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ちょっとぅ暴力表現あるかもぅ
この声___
「マレイ⁉︎どうしてここに⁉︎」
振り返った先にいたのは、紺色の髪を風に靡かせた少女、清華真霊だった。
「音々がここ数日どこかに行っているから、つけてきたの‼︎」
優等生で、基本的に『いい子』の真霊がここまでするなんて。
どうやって言い訳しようか、などと考えていると、また私に後ろから声がした。
「ネネ、その子だれ?」
「誰なんね?」
ゆっくりと振り向くと、そこには妖精の二人。
私から見えるということは…
「な、ねね⁉︎なんなの⁉︎その生物‼︎」
__バッチリ真霊にも見えてるわけで。
はい、もう誤魔化せなくまりました。
ありがとうございました。
「カマロ」
私が悟りを開いている間に、モヌカはカマロに声をかける。
「あの子、どう?」
どうって、何が?
「うーん、良さげ、なんね!」
「良さげ…?」
真霊も不思議そうに呟いた。
どうしたらいいものか、と頭を悩ませている私をよそに、カマロは堂々と真霊と私の間に割って入った。
そして、真霊の方にしっかりと向き直る。
「キミ、えと、名前は?」
「私は、清華真霊です」
あの日と同じ夕暮れ時。
魔法少女は夕暮れに何か縁があるのだろうか。
もうここまできたら私でも流石にわかるよね。
「キミ…ボクと契約して魔法少女にならない?」
一際強い風が木の葉を巻き上げる。
「…私が、魔法少女…?」
「何を言ってるの?そしてこの生物はなんなの?説明して頂戴、ねね」
うーん冷静☆
そして渾身の『お願い』をぶった斬られたカマロは意気消沈している。
かわいそうに…骨(あるのかはわからない)は拾ってあげるからね…
「えーと、ほんと、うーん…なんて言ったらいいんだろ…」
そもそもよく考えたら妖精とか、魔法とか、そういうのって絵本とかアニメとかに出てくるヤツじゃない?
説明とか、できなくない?
ということで___
「モヌちゃん、お願い!」
モヌカに丸投げしよう。うん。
「え、うん⁉︎」
突然話を振られたモヌカは驚きながら、了承した。
「つまり、あなた達はこことは違う世界からやってきて、この世界を脅かす魔人達と戦える魔法少女を探していて、ねねはその魔法少女の一人……ってことね?」
まだ信じていないのか、鋭い視線でモヌカとカマロを睨みながら真霊はそう言った。
「そ、そうデス」
私とはまた違った反応に、モヌカもたじたじだ。
「そんなことがありえるの…?」
そーだよねー…
常人なら魔法だなんだと言われてもピンとこない…というより信じるなんて無理だよね……
「でも、実際ありえてるんね」
「だから、どうか、ボク達に協力して欲しいんね!」
カマロはぎゅっと手を祈るように握り、猫耳を少し垂らして真霊を見上げる。
先ほどと同じ、騙す用の顔なのかとも一瞬思ったが…どうやらこの顔は本当に協力して欲しいと思っているようだ。
「私に何か、得がありますか?」
『⁉︎』
と、得???
こんな損得勘定で動くような子だっけ?
「私は苺香様を守らなければいけませんし魔法少女となって苺香様のための命を危険に晒す訳にはいきません」
そうだった。
真霊は親友ちゃん狂愛者だった。
モヌカもカマロも、一息で捲し立てた真霊にドン引きしている。
「で、でも、そのマイカ?ちゃんも魔人に襲われる可能性があるんね!そうなった時、魔法少女なら____」
「カンケーないわ。私が守る。」
うーん、状況だけ見たら結構良いシーンなんだけど、セリフがアレなだけになぁ……
というか…魔法少女だってのがバレちゃったんだし、どうにかしないとまずいんじゃ??
私が一人頭を悩ませていると、突然、モヌカが叫んだ。
「魔人が出たよッ‼︎」
『⁉︎』
「ま、魔人って話にあった⁉︎」
急な展開に、普段は冷静とした真霊も声をあげた。
「とりあえず、ネネは変身してっ!」
「わ、わかった」
「『マジカ・ロジカ』!」
「ねね⁉︎」
驚く真霊をおいて、私の周りを変身用のエフェクトがかこむ。
星が舞って、私は魔法少女の姿になった。
「そ、その姿は__」
真霊がセリフを言い終わる前に、私は真霊の抱き抱え、飛び上がる。
ふわり、と浮いた身体は、もう最初の頃のように不安定ではない。
そう、この三日間で私は魔法少女の力の一つである、『飛行能力』をものにしたのだ。
「ちょっ、浮いてっ⁉︎」
「はーいはい、暴れないでねー」
腕の中から抜け出そうとする真霊を宥めながら、私はモヌカに向き直る。
「で、どっち?」
「あっちだよ」
そうさされた方向を見て、真霊は急におとなしくなった。
「あ、あっちって……」
どうやら心当たりがあるらしい。
「苺香様の住んでいる方向…」
『⁉︎』
「は、はやく行かないとッッ」
私はそう言って真霊をしっかりと抱え、飛行速度を上げた。
「ここ、公園?」
「ずいぶん、さびれてるんね」
「あっちとそう変わらなくない?」
どうやら魔人の気配があったのはこの公園らしい。
「ここ、苺香様とよくきていた…あ、」
ん?
「ま、まいかさま」
ブランコに乗っている、ゆるく二つ結びをした少女。
制服姿だから、学校帰りだろうか。
「あれが、苺香ちゃん?」
「そ、そうよ」
とりあえずここらから遠ざけよう、そう思って変身(魔法少女の姿だと怪しまれるので)を解こうとしたが、不思議な気配を感じて、メガロ・マジッカーを握っていた手を下ろす。
「この気配___」
魔法生物、という前に、ナニカが苺香の目の前に現れた。
『⁉︎』
人とは似てもにつかない姿をしたあれは、魔法生物。
「莉頑律縺ョ蜻ス縺ッ縺翫°縺励↑繧ゅ?縺?窶ヲ莉翫∪縺ァ莠コ繧定・イ縺医↑縺ゥ縺ィ險?繧上↑縺九▲縺溘?縺ォ窶ヲ縺励°繧ゅヴ繝ウ繝昴う繝ウ繝医〒繧ウ繧、繝?□縺ョ縺ィ窶ヲ荳サ莠コ讒倥b荳肴?晁ュー縺ェ縺薙→繧偵♀縺」縺励c繧九b縺ョ縺?」
その口から飛び出すのは、耳が痛くなるほどの異形の言葉。
「耳がっ…」
「マレイ、耳を押さえてっ」
そう言ってみるが、まだ耳がキンキンしてるのか届いていないようだ。
「ど、どうしよう…?」
どっちを守ればいいものか、魔物に近い苺香か、こちらに近く、守りやすい真霊か。
私が戸惑っている中、真霊が叫んだ。
「私はいいから‼︎苺香様をッッ」
「‼︎うんっ‼︎」
その言葉を聞き、私は魔物を迂回して苺香を守る体制に入る。
真霊のことは、カマロとモヌカがなんとかするだろう。
そう考えながら、背中にいる苺香に声をかける。
「だいじょぶだからね、ネネが守ってあげる‼︎」
「あ、あなたはっ⁉︎」
「ネネは、魔法少女、ネネ・ロジカだよッ!」
私がそう叫んだと思ったら、魔物の攻撃が飛んできた。
「『ばぶるがーど』!」
これも戦ううちに覚えた魔法だ。
防御系統のもので、名前の通り泡の中に入って攻撃から身を守る。
これで一安心かと思われたが___
「くっ、結構つよっ__」
ピシリピシリと、魔法で構築された壁が壊れていくのを感じる。
今まではなんとかなったのだが…やはり防御系統は割に合わないらしい。
「だ、だいじょぶですか⁉︎」
後ろから、心配そうな声が聞こえてくる。
ここで不安を与えてはいけないと、私は目一杯元気そうな声を作っていった。
「だ、だいじょぶだよっ!ネネは魔法少女だから!」
そう、魔法少女は必ず勝つのだ。
だって、変えようのない『正義』だからっ!
自分を鼓舞し、より一層魔力を込める。
亀裂の入った泡は、徐々に傷を塞いでいく。
「よし、これなら____________」
「あ______」
バキン、と厭な音がして、スローモーションのように泡のカケラが飛び散って、眼前には、魔物の、攻撃。
「あ“ぅあ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“ッッッッ!!!!!!!」
炎系の魔物だったらしい。
肌が焼けこげていく匂いがする。
あ、焼肉みたいで美味しそうかも。
なんでこんなれーせーなんだろ?いたいとにんげんって、あたまよくなるの、かな
「ねねッッ!!」
真霊の、声。
私を呼ぶ声で、ふわふわとした感覚から呼び戻される。
そう、そうだ私は。
「くっ、いったぁ、いけど、守らないとッッ!!」
「『おくすりふくよう』ッ!」
魔法で生み出した錠剤を口に放り込んで噛み砕く。
がりっと可愛くない音が鳴って、体力が少し回復する。
「よし、だいじょぶ、ネネ、強いし可愛いもん‼︎」
マレイside
「な、何、あれ……」
私の目の前には、あの異形によって顔面と腕を焼かれた音々が絶叫するのが見えている。
そしてその後ろには、音々によって守られている苺香様。
「あの異形が魔物、正式名称は『魔法生物』」
モヌカ、と呼ばれていた兎が私の問いに答える。
「あ、あんなこと、ねねはさせられてるの⁉︎」
自分が傷つきながら、他の人を守るなんて。
その傷も、えげつない。
「今日はたまたまだよ。普段はヒトがいないところに現れるんだけど……」
「と、とにかく、ネネサンをどうにかしないとなんね!魔力が切れたら防御も回復もできなくなるんね‼︎」
今度は、カマロ、と呼ばれた球体が焦りながらそう言った。
「どういうこと…?魔力が切れたらって___」
「そのまんまなんね!魔法少女の魔力は無限じゃない。なんなら、あの子の魔力は大して多くないんね‼︎」
「魔力が切れたら、後ろの子を守ることも、自分が回復することもできずに、そっちも死ぬんね‼︎」
ねねと、苺香様が、死ぬ…?
「そ、そんなのって___‼︎」
「どうしたらいいの⁉︎どうしたらあの二人を…‼︎」
そうだ。あるじゃないか。
私に、できること。
「___________。」
「いいの?キミ…」
「いい。やらせて。二人を守るためなら、なんだって」
ネネside
魔力が少なくなっていくのを感じる。
あともう一回、回復できるかどうか。
どうしよう、どうしよう、もう一時停止も、気を逸らすことも、防御も、攻撃もできない。
物理攻撃?
魔力がないなら、ただ非力な子供が殴った程度だ。
魔法生物には効かないだろう。
というかそもそもこの子を守りながら攻撃できるわけない。
回復といっても、全部回復するわけじゃないから、地味な痛みも、疲れも残っている。
どうしよう、先の案が浮かばない。
頭から垂れる血が、生暖かい。
口から滴り落ちる赤が、地面を彩る。
バキンッ
「あ____________」
死んだ。
あっという間だったな。
けど、待てど、覚悟していた衝撃はこない。
痛みも、ない。
閉じていた瞳を開けると、紺色の髪が見えた。
「大丈夫?ネネ」
「あとは、私が、魔法少女__マレカ・ロジカがやるわ」
「マレイ⁉︎どうしてここに⁉︎」
振り返った先にいたのは、紺色の髪を風に靡かせた少女、清華真霊だった。
「音々がここ数日どこかに行っているから、つけてきたの‼︎」
優等生で、基本的に『いい子』の真霊がここまでするなんて。
どうやって言い訳しようか、などと考えていると、また私に後ろから声がした。
「ネネ、その子だれ?」
「誰なんね?」
ゆっくりと振り向くと、そこには妖精の二人。
私から見えるということは…
「な、ねね⁉︎なんなの⁉︎その生物‼︎」
__バッチリ真霊にも見えてるわけで。
はい、もう誤魔化せなくまりました。
ありがとうございました。
「カマロ」
私が悟りを開いている間に、モヌカはカマロに声をかける。
「あの子、どう?」
どうって、何が?
「うーん、良さげ、なんね!」
「良さげ…?」
真霊も不思議そうに呟いた。
どうしたらいいものか、と頭を悩ませている私をよそに、カマロは堂々と真霊と私の間に割って入った。
そして、真霊の方にしっかりと向き直る。
「キミ、えと、名前は?」
「私は、清華真霊です」
あの日と同じ夕暮れ時。
魔法少女は夕暮れに何か縁があるのだろうか。
もうここまできたら私でも流石にわかるよね。
「キミ…ボクと契約して魔法少女にならない?」
一際強い風が木の葉を巻き上げる。
「…私が、魔法少女…?」
「何を言ってるの?そしてこの生物はなんなの?説明して頂戴、ねね」
うーん冷静☆
そして渾身の『お願い』をぶった斬られたカマロは意気消沈している。
かわいそうに…骨(あるのかはわからない)は拾ってあげるからね…
「えーと、ほんと、うーん…なんて言ったらいいんだろ…」
そもそもよく考えたら妖精とか、魔法とか、そういうのって絵本とかアニメとかに出てくるヤツじゃない?
説明とか、できなくない?
ということで___
「モヌちゃん、お願い!」
モヌカに丸投げしよう。うん。
「え、うん⁉︎」
突然話を振られたモヌカは驚きながら、了承した。
「つまり、あなた達はこことは違う世界からやってきて、この世界を脅かす魔人達と戦える魔法少女を探していて、ねねはその魔法少女の一人……ってことね?」
まだ信じていないのか、鋭い視線でモヌカとカマロを睨みながら真霊はそう言った。
「そ、そうデス」
私とはまた違った反応に、モヌカもたじたじだ。
「そんなことがありえるの…?」
そーだよねー…
常人なら魔法だなんだと言われてもピンとこない…というより信じるなんて無理だよね……
「でも、実際ありえてるんね」
「だから、どうか、ボク達に協力して欲しいんね!」
カマロはぎゅっと手を祈るように握り、猫耳を少し垂らして真霊を見上げる。
先ほどと同じ、騙す用の顔なのかとも一瞬思ったが…どうやらこの顔は本当に協力して欲しいと思っているようだ。
「私に何か、得がありますか?」
『⁉︎』
と、得???
こんな損得勘定で動くような子だっけ?
「私は苺香様を守らなければいけませんし魔法少女となって苺香様のための命を危険に晒す訳にはいきません」
そうだった。
真霊は親友ちゃん狂愛者だった。
モヌカもカマロも、一息で捲し立てた真霊にドン引きしている。
「で、でも、そのマイカ?ちゃんも魔人に襲われる可能性があるんね!そうなった時、魔法少女なら____」
「カンケーないわ。私が守る。」
うーん、状況だけ見たら結構良いシーンなんだけど、セリフがアレなだけになぁ……
というか…魔法少女だってのがバレちゃったんだし、どうにかしないとまずいんじゃ??
私が一人頭を悩ませていると、突然、モヌカが叫んだ。
「魔人が出たよッ‼︎」
『⁉︎』
「ま、魔人って話にあった⁉︎」
急な展開に、普段は冷静とした真霊も声をあげた。
「とりあえず、ネネは変身してっ!」
「わ、わかった」
「『マジカ・ロジカ』!」
「ねね⁉︎」
驚く真霊をおいて、私の周りを変身用のエフェクトがかこむ。
星が舞って、私は魔法少女の姿になった。
「そ、その姿は__」
真霊がセリフを言い終わる前に、私は真霊の抱き抱え、飛び上がる。
ふわり、と浮いた身体は、もう最初の頃のように不安定ではない。
そう、この三日間で私は魔法少女の力の一つである、『飛行能力』をものにしたのだ。
「ちょっ、浮いてっ⁉︎」
「はーいはい、暴れないでねー」
腕の中から抜け出そうとする真霊を宥めながら、私はモヌカに向き直る。
「で、どっち?」
「あっちだよ」
そうさされた方向を見て、真霊は急におとなしくなった。
「あ、あっちって……」
どうやら心当たりがあるらしい。
「苺香様の住んでいる方向…」
『⁉︎』
「は、はやく行かないとッッ」
私はそう言って真霊をしっかりと抱え、飛行速度を上げた。
「ここ、公園?」
「ずいぶん、さびれてるんね」
「あっちとそう変わらなくない?」
どうやら魔人の気配があったのはこの公園らしい。
「ここ、苺香様とよくきていた…あ、」
ん?
「ま、まいかさま」
ブランコに乗っている、ゆるく二つ結びをした少女。
制服姿だから、学校帰りだろうか。
「あれが、苺香ちゃん?」
「そ、そうよ」
とりあえずここらから遠ざけよう、そう思って変身(魔法少女の姿だと怪しまれるので)を解こうとしたが、不思議な気配を感じて、メガロ・マジッカーを握っていた手を下ろす。
「この気配___」
魔法生物、という前に、ナニカが苺香の目の前に現れた。
『⁉︎』
人とは似てもにつかない姿をしたあれは、魔法生物。
「莉頑律縺ョ蜻ス縺ッ縺翫°縺励↑繧ゅ?縺?窶ヲ莉翫∪縺ァ莠コ繧定・イ縺医↑縺ゥ縺ィ險?繧上↑縺九▲縺溘?縺ォ窶ヲ縺励°繧ゅヴ繝ウ繝昴う繝ウ繝医〒繧ウ繧、繝?□縺ョ縺ィ窶ヲ荳サ莠コ讒倥b荳肴?晁ュー縺ェ縺薙→繧偵♀縺」縺励c繧九b縺ョ縺?」
その口から飛び出すのは、耳が痛くなるほどの異形の言葉。
「耳がっ…」
「マレイ、耳を押さえてっ」
そう言ってみるが、まだ耳がキンキンしてるのか届いていないようだ。
「ど、どうしよう…?」
どっちを守ればいいものか、魔物に近い苺香か、こちらに近く、守りやすい真霊か。
私が戸惑っている中、真霊が叫んだ。
「私はいいから‼︎苺香様をッッ」
「‼︎うんっ‼︎」
その言葉を聞き、私は魔物を迂回して苺香を守る体制に入る。
真霊のことは、カマロとモヌカがなんとかするだろう。
そう考えながら、背中にいる苺香に声をかける。
「だいじょぶだからね、ネネが守ってあげる‼︎」
「あ、あなたはっ⁉︎」
「ネネは、魔法少女、ネネ・ロジカだよッ!」
私がそう叫んだと思ったら、魔物の攻撃が飛んできた。
「『ばぶるがーど』!」
これも戦ううちに覚えた魔法だ。
防御系統のもので、名前の通り泡の中に入って攻撃から身を守る。
これで一安心かと思われたが___
「くっ、結構つよっ__」
ピシリピシリと、魔法で構築された壁が壊れていくのを感じる。
今まではなんとかなったのだが…やはり防御系統は割に合わないらしい。
「だ、だいじょぶですか⁉︎」
後ろから、心配そうな声が聞こえてくる。
ここで不安を与えてはいけないと、私は目一杯元気そうな声を作っていった。
「だ、だいじょぶだよっ!ネネは魔法少女だから!」
そう、魔法少女は必ず勝つのだ。
だって、変えようのない『正義』だからっ!
自分を鼓舞し、より一層魔力を込める。
亀裂の入った泡は、徐々に傷を塞いでいく。
「よし、これなら____________」
「あ______」
バキン、と厭な音がして、スローモーションのように泡のカケラが飛び散って、眼前には、魔物の、攻撃。
「あ“ぅあ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“ッッッッ!!!!!!!」
炎系の魔物だったらしい。
肌が焼けこげていく匂いがする。
あ、焼肉みたいで美味しそうかも。
なんでこんなれーせーなんだろ?いたいとにんげんって、あたまよくなるの、かな
「ねねッッ!!」
真霊の、声。
私を呼ぶ声で、ふわふわとした感覚から呼び戻される。
そう、そうだ私は。
「くっ、いったぁ、いけど、守らないとッッ!!」
「『おくすりふくよう』ッ!」
魔法で生み出した錠剤を口に放り込んで噛み砕く。
がりっと可愛くない音が鳴って、体力が少し回復する。
「よし、だいじょぶ、ネネ、強いし可愛いもん‼︎」
マレイside
「な、何、あれ……」
私の目の前には、あの異形によって顔面と腕を焼かれた音々が絶叫するのが見えている。
そしてその後ろには、音々によって守られている苺香様。
「あの異形が魔物、正式名称は『魔法生物』」
モヌカ、と呼ばれていた兎が私の問いに答える。
「あ、あんなこと、ねねはさせられてるの⁉︎」
自分が傷つきながら、他の人を守るなんて。
その傷も、えげつない。
「今日はたまたまだよ。普段はヒトがいないところに現れるんだけど……」
「と、とにかく、ネネサンをどうにかしないとなんね!魔力が切れたら防御も回復もできなくなるんね‼︎」
今度は、カマロ、と呼ばれた球体が焦りながらそう言った。
「どういうこと…?魔力が切れたらって___」
「そのまんまなんね!魔法少女の魔力は無限じゃない。なんなら、あの子の魔力は大して多くないんね‼︎」
「魔力が切れたら、後ろの子を守ることも、自分が回復することもできずに、そっちも死ぬんね‼︎」
ねねと、苺香様が、死ぬ…?
「そ、そんなのって___‼︎」
「どうしたらいいの⁉︎どうしたらあの二人を…‼︎」
そうだ。あるじゃないか。
私に、できること。
「___________。」
「いいの?キミ…」
「いい。やらせて。二人を守るためなら、なんだって」
ネネside
魔力が少なくなっていくのを感じる。
あともう一回、回復できるかどうか。
どうしよう、どうしよう、もう一時停止も、気を逸らすことも、防御も、攻撃もできない。
物理攻撃?
魔力がないなら、ただ非力な子供が殴った程度だ。
魔法生物には効かないだろう。
というかそもそもこの子を守りながら攻撃できるわけない。
回復といっても、全部回復するわけじゃないから、地味な痛みも、疲れも残っている。
どうしよう、先の案が浮かばない。
頭から垂れる血が、生暖かい。
口から滴り落ちる赤が、地面を彩る。
バキンッ
「あ____________」
死んだ。
あっという間だったな。
けど、待てど、覚悟していた衝撃はこない。
痛みも、ない。
閉じていた瞳を開けると、紺色の髪が見えた。
「大丈夫?ネネ」
「あとは、私が、魔法少女__マレカ・ロジカがやるわ」
- 1.第0話 序章
- 2.第一話 魔法少女⁉︎私が⁉︎
- 3.第二話 魔法少女☆ネネ・ロジカ
- 4.第三話 初 魔人戦⁉︎
- 5.第四話 新たな仲間⁉︎
- 6.第五話 新しい魔法少女!マレカ・ロジカ☆
- 7.第六話 新たな敵⁉︎魔人 ブレイン‼︎
- 8.第七話 魔人ブレイン戦‼︎‼︎
- 9.第八話 魔人ブレイン戦‼︎‼︎Part2
- 10.第九話 赤 桃色 兎
- 11.第十話 帰ってきたよ!魔法少女さん!
- 12.第十一話 また新たなマスコット⁉︎
- 13.第十二話 えええ⁉︎新たな魔法少女⁉︎って美海〜〜!?!?
- 14.第十三話 新たな魔法少女!!ミウ・ロジカ☆
- 15.第十四話 魔物vsミウ・ロジカ!
- 16.第十五話 シルヴェノーラside
- 17.第十六話 シルヴェノーラside:Part2.
- 18.第十七話 珍しく平和回!(いや別にそんな平和でもないよ??)
- 19.第十八話 みんなとお出かけ…って魔人〜〜!⁉︎
- 20.第十九話 *****。
- 21.第二十話 病室 少女。
- 22.第二十一話 悲哀 喧騒。
- 23.第二十二話 おかえり真霊!
- 24.第二十三話 *M・L*Decision*
- 25.第二十四話 魔人達の報告会
- 26.第二十五話 妖精達の朝。
- 27.第二十六話 恋する乙女は可愛いのです!
- 28.第二十七話 貴女に尽くす理由。
- 29.第二十八話 あめのいろ
- 30.第二十九話 無回答答案用紙
- 31.第三十話 信仰心、忠誠心
- 32.第三十一話 日常 Ver.Megalo
- 33.第三十二話 日常 Ver.Sylve
- 34.第三十三話 Lost・Girls