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グロテスクな描写,キャラ崩壊,急展開,厨二感半端ない文章(?)あり。
苦手な方は回れ右。

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【参加再募集】オニアソビ~銷魂の宴~

#12

腹の内が明けるまで

[明朝体]ジジッ[/明朝体]

脱落を意味するブロックノイズを纏っていた鬼が電子音を発して消失した。
どうやら他の場所でも徐々に鬼の討伐が始まっているようだ。

「これで三体目,か~?情報通達以降,一体も鬼が撃破されていなければの話だけどな。」
「では,一応通達を出しておきますね。」

鬼を倒したのは伊織だった。そのことを記録しているのは星河。

[明朝体]▼情報通達▼
「部落会」の鬼を一体撃破。
撃破された鬼は天皇或いは道府県支部ではない。[/明朝体]

「これもハズレかぁ~」
「役職持ちは天皇と行動しているでしょうね。」
「だろうな~」
そう囁き合う伊織と星河の隣で相も変わらず冷は眠たそうな目を擦り欠伸をしていた。





******
一方こちらは伊織たちがいる所に比べ,かなり開けた道になっている交差点付近。
ここでも激しい戦闘が繰り広げられていた。
その証拠に建物のガラス片が飛散していたり,路地の壁に付いていた排水管が地面に落下したりしている。

「やはり開けた道を歩くのは良くないようじゃな」
そこには結界の破壊を試そうとした時と同じ要領でパイプやガラスの破片を自由自在に操り襲い掛かる鬼にぶつけまくっているしのかと,その背後をカバーするように彼女と背中合わせにして白い斬撃を放ち続けている月下の姿が在った。

相手にしているのはかなりの数の鬼。少なく見積もっても5体以上はいるだろう。

「私が広い道の方が他の人を見つけやすそうだなんて言ったから...」
月下は半泣きの状態である。

「いいや,それに賛成したわしにも非がある。それに...」
空高くから落下してきたパイプは圧倒的なスピードに加え,その高さ相応の重力を帯びていた。
それは一体の鬼の頭上へと一直線に落下していく。

「反省会はこれをどうにかした後じゃ!!」

[大文字]グサッ   バキッ![/大文字]

鉄パイプの鋭い音が聞こえたかと思うと一体の鬼がそれに貫かれていた。
人間とは違い,機械でできているようなのでそこまでグロテスクではないがなかなかにショッキングな様子をしている。

「これで一体倒せたか...?」
だが鬼の勢いは収まらない。それとは反対に月下の斬撃の強度や速度は次第に弱まっていた。
(たしかあやつの能力は月光を操ることと言っておったな...ならば日が完全に昇りきればこっちがより不利になる....)

まさに多勢に無勢という状況だ。

「仕方がない...!」
何かを決意したかのようにしのかは顔を上げ,目の前の鬼を睨む。

[明朝体]能力発動__"弾圧"。[/明朝体]

その途端,鬼の持っていた武器が消失した。遠距離攻撃を仕掛けてくるものはそれも出来くなっているようだ。
「あれ...?何で急に攻撃を...?あ,そうか。しのかさん,"弾圧"使ったんですね?」
「そうじゃ。月下!タイムリミットは二分じゃ!それまでに数を削るぞ!」
「はい!」

二人の攻撃がそれを境に勢いを増した。
しかし鬼もただ混乱しているだけではない。右へ左へと彼女らの攻撃を素早く避けている。

「すばしっこい奴め...!」
パイプやガラス片だけでは一度に大ダメージを与えることができない。
そう考えたしのかは辺りを見回し_何かを見つけたようだ。
(多少体力の減りが増えるが...やむを得ん)

「月下!あの建物,お前のその斬撃で破壊できるか?!」
彼女が指したのは工事真っ最中であろう鉄骨がむき出しの建物。
しかし当然ながら人はいない。

それを破壊して何になるのだと言わんばかりの顔で月下は返事をする。
「出来ないことはありませんけど...それで一体何を?」

「ぶつけるものを大きくする。」

建築物を構成する大きな鉄骨。
それが数本も空から降ってくるとなれば鬼の方はひとたまりもないだろう。
その分しのかの体力の減りは速くなるが。

「!分かりました。....いきますよ?」
月下が右腕で空を切るような動作をすると同時に白い三日月のような斬撃が飛んでいく。
しのかの思惑通り,それに当たった建物は崩壊し,幾らかの鉄骨が落ちてきた。
それを逃さず彼女は能力を発動させる。

「『アラウンド・コントロール』!!」
落下しようとしていた鉄骨はピタリと止まり,鬼の方へと進路を変えた。
「落ちろ!」
その言葉で鉄骨は落下し,落下地点にいた鬼の内の三体程が電子音を発して消えた。

(これでも三体か...)
その間に日(これを日と言っていいのかは分からないが)は完全に昇りきっていた。

「ごめんなさい,しのかさん。私,もう,斬撃,出せないです....」
それに加え"弾圧"の効果は終わろうとしていた。

「まずい...」
しのかが残った力を振り絞り再び鉄骨を浮かせようとしたその時。


「「『氷魂』/『炎魂』!」」
二つの声が聞こえると同時に炎と氷の塊が群れを成すようにして飛んできた。
それにより,三体の鬼が爆散した。

それに間髪をいれずに別の鬼から鈴蘭のような花が咲いた。
数秒も経たないうちにその鬼は関節が錆びたロボットのように動きが硬くなっていった。
その周りにはビリビリ,という音と共に電気のようなものが発生していた。まるで感電しているかのように。

「どういう原理かは分からないけど鬼にも毒は聞くんだね~。あ,そこの二人,大丈夫~?」
鈴蘭を咲かせた鬼が消えたのを確認し,その声の主はしのかと月下に近づく。

声の主は鈴蘭 橙智。氷と炎で鬼を倒した星崎姉妹も一緒だ。
「これで鬼は全部倒せたね!良かった~二人が無事で!」
そう言いながら散らばった鉄骨を跨いで永夢が橙智に続く。

「間に合って良かった」
と来夢。

「すまん....助かった。」
「ありがとうございます~!!」
助っ人三人に感謝するしのかと月下だった。





******
「八体撃破か~記録出来ないのが残念だけどかなり数を減らせたね~」
しのかと月下の言葉を頼りに指を折って数を数える橙智。
一同は先ほどの交差点付近から離れ,近くにあった路地を歩いていた。

「じゃあ全部で鬼は十一体倒せたってこと?」
話を聞いていた永夢が疑問を口にする。
「そうだね。これで約半分,かな。」
その疑問に答えたのは来夢だった。

「となると...そろそろむこうも何か仕掛けてくるじゃろうな」
そう言ったしのかに注目が集まる。
「え?そうなんですか?!」
「それ本当~?!」
特に驚き入っているのは月下と永夢。

「これはあくまでもわしの憶測じゃが鬼の方も黙ってやられてばかりではないじゃろう。おそらく[漢字]逃げ側[/漢字][ふりがな]こっち[/ふりがな]の天皇を探しているはずじゃ」
「確かにそうだね~だったらますます僕たちも天皇を見つけたいよね。この五人のうち二人は〈道府県支部〉だし。」
橙智の言葉に来夢が静かに首を縦に振る。

「そっか~。でもどうやって見つけよう。まだ誰かも分からないし__
永夢が呟いたのと同じタイミングで新たな通達が送られてきた。

[明朝体]▼記録通達[開示]▼
天翼 羽月:役職は「大都市支部」
天ヶ崎 星河:役職は「市区町村支部」
闇月 冷:役職は「道府県支部」
緋勇 伊織:役職は「町内会」
ルナティ・リバーサル:役職は「天皇」

天皇の所在は南エリアの繫華街前。
この通達は[下線]開示されている[/下線]。[/明朝体]

通達の内容に五人は驚く。
「このタイミングで.....天皇...!!」
真っ先に声を出したのは月下だった。

「...この通達は開示されている。ということは」
今まで黙っていた永夢がようやく話し始めた。
「鬼もこれを把握してる。南エリアはここからそう遠くないから急いだ方がいい。」
その言葉に四人は頷く。

「ああ。行こうか。」
南方面を見てしのかが言う。
「うん,そうだね。」
それに同意する形で橙智が相槌をうつ。


やがて,五人は天皇のいる南エリアの方へと駆けていった。





******
来夢たちよりも少し西のエリアを歩いていた蓮と水泉。

「天皇の情報をわざわざ鬼にも向けて発信するなんて...随分と自信があるんですかね?」
マップを見ながら水泉は呟く。

「かもな。それに...どうやら俺の弟も参加者だったようだ」
「あぁ...緋勇伊織って方ですよね。蓮さんにご兄弟がいたとは。でしたら尚更行くべきでは?」
彼女は地図上の南エリアをつんつん指しながら蓮の判断を待つ。

「そうだな。行くぞ。」
蓮がそう言い足をさらに進めようとした時。

「あっ,そこの二人ー!ちょっとお時間よろしいっすか?」
上空から二人の姿を視認した羽月が蓮たちに呼びかける。

「何だ?急いでいるんだが」
降下する羽月を見ながらどこか不機嫌そうな様子を見せる蓮。
「天皇さんの所に向かっているんすよね?」
蓮の真ん前に着地した羽月は水泉と蓮を交互に見てそう言った。

「自分,天翼羽月っていいます。良ければお二人に協力していただきたいことがあるんすけど」
声をひそめて話す羽月をじっと見つめていた水泉。
「あ。なんか聞いたことある名前だと思ったらさっきの通達に載って人かー。もしかして天皇の顔知ってたりするんですか?」
羽月に警戒する蓮とは対照的に彼女は笑顔のままだった。

「はい。そのことを踏まえてのご提案っす。」
「俺は__「いいよー」
蓮の言葉を待たずに水泉は同意した。彼に睨まれてもお構いなしのようだった。

「いいじゃないですか蓮さん。もしかしたら面白いことあるかもしれませんよー?」
「...ったく。分かったよ。」
「ありがとうございまーす」
蓮が根負けして同意したのを確認すると羽月はより一層声を小さくして話し始めた。



「自分の提案は__

2025/01/07 11:21

キリサメアメ
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