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作者による勝手な解釈,独自の世界観設定あり。苦手な方は回れ右。
(ここが地球...)
初めての惑星,ということを意識して大地を踏みしめ立つ。
以前から耳にしていた情報通り,アンドラと言われても納得できてしまうほど目に映る風景はどこか既視感を覚えるものだった。
肌で感じる空気の温かさも,大きな建物群と共存するかのようにそびえ立つ木々も,そこにくらす動物もあまりにも似すぎている。
(見たところ変化は無さそうだが....本当にロボットが暴走しているのか?)
特に目立った変化もない[漢字]都心部[/漢字][ふりがな]セントラル[/ふりがな]だったが,人間は一人もいなかった。
「見た目は変わってないけどさ~。人は全然居ないよね」
隣を歩く泡影が興味深いと言わんばかりに辺りを見回し言う。
その好奇心は初めて見る景色に対してなのか,はたまた未知の存在との戦闘に対してなのかは夢幻には分からなかった。
「せんとらる?には着いたんだよね?私達ってここからどこに行けばいいの?」
「この前の通話では[漢字]最高司令塔[/漢字][ふりがな]ハイリー[/ふりがな]に来いと言うてましたさかい,あそこの黒色の建物に行けばええんでしょうな。」
「あれかー。とってもおっきいね!」
「ロボットが事件起こしてからすぐに建とったらしいどすよ。とは言うてもシステムなんかはグダグダどすけどな。」
「へぇ~」
夢幻のさらに隣では唄音と眞奈美が地図を片手に目的地の確認をしていた。
「初めまして,アンドラの皆さんですね?」
その声に振り向けば夢幻たちの背後にスーツを着た女性が一人立っていた。
身なりや服装に一切乱れのない,いかにも重要な役を務めていそうな人物だった。
「あんたが[漢字]真鶴[/漢字][ふりがな]まなつる[/ふりがな] [漢字]東浪見[/漢字][ふりがな]とらみ[/ふりがな]はんどすか?」
夢幻の少し後ろを歩いていた[漢字]一ノ瀬[/漢字][ふりがな]いちのせ[/ふりがな] [漢字]眞裕美[/漢字][ふりがな]まゆみ[/ふりがな]も同じく振り返り口を開いた。
「はい。私,アンドラとの外交を担当しております,真鶴 東浪見と申します。以後お見知りおきを」
右胸辺りに手を当て,礼儀正しくお辞儀をしている様子を見て,まるで執事のようだと夢幻は思った。
「早速ではございますが[漢字]最高司令塔[/漢字][ふりがな]ハイリー[/ふりがな]までご案内いたします。私についてきてください。」
東浪見は返事を待たず早足で歩み始めた。
何か言う必要もないだろうと判断した一同は黙ってその後に続いた。
******
細長く大きな黒いタワーの前まで来た。
それにしても大きい。近くで見るとより大きく感じる。
その証拠に上を見上げてもてっぺんは見えそうになかった。
東浪見は迷うこともなく慣れた手つきで壁の一部に触れたりタッチパネルを操作したりしている。
「お待たせいたしました。では行きましょうか。」
しかしその動作はすぐに終わった。
見れば壁の一部分にぽっかりと穴のようなものが空いており,そこには鉄の階段がのぞかせている。
今からこの階段を上ると思うと憂鬱だった。
だってこの階段,絶対長い。
そんな夢幻の思考を読んだかのように,東浪見が続けて言う。
「この階段はフェイクですよ。私達が上り下りに使用するのはこちらです」
「わー,なんだか転送用の魔法陣に似てるね!」
よく見なければ気付かないところにそれはあった。
目を凝らすと階段の裏側に黄色い円が彫られている。
「ここに手を翳したらいいのかな?」
「はい,そうです。効果は転送魔法陣と同じですので」
唄音が転送装置に手を翳すと彼女の姿は一瞬にして消えた。
「では,皆さんもこれを使って最上階まで来てください。私は先にそこでお待ちしておりますので」
そう言い残し,東浪見も同じように消えた。
「....じゃあ行こっか」
しばらくの沈黙の後,一番始めに動いたのは泡影だった。
彼女はおもむろに手を伸ばし___消えた。
それに続いて一人,また一人と移動を開始した。
******
「...ようするに現在暴走真っ只のロボットをぶっ潰せばいいってわけだね!分かった!!」
戦闘なら任せろ,と言いたげな顔で泡影は東浪見を見つめていた。
「話が早くて助かります。...そこまで快く引き受けてくださるとは思いませんでしたが」
ノリが軽い泡影を前に,東浪見は安心と驚き混じりの声でそう言った。
「行動範囲に特に指定は無さそうどすが...うちらは自由に動き回ってええ感じどすか?」
先ほどから説明にじっと耳を傾けていた眞奈美が疑問を口にする。
彼女の言葉通り,東浪見の説明には戦闘区域の指定等は特に無く,[漢字]敵[/漢字][ふりがな]ロボット[/ふりがな]を見つけ次第すぐに戦っていい,というものだった。
それ故,眞奈美の質問には夢幻も同感だった。
「はい。眞奈美さんのおっしゃる通りです。我々は個々の特化した分野に分かれてロボット兵と戦っている状態ですが,あなた方は戦闘に向いている能力を所持していらっしゃる方が多いそうなので自由に行動してください」
ではよろしくお願いします,と言うと東浪見はどこかへと姿を消してしまった。
(丁寧なのか適当なのか分からないな....)
残された夢幻たちはそう思いながらも来た時と同じように転送装置を使い,地上へと戻った。
******
「[漢字]都市部[/漢字][ふりがな]セントラル[/ふりがな]を離れた瞬間これだよ,全く。」
そう嘆く泡影の足元にはドローンの破片が散乱していた。
「ドローンどすか...ロボットの殆どは[漢字]向こうねぎ[/漢字][ふりがな]敵側[/ふりがな]にいるんどしたな。ほんまにめんどくさいことになってましたよ。」
背後から銃を撃ってきたドローンをすらりとよけ,背後から一刀両断した眞奈美も泡影に同調する。
「早速お出ましってわけだね。私も負けないよ~!」
「[漢字]僕[/漢字][ふりがな]やつがれ[/ふりがな]もそれに同感だな。さっさと終わらせるか。」
唄音と夢幻も攻撃態勢にはいる。
いつの間にか夢幻たちを囲んでいたKOKOROとの戦闘が火蓋を切った。
初めての惑星,ということを意識して大地を踏みしめ立つ。
以前から耳にしていた情報通り,アンドラと言われても納得できてしまうほど目に映る風景はどこか既視感を覚えるものだった。
肌で感じる空気の温かさも,大きな建物群と共存するかのようにそびえ立つ木々も,そこにくらす動物もあまりにも似すぎている。
(見たところ変化は無さそうだが....本当にロボットが暴走しているのか?)
特に目立った変化もない[漢字]都心部[/漢字][ふりがな]セントラル[/ふりがな]だったが,人間は一人もいなかった。
「見た目は変わってないけどさ~。人は全然居ないよね」
隣を歩く泡影が興味深いと言わんばかりに辺りを見回し言う。
その好奇心は初めて見る景色に対してなのか,はたまた未知の存在との戦闘に対してなのかは夢幻には分からなかった。
「せんとらる?には着いたんだよね?私達ってここからどこに行けばいいの?」
「この前の通話では[漢字]最高司令塔[/漢字][ふりがな]ハイリー[/ふりがな]に来いと言うてましたさかい,あそこの黒色の建物に行けばええんでしょうな。」
「あれかー。とってもおっきいね!」
「ロボットが事件起こしてからすぐに建とったらしいどすよ。とは言うてもシステムなんかはグダグダどすけどな。」
「へぇ~」
夢幻のさらに隣では唄音と眞奈美が地図を片手に目的地の確認をしていた。
「初めまして,アンドラの皆さんですね?」
その声に振り向けば夢幻たちの背後にスーツを着た女性が一人立っていた。
身なりや服装に一切乱れのない,いかにも重要な役を務めていそうな人物だった。
「あんたが[漢字]真鶴[/漢字][ふりがな]まなつる[/ふりがな] [漢字]東浪見[/漢字][ふりがな]とらみ[/ふりがな]はんどすか?」
夢幻の少し後ろを歩いていた[漢字]一ノ瀬[/漢字][ふりがな]いちのせ[/ふりがな] [漢字]眞裕美[/漢字][ふりがな]まゆみ[/ふりがな]も同じく振り返り口を開いた。
「はい。私,アンドラとの外交を担当しております,真鶴 東浪見と申します。以後お見知りおきを」
右胸辺りに手を当て,礼儀正しくお辞儀をしている様子を見て,まるで執事のようだと夢幻は思った。
「早速ではございますが[漢字]最高司令塔[/漢字][ふりがな]ハイリー[/ふりがな]までご案内いたします。私についてきてください。」
東浪見は返事を待たず早足で歩み始めた。
何か言う必要もないだろうと判断した一同は黙ってその後に続いた。
******
細長く大きな黒いタワーの前まで来た。
それにしても大きい。近くで見るとより大きく感じる。
その証拠に上を見上げてもてっぺんは見えそうになかった。
東浪見は迷うこともなく慣れた手つきで壁の一部に触れたりタッチパネルを操作したりしている。
「お待たせいたしました。では行きましょうか。」
しかしその動作はすぐに終わった。
見れば壁の一部分にぽっかりと穴のようなものが空いており,そこには鉄の階段がのぞかせている。
今からこの階段を上ると思うと憂鬱だった。
だってこの階段,絶対長い。
そんな夢幻の思考を読んだかのように,東浪見が続けて言う。
「この階段はフェイクですよ。私達が上り下りに使用するのはこちらです」
「わー,なんだか転送用の魔法陣に似てるね!」
よく見なければ気付かないところにそれはあった。
目を凝らすと階段の裏側に黄色い円が彫られている。
「ここに手を翳したらいいのかな?」
「はい,そうです。効果は転送魔法陣と同じですので」
唄音が転送装置に手を翳すと彼女の姿は一瞬にして消えた。
「では,皆さんもこれを使って最上階まで来てください。私は先にそこでお待ちしておりますので」
そう言い残し,東浪見も同じように消えた。
「....じゃあ行こっか」
しばらくの沈黙の後,一番始めに動いたのは泡影だった。
彼女はおもむろに手を伸ばし___消えた。
それに続いて一人,また一人と移動を開始した。
******
「...ようするに現在暴走真っ只のロボットをぶっ潰せばいいってわけだね!分かった!!」
戦闘なら任せろ,と言いたげな顔で泡影は東浪見を見つめていた。
「話が早くて助かります。...そこまで快く引き受けてくださるとは思いませんでしたが」
ノリが軽い泡影を前に,東浪見は安心と驚き混じりの声でそう言った。
「行動範囲に特に指定は無さそうどすが...うちらは自由に動き回ってええ感じどすか?」
先ほどから説明にじっと耳を傾けていた眞奈美が疑問を口にする。
彼女の言葉通り,東浪見の説明には戦闘区域の指定等は特に無く,[漢字]敵[/漢字][ふりがな]ロボット[/ふりがな]を見つけ次第すぐに戦っていい,というものだった。
それ故,眞奈美の質問には夢幻も同感だった。
「はい。眞奈美さんのおっしゃる通りです。我々は個々の特化した分野に分かれてロボット兵と戦っている状態ですが,あなた方は戦闘に向いている能力を所持していらっしゃる方が多いそうなので自由に行動してください」
ではよろしくお願いします,と言うと東浪見はどこかへと姿を消してしまった。
(丁寧なのか適当なのか分からないな....)
残された夢幻たちはそう思いながらも来た時と同じように転送装置を使い,地上へと戻った。
******
「[漢字]都市部[/漢字][ふりがな]セントラル[/ふりがな]を離れた瞬間これだよ,全く。」
そう嘆く泡影の足元にはドローンの破片が散乱していた。
「ドローンどすか...ロボットの殆どは[漢字]向こうねぎ[/漢字][ふりがな]敵側[/ふりがな]にいるんどしたな。ほんまにめんどくさいことになってましたよ。」
背後から銃を撃ってきたドローンをすらりとよけ,背後から一刀両断した眞奈美も泡影に同調する。
「早速お出ましってわけだね。私も負けないよ~!」
「[漢字]僕[/漢字][ふりがな]やつがれ[/ふりがな]もそれに同感だな。さっさと終わらせるか。」
唄音と夢幻も攻撃態勢にはいる。
いつの間にか夢幻たちを囲んでいたKOKOROとの戦闘が火蓋を切った。