時間が経つごとに部屋の沈黙が重くなる。このまま黙っていても、どうにもならない。
私は、じくじくと痛み続ける足の感覚に意識を集中させる。[漢字]自己暗示をかける。[/漢字][ふりがな] [/ふりがな]そして、ゆっくりと深呼吸をした。このまま時間がこの空気を薄れさせてくれるのを待つのが最善だろう。でも、ここで立ち止まることは、沈黙を守ることは、式神使いとしての義務を放棄することに等しい。大きく息を吸い込んで、沈黙を破る為の口を開く。
「[漢字]最高司令官[/漢字][ふりがな]彩様[/ふりがな]。その『霊力による大和国支配を目論む組織』は、このまま手をこまねいていても、確実に活動を拡大します。私は大和國に迫る脅威を、一刻も早く止めるべきだと思っています。最高司令官、私たちに次の指示を。」
私の発言に澪さんもさらに重ねて言ってくれる。この人はいつも誰かのために動いてくれる。
「あの、私もそう思います。ここで沈黙を大切に守っていても、今にでも『[漢字]その組織[/漢字][ふりがな]奴ら[/ふりがな]』は妖を強化し続けています。何か対策を練る必要があると、私も思います」
私と澪さんの言葉に、彩様は虚をつかれたみたいに目を見開き、そして細める。
「そうね。ごめんなさい、ありがとう。ここで立ちどまっていてはいけないわね。
では、二人に最高司令官として、司令を出します。」
光を取り戻した瞳で、彩様ーー、いや最高司令官がはっきりと告げる。
「1つ目。内密に妖の遺体の一部を持って帰ってくること。特に強化された妖の一部。
2つ目は、今まで通り、妖の対応をすること。
最後に、このことは秘密にしておくこと。」
「1つ目と2つ目は分かりましたが、なぜ民衆や管理局員にまで秘密なんですか?せめて[漢字]私たち[/漢字][ふりがな]管理局員[/ふりがな]だけでも警告した方が……!」
彩様が首を振った。
「駄目よ。警告はパニックを引き起こすだけ。そして何より、敵の標的を私たち管理局員に集中させ、内側から瓦解させる危険性がある。今、組織が動揺しているからこそ、水面下で動かなければならないの」
でも、と食い下がる私を、澪さんが止めた。
澪さんの目は、やめておけと忠告している。
「撫子、もういい。最高司令官が これだけ動揺して、それでも秘密にしろというなら、その裏には、私たちでは計り知れない理由がある。 下手に深入りすれば、私たち自身が組織から孤立するかもしれない」
仕方なく頷いて、失礼しました、といって部屋を出た。
私は、じくじくと痛み続ける足の感覚に意識を集中させる。[漢字]自己暗示をかける。[/漢字][ふりがな] [/ふりがな]そして、ゆっくりと深呼吸をした。このまま時間がこの空気を薄れさせてくれるのを待つのが最善だろう。でも、ここで立ち止まることは、沈黙を守ることは、式神使いとしての義務を放棄することに等しい。大きく息を吸い込んで、沈黙を破る為の口を開く。
「[漢字]最高司令官[/漢字][ふりがな]彩様[/ふりがな]。その『霊力による大和国支配を目論む組織』は、このまま手をこまねいていても、確実に活動を拡大します。私は大和國に迫る脅威を、一刻も早く止めるべきだと思っています。最高司令官、私たちに次の指示を。」
私の発言に澪さんもさらに重ねて言ってくれる。この人はいつも誰かのために動いてくれる。
「あの、私もそう思います。ここで沈黙を大切に守っていても、今にでも『[漢字]その組織[/漢字][ふりがな]奴ら[/ふりがな]』は妖を強化し続けています。何か対策を練る必要があると、私も思います」
私と澪さんの言葉に、彩様は虚をつかれたみたいに目を見開き、そして細める。
「そうね。ごめんなさい、ありがとう。ここで立ちどまっていてはいけないわね。
では、二人に最高司令官として、司令を出します。」
光を取り戻した瞳で、彩様ーー、いや最高司令官がはっきりと告げる。
「1つ目。内密に妖の遺体の一部を持って帰ってくること。特に強化された妖の一部。
2つ目は、今まで通り、妖の対応をすること。
最後に、このことは秘密にしておくこと。」
「1つ目と2つ目は分かりましたが、なぜ民衆や管理局員にまで秘密なんですか?せめて[漢字]私たち[/漢字][ふりがな]管理局員[/ふりがな]だけでも警告した方が……!」
彩様が首を振った。
「駄目よ。警告はパニックを引き起こすだけ。そして何より、敵の標的を私たち管理局員に集中させ、内側から瓦解させる危険性がある。今、組織が動揺しているからこそ、水面下で動かなければならないの」
でも、と食い下がる私を、澪さんが止めた。
澪さんの目は、やめておけと忠告している。
「撫子、もういい。最高司令官が これだけ動揺して、それでも秘密にしろというなら、その裏には、私たちでは計り知れない理由がある。 下手に深入りすれば、私たち自身が組織から孤立するかもしれない」
仕方なく頷いて、失礼しました、といって部屋を出た。