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ちょっとぅ暴力表現あるかもぅ
「そうそう、魔法少女!なってみない?」
にっこりとモヌカは笑う。
しゃがみ込む女子中学生と、明らかにこの地球上では見たことのない生物。
側から見たらとんでもな光景だが、今はそんなことどうでもいい。
「魔法少女⁉︎なるなるぅ‼︎」
大事なのは、私がかわいい物好きであること。この子が可愛いこと。魔法少女は女の子の『かわいい』の象徴であること。
この三つだけだ。
「え、えぇ…?もうちょっと戸惑ったりしない?普通」
いやモヌちゃんが聞いたんでしょ、と心の中でツッコミながら、キラキラとした目でモヌカを見つめる。
「で…魔法少女、なれる⁉︎」
多分私の顔は今までの笑顔の中でトップクラスに輝いていることだろう。
「うん、なれるよ!」
「やったー!!」
今ここで小躍りしたいところだが、一応やめておこう。
ちなみにここには『そんなあっさり⁉︎』とツッコんでくれる心優しい人はいない。カオスである。
「はいじゃコレね」
手渡されたのは、手のひらサイズの星。
というよりは星型のガラス細工?
桃色で、とってもかわいい。
「これで『マジカ・ロジカ』って唱えると変身できるよ」
「へぇ…」
そう呟きながら、茜色に染まった空に浮かぶ太陽に星をかざす。
元々宝石のような加工がされているからか、キラキラと反射して非常に綺麗だ。
「えっと、『マジカ』…」
「『マジカ・ロジカ』ね」
そうだった、と私は星を胸にかざす。
「『マジカ・ロジカ』‼︎」
あたりに、優しい桃色のエフェクトが舞う。
どこか桜を連想させる、そんな綺麗なマホウだ。
大小様々いろとりどりの星屑たちが一気に舞い上がると、桃色一色だった視界は元の色味に戻っていた。
「おっ、おー‼︎」
私のまとう衣装は、the・魔法少女、と言った感じのものになっており、自分自身の可愛さを引き立てている。
ふりふり、ふわふわ!
女の子なら誰しも憧れる、綺麗で、可愛くて、夢の詰まった衣装だ!
その場でくるりと回ってみると、スカート部分がふわりと揺れた。
「似合ってるよ!」
「でしょ⁉︎ねねの可愛さも相まって〜、余計かわいい!」
世間一般では、ぶりっ子と呼ばれる私。
だがそんなのどうでもいい、かわいいは正義、だがらかわいい私は正義なのだ!
「じゃ、契約を結んだってことでいいよね?」
…ん?
あんなかわいい見た目からは想像もできないほどドス黒い声がしたぞ?
「え、っと、契約…って?」
恐る恐る聞いてみる。
私が不安そうな顔になるのとは対照的に、モヌカの顔はぱあっと笑顔になった。
「なにって、これから現れるであろう『魔人たちと戦う契約』だよ!」
「な、な、なっ……」
「なにそれぇぇぇっ⁉︎⁉︎⁉︎」
薄暗い路地裏に、本日何度目かわからない私の絶叫が響き渡った。
先ほど叫んだせいで、カラスが飛んでいった。
バサバサと音を立てながら黒い羽を散らし飛んでいくカラス。
かわいいとは言い難い。
「あ…え、っと…ねね…戦う、の?」
なんてどうでもいいことを考えるのは、こんな非情な現実から目を逸らしたいからだ。
「そだよー契約書…は無いケド……あるじゃん?人間界のアニメで」
「『ボクと契約して魔法少女になってー』ってヤツ。あれをちょっと省いだけだよー」
いやそれは省いたらだめでしょ。
というかこういうの不当なケーヤクって言うんじゃないの?違法じゃない?ねね合意してないよね?
「うわーん騙されたぁ!」
泣きじゃくって(嘘泣きだが)みるが、モヌカはにこにこと笑うばかり。
かわいい容姿のせいか、とても怖い。
「騙してないよ〜でも…そんなに嫌?」
「いやだよぉ!だって、戦うってことは死ぬかもってことでしょ⁉︎」
確かに私はテストで赤点常習犯だが『戦う』と聞いてそれを考えられないほど馬鹿じゃない。
魔人というのだから、きっとこの生物のように不可思議なものなのだろう。
そんな相手に、つい数分前まで一般人だった私が敵うワケがない。
「だいじょぶだいじょぶ、なにもひとりで戦うワケじゃないんだし!」
そ、そーなの…?
「そーだよー!!」
「まだ君一人だけど」
「うわーんっ!!ひどい!」
なんだこの生物は。かわいい見た目してこんな美少女を騙すなんて!
嘘泣きじゃなく、本当に涙が出てきた。
そんな私を見て、流石にまずいと思ったのか、モヌカがこちらによってきて、頭を撫で始めた。
「だいじょぶだいじょぶ!なんとかなるし、『魔法少女』になったんだから、もちろん魔法も使えるよ!」
「まほう…?」
私が言葉をオウム返しすると、モヌカはそうそう!と続ける。
「そう、魔法!君にあった、君だけの魔法を使えるんだ!」
それは…ちょっと楽しそうかも。
「でしょ⁉︎で…魔法少女、やってくれる…?」
きゅるるん、と効果音がつきそうな、あざかわポーズでモヌカは私を見上げる。
かわいい+可愛いポーズ=かわいい。
逆らえるわけない。
「はいぃぃ……」
ということで、七瀬音々こと私は不可思議な生物モヌカ(通称モヌちゃん)によって、魔法少女にされたのでした☆
「じゃ、魔法少女のオシゴトを説明するね!」
「うー…わかったぁ……」
非常に不本意だが…かわいいには逆らえない。
「えっと、君達…と言ってもまだ君しかいないけど…」
そう言って少し迷ったあと、モヌカは再度口を開く。
「えと、とりあえず君にはこの人間界を脅かす存在である魔人たちが集まったグループ、『シルヴェノーラ』と戦ってもらうよ」
「シルヴェ、ノーラ」
なんとも組織っぽい名前、と心の中でつぶやく。
「ちなみにねね達魔法少女陣営は?なんて名前?」
私が聞くと、モヌカは微笑みながら言った。
「『メガロ・ノーラ』だよ!」
あんまし可愛くない……
とは言わないでおこう。うん。
「そういえば…モヌちゃんはなんなの?人間、ではないだろうし…動物でもないよね」
私がそう聞くと、モヌカはふっふっふ…と待ってましたと言わんばかりの笑い声を漏らした。
「よくぞ聞いてくれました!わたしはモヌカ・ロヴァイ!聖なる魔法少女の導き手で、妖精さんだよ!」
妖精、これまたファンシーでとってもかわいいじゃないか。
なんてどうでもいいことを考えていると、ぽんぽんと肩を叩かれた。
「じゃ、よろしくね、ネネ・ロジカ」
少し俯いていた顔を上げると、そこには可愛らしいもふもふとしたお顔。
かわいいものには流されろ、たとえ不本意でも、せっかくちっちゃい頃の夢が叶うんだ。
楽しんでやろう!
「うん!」
のちに、後悔することになる。
にっこりとモヌカは笑う。
しゃがみ込む女子中学生と、明らかにこの地球上では見たことのない生物。
側から見たらとんでもな光景だが、今はそんなことどうでもいい。
「魔法少女⁉︎なるなるぅ‼︎」
大事なのは、私がかわいい物好きであること。この子が可愛いこと。魔法少女は女の子の『かわいい』の象徴であること。
この三つだけだ。
「え、えぇ…?もうちょっと戸惑ったりしない?普通」
いやモヌちゃんが聞いたんでしょ、と心の中でツッコミながら、キラキラとした目でモヌカを見つめる。
「で…魔法少女、なれる⁉︎」
多分私の顔は今までの笑顔の中でトップクラスに輝いていることだろう。
「うん、なれるよ!」
「やったー!!」
今ここで小躍りしたいところだが、一応やめておこう。
ちなみにここには『そんなあっさり⁉︎』とツッコんでくれる心優しい人はいない。カオスである。
「はいじゃコレね」
手渡されたのは、手のひらサイズの星。
というよりは星型のガラス細工?
桃色で、とってもかわいい。
「これで『マジカ・ロジカ』って唱えると変身できるよ」
「へぇ…」
そう呟きながら、茜色に染まった空に浮かぶ太陽に星をかざす。
元々宝石のような加工がされているからか、キラキラと反射して非常に綺麗だ。
「えっと、『マジカ』…」
「『マジカ・ロジカ』ね」
そうだった、と私は星を胸にかざす。
「『マジカ・ロジカ』‼︎」
あたりに、優しい桃色のエフェクトが舞う。
どこか桜を連想させる、そんな綺麗なマホウだ。
大小様々いろとりどりの星屑たちが一気に舞い上がると、桃色一色だった視界は元の色味に戻っていた。
「おっ、おー‼︎」
私のまとう衣装は、the・魔法少女、と言った感じのものになっており、自分自身の可愛さを引き立てている。
ふりふり、ふわふわ!
女の子なら誰しも憧れる、綺麗で、可愛くて、夢の詰まった衣装だ!
その場でくるりと回ってみると、スカート部分がふわりと揺れた。
「似合ってるよ!」
「でしょ⁉︎ねねの可愛さも相まって〜、余計かわいい!」
世間一般では、ぶりっ子と呼ばれる私。
だがそんなのどうでもいい、かわいいは正義、だがらかわいい私は正義なのだ!
「じゃ、契約を結んだってことでいいよね?」
…ん?
あんなかわいい見た目からは想像もできないほどドス黒い声がしたぞ?
「え、っと、契約…って?」
恐る恐る聞いてみる。
私が不安そうな顔になるのとは対照的に、モヌカの顔はぱあっと笑顔になった。
「なにって、これから現れるであろう『魔人たちと戦う契約』だよ!」
「な、な、なっ……」
「なにそれぇぇぇっ⁉︎⁉︎⁉︎」
薄暗い路地裏に、本日何度目かわからない私の絶叫が響き渡った。
先ほど叫んだせいで、カラスが飛んでいった。
バサバサと音を立てながら黒い羽を散らし飛んでいくカラス。
かわいいとは言い難い。
「あ…え、っと…ねね…戦う、の?」
なんてどうでもいいことを考えるのは、こんな非情な現実から目を逸らしたいからだ。
「そだよー契約書…は無いケド……あるじゃん?人間界のアニメで」
「『ボクと契約して魔法少女になってー』ってヤツ。あれをちょっと省いだけだよー」
いやそれは省いたらだめでしょ。
というかこういうの不当なケーヤクって言うんじゃないの?違法じゃない?ねね合意してないよね?
「うわーん騙されたぁ!」
泣きじゃくって(嘘泣きだが)みるが、モヌカはにこにこと笑うばかり。
かわいい容姿のせいか、とても怖い。
「騙してないよ〜でも…そんなに嫌?」
「いやだよぉ!だって、戦うってことは死ぬかもってことでしょ⁉︎」
確かに私はテストで赤点常習犯だが『戦う』と聞いてそれを考えられないほど馬鹿じゃない。
魔人というのだから、きっとこの生物のように不可思議なものなのだろう。
そんな相手に、つい数分前まで一般人だった私が敵うワケがない。
「だいじょぶだいじょぶ、なにもひとりで戦うワケじゃないんだし!」
そ、そーなの…?
「そーだよー!!」
「まだ君一人だけど」
「うわーんっ!!ひどい!」
なんだこの生物は。かわいい見た目してこんな美少女を騙すなんて!
嘘泣きじゃなく、本当に涙が出てきた。
そんな私を見て、流石にまずいと思ったのか、モヌカがこちらによってきて、頭を撫で始めた。
「だいじょぶだいじょぶ!なんとかなるし、『魔法少女』になったんだから、もちろん魔法も使えるよ!」
「まほう…?」
私が言葉をオウム返しすると、モヌカはそうそう!と続ける。
「そう、魔法!君にあった、君だけの魔法を使えるんだ!」
それは…ちょっと楽しそうかも。
「でしょ⁉︎で…魔法少女、やってくれる…?」
きゅるるん、と効果音がつきそうな、あざかわポーズでモヌカは私を見上げる。
かわいい+可愛いポーズ=かわいい。
逆らえるわけない。
「はいぃぃ……」
ということで、七瀬音々こと私は不可思議な生物モヌカ(通称モヌちゃん)によって、魔法少女にされたのでした☆
「じゃ、魔法少女のオシゴトを説明するね!」
「うー…わかったぁ……」
非常に不本意だが…かわいいには逆らえない。
「えっと、君達…と言ってもまだ君しかいないけど…」
そう言って少し迷ったあと、モヌカは再度口を開く。
「えと、とりあえず君にはこの人間界を脅かす存在である魔人たちが集まったグループ、『シルヴェノーラ』と戦ってもらうよ」
「シルヴェ、ノーラ」
なんとも組織っぽい名前、と心の中でつぶやく。
「ちなみにねね達魔法少女陣営は?なんて名前?」
私が聞くと、モヌカは微笑みながら言った。
「『メガロ・ノーラ』だよ!」
あんまし可愛くない……
とは言わないでおこう。うん。
「そういえば…モヌちゃんはなんなの?人間、ではないだろうし…動物でもないよね」
私がそう聞くと、モヌカはふっふっふ…と待ってましたと言わんばかりの笑い声を漏らした。
「よくぞ聞いてくれました!わたしはモヌカ・ロヴァイ!聖なる魔法少女の導き手で、妖精さんだよ!」
妖精、これまたファンシーでとってもかわいいじゃないか。
なんてどうでもいいことを考えていると、ぽんぽんと肩を叩かれた。
「じゃ、よろしくね、ネネ・ロジカ」
少し俯いていた顔を上げると、そこには可愛らしいもふもふとしたお顔。
かわいいものには流されろ、たとえ不本意でも、せっかくちっちゃい頃の夢が叶うんだ。
楽しんでやろう!
「うん!」
のちに、後悔することになる。
- 1.第0話 序章
- 2.第一話 魔法少女⁉︎私が⁉︎
- 3.第二話 魔法少女☆ネネ・ロジカ
- 4.第三話 初 魔人戦⁉︎
- 5.第四話 新たな仲間⁉︎
- 6.第五話 新しい魔法少女!マレカ・ロジカ☆
- 7.第六話 新たな敵⁉︎魔人 ブレイン‼︎
- 8.第七話 魔人ブレイン戦‼︎‼︎
- 9.第八話 魔人ブレイン戦‼︎‼︎Part2
- 10.第九話 赤 桃色 兎
- 11.第十話 帰ってきたよ!魔法少女さん!
- 12.第十一話 また新たなマスコット⁉︎
- 13.第十二話 えええ⁉︎新たな魔法少女⁉︎って美海〜〜!?!?
- 14.第十三話 新たな魔法少女!!ミウ・ロジカ☆
- 15.第十四話 魔物vsミウ・ロジカ!
- 16.第十五話 シルヴェノーラside
- 17.第十六話 シルヴェノーラside:Part2.
- 18.第十七話 珍しく平和回!(いや別にそんな平和でもないよ??)
- 19.第十八話 みんなとお出かけ…って魔人〜〜!⁉︎
- 20.第十九話 *****。
- 21.第二十話 病室 少女。
- 22.第二十一話 悲哀 喧騒。
- 23.第二十二話 おかえり真霊!
- 24.第二十三話 *M・L*Decision*
- 25.第二十四話 魔人達の報告会
- 26.第二十五話 妖精達の朝。
- 27.第二十六話 恋する乙女は可愛いのです!
- 28.第二十七話 貴女に尽くす理由。
- 29.第二十八話 あめのいろ
- 30.第二十九話 無回答答案用紙
- 31.第三十話 信仰心、忠誠心
- 32.第三十一話 日常 Ver.Megalo
- 33.第三十二話 日常 Ver.Sylve
- 34.第三十三話 Lost・Girls