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後ろから突然飛んできた声に[漢字]天[/漢字][ふりがな]あめ[/ふりがな]は驚きのあまり飛び上がりそうになるのを堪えて後ろを向く。
振り向いた先には見回りをしているらしき人物の姿が。
紅葉が描かれている盾に刀。
赤色の天狗帽子に大きめの白いぼんぼりが縦に二つ並んだ白い着物のような服装をしている。
下半身は黒色のスカートを履いており,白狼天狗を思わせる容姿をしていた。
「お前は一体何者だ?ここは我ら天狗の領域だ。ここから先は立ち入らせんぞ!」
堅苦しさを感じさせる口調で彼女は続ける。
どうやら天をこの山に入れる気はないようだ。
「あの...えっと,自分は異変についてちょっと訊きたいことが...[小文字]それと挨拶も...[/小文字]」
「それは他所でやるがいい!これ以上進入するというのなら...こちらも容赦はしないぞ!!」
思わず萎縮してしまう天に彼女が剣を向けようとしたその時だった。
「[漢字]椛[/漢字][ふりがな]もみじ[/ふりがな]ー!!ストッーープ!」
上空から声が聞こえたかと思うと茶色のロングヘアをツインテールにした少女が降り立った。
「ダメだよ椛ー,この子はこの前霊夢が守矢神社に紹介しに行ってた子だよー!」
どうやら天を止めに来たのは椛という名であるようだ。
「どういうことだ,はたて。」
「天,だっけ?ちょっと前に幻想入りしてからは博麗神社に住んでるんだよね?」
はたての問いかけに対し天はこくんと頷く。
「ごめんねー。椛,君のことまだ知らなかったみたいで。私は[漢字]姫海棠[/漢字][ふりがな]ひめかいどう[/ふりがな] はたて。それでこっちのおっかないのは[漢字]犬走[/漢字][ふりがな]いぬばしり[/ふりがな] 椛。よろしくね~」
はたての方は椛とは違い,天を追い返そうとする気はないようだ。
「おっかないとは何だ!私は侵入者を監視するのが仕事だ!」
「まーまー...落ち着きなって。さすがにこの子やっつけちゃったら霊夢に何されるか分かんないよー」
おっかない呼ばわりされた椛が憤慨したその時だった。
音も無く椛の影が消えた。
「!!」
それを天は見逃さない。
「椛さん...影が...」
「私の影がどうかしたか___!?」
これには椛でも驚きを隠せないようだ。
日陰でもないのに自分の影が無いことに明らかに動揺している。
「最近霊夢が影が消える異変?について人里でよく聞き込みをしているって聞いたことあるけどまさか本当だったなんて」
黄色とオレンジ色の市松模様のような見た目をした携帯電話(これを携帯電話といっていいのかは分からないが)を取り出し,椛の姿を撮影し始めた。
そこに付けらた筆のストラップが,はたてが動く度にゆらゆらと揺れる。
「こうなったからにはその話,詳しく聞かせてもらおうか。」
こほん,と咳払いをし,椛は天の方へと向き直った。
「はい。自分が言えるのはすべて霊夢から聞いたことですが...」
「話せることはすべて,お話しします。」
小さな手帳を取り出し,天はそう応えた。