8月の亡霊
#1
プロローグ
晴れた日は嫌い。太陽はわたしには眩しすぎる気がする。
雨の日は嫌いじゃない。そう思っていたはずだった。
「傘、忘れた…。」
高校一年生の6月、夏の始め私、[漢字]白鳥紬妃[/漢字][ふりがな]しらとりつむぎ[/ふりがな]は放課後の昇降口で立ち尽くしてた。
まだ2ヶ月目の新しい制服、どうしても濡れて帰る気にはなれなかった。
「そうだ、お父さんに連絡…」
鞄の中から携帯を取り出そうと鞄の中をのぞく。
でも携帯は見つからない。教室に置いてきたのかと思い体を引き返して教室への階段をのぼる。
誰もいなく、電気の消えた薄暗い教室。
机の中を確認すると紬妃の携帯がさみしそうな表情をして取り残されていた。
携帯が見つかったことに少し安堵して少し早足でかけながらメッセージアプリを開く。
すると渡り廊下の奥の教室で何かが光ったような気がした。
不思議に思い、教室へ駆け寄る。誰もいないことを確認して中へと入ると
そこにはたくさんの景色の写真が展示してあった。どうやらこれは写真部の展示であるようだ。
たくさんの景色の写真から中央に貼られた海の写真に目を奪われる。
「…!きれい…」
写真からなぜか目が離せなくてしばらく見つめているとポタという何かが落ちるような音がして
紬妃は自分が泣いていることに気づいた。
その時、[斜体]ガラッ[/斜体]教室のドアが開く、そこには男子生徒が立って紬妃のことを見つめていた。
「あ、ご、ごめんなさい、勝手に入ってしまって…」
目元を隠すように下を向いてなんとか言葉を絞り出す。
羞恥心やら悲しみやらの感情が溢れてしまいまた涙が出そうになる。
「いいよ。」
自分より低くて落ち着いた声がして、驚き、顔を恐る恐るあげる。
「泣きなよ。」
紬妃が少し戸惑っていると男子生徒は静かにそう言って紬妃の隣に座る。
紬妃は不思議と安心感が身を包んで、また涙を流した。
初めて、君を見た時、君のビー玉のようなきれいな目から一滴の雨がこぼれた。
雨の日は嫌いじゃない。そう思っていたはずだった。
「傘、忘れた…。」
高校一年生の6月、夏の始め私、[漢字]白鳥紬妃[/漢字][ふりがな]しらとりつむぎ[/ふりがな]は放課後の昇降口で立ち尽くしてた。
まだ2ヶ月目の新しい制服、どうしても濡れて帰る気にはなれなかった。
「そうだ、お父さんに連絡…」
鞄の中から携帯を取り出そうと鞄の中をのぞく。
でも携帯は見つからない。教室に置いてきたのかと思い体を引き返して教室への階段をのぼる。
誰もいなく、電気の消えた薄暗い教室。
机の中を確認すると紬妃の携帯がさみしそうな表情をして取り残されていた。
携帯が見つかったことに少し安堵して少し早足でかけながらメッセージアプリを開く。
すると渡り廊下の奥の教室で何かが光ったような気がした。
不思議に思い、教室へ駆け寄る。誰もいないことを確認して中へと入ると
そこにはたくさんの景色の写真が展示してあった。どうやらこれは写真部の展示であるようだ。
たくさんの景色の写真から中央に貼られた海の写真に目を奪われる。
「…!きれい…」
写真からなぜか目が離せなくてしばらく見つめているとポタという何かが落ちるような音がして
紬妃は自分が泣いていることに気づいた。
その時、[斜体]ガラッ[/斜体]教室のドアが開く、そこには男子生徒が立って紬妃のことを見つめていた。
「あ、ご、ごめんなさい、勝手に入ってしまって…」
目元を隠すように下を向いてなんとか言葉を絞り出す。
羞恥心やら悲しみやらの感情が溢れてしまいまた涙が出そうになる。
「いいよ。」
自分より低くて落ち着いた声がして、驚き、顔を恐る恐るあげる。
「泣きなよ。」
紬妃が少し戸惑っていると男子生徒は静かにそう言って紬妃の隣に座る。
紬妃は不思議と安心感が身を包んで、また涙を流した。
初めて、君を見た時、君のビー玉のようなきれいな目から一滴の雨がこぼれた。