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ODや自傷行為を彷彿とするワードが出てくる場合があります。ご注意ください。
〈久々だなぁ、我の愛しい息子よ。〉
禍々しく、卑しい声が耳に響く。
「俺はあんたに会いたくなかったけどな…!!!」
先ほどの記事のこともあり、怒りやら嫌悪やら恐怖やらがぐちゃぐちゃに絡んでいる。
〈そんな歯向かうなよ、どうせ我には勝てないくせに。〉
「お前っ…!!!」
〈まぁ、こんな雑談如きで時間を無駄にはしたくない。
_____さぁ、後継者を選ぼうではないか。〉
目の前にさらに広い空間が広がった。
そこには11人ほどの人間が椅子に座っていた。
〈さぁ、あとお前の弟が揃えば話し合いができる。それまで待つのだな。〉
そうして扉を閉められた。
「…。」
俺は抵抗する間もなく、椅子へ座った。
たくさんの人がいる中でも、反骨心丸出しのような人や、おとなしく座っている人、虚空を眺めている人、下を向いて俯いている人などたくさんいた。
そりゃそうだろう。
急に後継者やら兄弟やらなんやら…正直反抗したくもなるし、落ち着きたくもなるし、現実から逃げたくもなるだろう。
実際自分は今すぐにでも逃げたい…というか、この事実を受け止めたくない、認めたくないという感情で忙しい。
最悪だ。
本当に悪夢ならいいのに。
現実じゃなければいいのに。
その時、扉が再び空いた。
〈よぉし…揃ったな。我らの尊い子孫たちよ。では君たちだけで話し合いを行なってもらう。〉
〈では。〉
また静寂がおとづれる。
(…気まずいし俺が声をあげてみようかな。)
そう思い、立とうした瞬間。
?[あの…]
1人の男性が喋り出した。
?[その…急に話し合いって言われても混乱するでしょうし、一旦、自己紹介からしませんか?]
?《自己紹介なんてしてる暇ねぇだろ、アホか。》
?[でもこれじゃあ、わからない子たちは混乱するでしょ。]
?《…くそッ。》
?[んじゃあ、私から。私は神楽と申します。この中では長男にあたります。]
長男、か。
気品があって落ち着いているな。
神[そして…私の隣の子は零と申します。次男にあたります。少々荒くれっぽく見えるかもしれませんが、普段は優しいので、勘違いしないでいただけたら…。]
零《余計なこと言うなよ。バカ兄貴が。》
神[えっと…自分がわかる人はこれくらいしかいなくて。自己紹介できる人だけでもお願いできますか?]
「…俺は紡久です。おそらくですが、ここの12男にあたるとおもいます。」
俺もその波に乗って自己紹介をしてみた。
神[紡久…?]
そう言った彼の顔はすごく驚いたような顔をしていた。
「…俺の名前、変ですかね。」
神[え、あ、いやぁ!そんなんじゃなくて…知り合いにその名前がいたから、ちょっと驚いちゃっただけだよ。紡久くん自己紹介ありがとう。]
…なんだこの違和感。
この人、見たことあるかもしれない。
でもそれはどこで?
いつ?
(…うまく思い出せない。)
そのまま俺はぼーっと考えてしまった。
確かにあの顔をどこかで見た気がする。
ずうっと近くで見ていた気がする。
いつだ…?
そんな俺の思考が遮られるように、神楽さんの声が入ってきた。
神[んじゃあ、これでみんな自己紹介できたね。…きっと継承式やら後継者やら言われて、混乱しただろうし、僕から説明するね。]
そこから聞かされたのは以下のことだ。
まず俺らの父親は、あの化け物らしい。
元々この家は代々血を繋いでいるものが、あの化け物を継承しなければならない。
なぜ継承をするのかと言えば、天界を永久に守らなければいけないからだ。
最高神の力だけでは、皆力に差がある者も多いため、確実に継承をしなければ天界の結界を守れるものはいなくなり、ここは崩壊する。
そのため、継承をしなければならないらしい。
それからなぜ13人の男が必要なのか。
継承するのは1人だけでいいのだが、なぜ13人もいるかと言うと。
_____この天蓋神の血を引き継ぐ者を天界へ増やすためらしい。
神[…その、今の話を聞いたらあれかもしれないんだけど、現時点で後継者になりたい人っている?]
その声に誰も応じなかった。
神[…まぁ、そうだよね。]
神[長男として情けないかもしれないけど…僕は継承式なんてしたくない。]
神[それも、君たちに限っては最近この事実に気づいたばかりでしょ。]
神[…俺は、今の代で継承を終わらせたいって思ってる。]
神[たとえ、この身が滅んでも。]
彼の信念を強く感じた。
正直今までの話はなにも信じられないものばかりだったけど…。
この人なら、信じられるかもしれない。
「賛成ですよ、俺は。」
神[え…?]
「そもそもハナから俺は継承なんて、するつもりなかったですし。」
「第一、俺は…いや、俺たちはずっと親がいないと思い込んでいました。」
「天界に来るものは現世で亡くなられた方だけなのに、俺たちだけは死んでいない。死んだ記憶がない。」
「でも、天界で生み出されるのは天使だけ。それ以外はいません。」
「だからずうっと、自分っていう存在がどうやって生まれたのかは謎でした。」
「…確かに、今知れました。親も家のことも全て。」
「だからって、今まで捨ててきた癖に、あとから都合のいい時にだけ呼び出して、継承だなんて、あまりにも俺たちにとって不遇ではありませんか。」
「…だから俺は、継承なんざしません。したくありません。」
「都合のいい駒扱いはクソ喰らえですよ。」
また静寂がおとづれる。
零《…年下な癖に、なかなかいいこと言うじゃねえか。》
零《俺もこんなクソみたいな儀式は前々からしたくなかったし、俺も神楽と弟に賛成。》
そこから続々と賛成票が集まった。
…やはりみな、不平等感を抱えていたのだと実感する。
「…あの、よかったらこういう日だけでなく、実際に天界などで会いませんか?きっとここでやる話し合いだけではあれだと思うので。」
神[いいと思う。]
そんな感じで集まれる日はみんなで集まり、話し合いをしようと決定。
そしてその日の話し合いは終了した。
禍々しく、卑しい声が耳に響く。
「俺はあんたに会いたくなかったけどな…!!!」
先ほどの記事のこともあり、怒りやら嫌悪やら恐怖やらがぐちゃぐちゃに絡んでいる。
〈そんな歯向かうなよ、どうせ我には勝てないくせに。〉
「お前っ…!!!」
〈まぁ、こんな雑談如きで時間を無駄にはしたくない。
_____さぁ、後継者を選ぼうではないか。〉
目の前にさらに広い空間が広がった。
そこには11人ほどの人間が椅子に座っていた。
〈さぁ、あとお前の弟が揃えば話し合いができる。それまで待つのだな。〉
そうして扉を閉められた。
「…。」
俺は抵抗する間もなく、椅子へ座った。
たくさんの人がいる中でも、反骨心丸出しのような人や、おとなしく座っている人、虚空を眺めている人、下を向いて俯いている人などたくさんいた。
そりゃそうだろう。
急に後継者やら兄弟やらなんやら…正直反抗したくもなるし、落ち着きたくもなるし、現実から逃げたくもなるだろう。
実際自分は今すぐにでも逃げたい…というか、この事実を受け止めたくない、認めたくないという感情で忙しい。
最悪だ。
本当に悪夢ならいいのに。
現実じゃなければいいのに。
その時、扉が再び空いた。
〈よぉし…揃ったな。我らの尊い子孫たちよ。では君たちだけで話し合いを行なってもらう。〉
〈では。〉
また静寂がおとづれる。
(…気まずいし俺が声をあげてみようかな。)
そう思い、立とうした瞬間。
?[あの…]
1人の男性が喋り出した。
?[その…急に話し合いって言われても混乱するでしょうし、一旦、自己紹介からしませんか?]
?《自己紹介なんてしてる暇ねぇだろ、アホか。》
?[でもこれじゃあ、わからない子たちは混乱するでしょ。]
?《…くそッ。》
?[んじゃあ、私から。私は神楽と申します。この中では長男にあたります。]
長男、か。
気品があって落ち着いているな。
神[そして…私の隣の子は零と申します。次男にあたります。少々荒くれっぽく見えるかもしれませんが、普段は優しいので、勘違いしないでいただけたら…。]
零《余計なこと言うなよ。バカ兄貴が。》
神[えっと…自分がわかる人はこれくらいしかいなくて。自己紹介できる人だけでもお願いできますか?]
「…俺は紡久です。おそらくですが、ここの12男にあたるとおもいます。」
俺もその波に乗って自己紹介をしてみた。
神[紡久…?]
そう言った彼の顔はすごく驚いたような顔をしていた。
「…俺の名前、変ですかね。」
神[え、あ、いやぁ!そんなんじゃなくて…知り合いにその名前がいたから、ちょっと驚いちゃっただけだよ。紡久くん自己紹介ありがとう。]
…なんだこの違和感。
この人、見たことあるかもしれない。
でもそれはどこで?
いつ?
(…うまく思い出せない。)
そのまま俺はぼーっと考えてしまった。
確かにあの顔をどこかで見た気がする。
ずうっと近くで見ていた気がする。
いつだ…?
そんな俺の思考が遮られるように、神楽さんの声が入ってきた。
神[んじゃあ、これでみんな自己紹介できたね。…きっと継承式やら後継者やら言われて、混乱しただろうし、僕から説明するね。]
そこから聞かされたのは以下のことだ。
まず俺らの父親は、あの化け物らしい。
元々この家は代々血を繋いでいるものが、あの化け物を継承しなければならない。
なぜ継承をするのかと言えば、天界を永久に守らなければいけないからだ。
最高神の力だけでは、皆力に差がある者も多いため、確実に継承をしなければ天界の結界を守れるものはいなくなり、ここは崩壊する。
そのため、継承をしなければならないらしい。
それからなぜ13人の男が必要なのか。
継承するのは1人だけでいいのだが、なぜ13人もいるかと言うと。
_____この天蓋神の血を引き継ぐ者を天界へ増やすためらしい。
神[…その、今の話を聞いたらあれかもしれないんだけど、現時点で後継者になりたい人っている?]
その声に誰も応じなかった。
神[…まぁ、そうだよね。]
神[長男として情けないかもしれないけど…僕は継承式なんてしたくない。]
神[それも、君たちに限っては最近この事実に気づいたばかりでしょ。]
神[…俺は、今の代で継承を終わらせたいって思ってる。]
神[たとえ、この身が滅んでも。]
彼の信念を強く感じた。
正直今までの話はなにも信じられないものばかりだったけど…。
この人なら、信じられるかもしれない。
「賛成ですよ、俺は。」
神[え…?]
「そもそもハナから俺は継承なんて、するつもりなかったですし。」
「第一、俺は…いや、俺たちはずっと親がいないと思い込んでいました。」
「天界に来るものは現世で亡くなられた方だけなのに、俺たちだけは死んでいない。死んだ記憶がない。」
「でも、天界で生み出されるのは天使だけ。それ以外はいません。」
「だからずうっと、自分っていう存在がどうやって生まれたのかは謎でした。」
「…確かに、今知れました。親も家のことも全て。」
「だからって、今まで捨ててきた癖に、あとから都合のいい時にだけ呼び出して、継承だなんて、あまりにも俺たちにとって不遇ではありませんか。」
「…だから俺は、継承なんざしません。したくありません。」
「都合のいい駒扱いはクソ喰らえですよ。」
また静寂がおとづれる。
零《…年下な癖に、なかなかいいこと言うじゃねえか。》
零《俺もこんなクソみたいな儀式は前々からしたくなかったし、俺も神楽と弟に賛成。》
そこから続々と賛成票が集まった。
…やはりみな、不平等感を抱えていたのだと実感する。
「…あの、よかったらこういう日だけでなく、実際に天界などで会いませんか?きっとここでやる話し合いだけではあれだと思うので。」
神[いいと思う。]
そんな感じで集まれる日はみんなで集まり、話し合いをしようと決定。
そしてその日の話し合いは終了した。
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- 20.#20
- 21.#21
- 22.【番外編 神様なのにお正月満喫しちゃってます。】
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- 67.【第3章終了記念番外編 なぜか学生になってました。】
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