことは耳に入らなかった。
勇者様は…何度も死んでいた…?
「でっでも、普通の人は生き返らないし…もし生き返れるとしても、旅の途中で死んだなんて話、誰も言って……!」
不安になり、涙目になるボクを冷めた目で見つめがら、ネロは呆れたように言った。
「はぁーあ…回りくどいのはやめやめ。ちゃんと一から話すよ」