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最終投稿プレビュー

横腹からとめどなく溢れている赤色の液体は、まるで雪の上に足跡を残すかのように、公道に赤線を引いている。
もはやわざとらしいと言えるほど、ぎょっとした顔をして飛び退く通行人たち。

鈍く危険信号を発する横腹を抑えながら、体を引きずるようにして手近なビルの影に身を隠す。
できるだけ、できるだけ早くセルリスのいる場所から離れないと。

……そう思うのに、体がうまく動かない。
たぶん血を失いすぎているからだろう。

ほんとうは、死んでいるはずなのだ。
生きているだけ幸運、と思わないといけないのに……。

いつのまにか座り込んでしまった足を、傷口が動かないように右手だけで叩こうと__右手を振り上げた途端。

映画だったらクライマックスのシーンの直前に出番があるような、そんな不愉快な爆音が轟いた。

向かいの高層ビルのガラスが、不協和音を奏でてキラキラと散る。
もともと高いビルの、その中でも特に高い位置から火の手が現れた。

神様というのがもしいるなら、相当に僕が嫌いらしい。
場違いな感想が出てくるぐらいには、あまりに運が悪かった。
キーン、と耳の奥で嫌な音が鳴り響く。
爆音も、通行人の悲鳴も、全部が水の中にいるみたいに遠ざかっていく。
代わりに、頭の芯が酷く冷たくなって、自分の心臓の音だけがうるさく脈打ち始めた。

僕は何を間違えた?
……どこから、間違えた?

[水平線]

僕の中の、[漢字]知らない[/漢字][ふりがな]本当の[/ふりがな]僕が言った。

『今逃げ出したら、セルリスに許してもらうなんて──セルリスと和解なんて、できると思う?』

うるさい。嫌だ。聞きたくない。
……セルリスのことなんて、考えたくない。
和解なんて、したくもない。
長時間の出血のせいで血が足りないから、過度の疲労によって意識が薄れかけているから。
だから、脳が勝手に僕の嫌いな言葉を紡ぎ出しているんだ。

『わかってるでしょ? 今回は、僕が100%わる──』

うるさい。
煩い煩い煩い煩い!!!!
僕は何も悪くない。悪くない悪くない悪くない!!

『そんなに喚いたら────、本当に父様みたいだよ?』

もう一欠片すらも残っていないと思っていた、[漢字]愚かな[/漢字][ふりがな]くだらない[/ふりがな][漢字]心[/漢字][ふりがな]プライド[/ふりがな]が。

悲鳴を上げて、粉砕した。

[水平線]

半路地裏とも言える場所にできた、流れ出たばかりの赤色の水面に浮かんだ僕の姿は、ひどく空っぽに見えた。

そもそもなんで、どうやって──────。

考え始める前に。
失血量によって僕の意識は刈り取られた。


みんともし読んだんやったら、つづきどうするかラインしてー!!!
もうちょい修正したいから公開ちょっと待ってな。

リレー小説「【合作】魔法少女は報われない。」

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