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朽ちて、なお

#40

#39

静かに目を開けると、見知らぬ神殿にいた。
(理玖さんがいた神殿じゃない…ここは…。)
その神殿は薄暗く不気味で、理玖さんが元々いた神殿と構造自体は似ているものの、雰囲気は全くと言っていいほど大違いだった。
[太字]〈やっと意識を取り戻したか。〉[/太字]
重低音のような声が轟く。
声のした方へと振り返ると
「っ…!?!?」
強大すぎる力を持った[斜体]”バケモノ“[/斜体]がいた。
息が詰まるほどの強大な力だった。
確かに生きている。
でも…力が強大すぎて人間が持てるような領域ではない。
理玖さんの領域ですら、理解不能だというのに、こいつはそれも上回るような力を持っている。
ここにいるのは危ない。
もはや危険という言葉じゃあらわせないほど。
〈お前は由緒正しき美しい我の血を引き継ぐ者だ。〉
「は…?」
〈これから一族として生きるための儀式をする可能性があるため、ここに呼び出した。〉
話が理解できない。
俺には肉親なんていないはずだろ。
[太字]「俺には肉親などいないっ!!!」[/太字]
〈いるさ。目の前に。〉
「っ…!?!」
目の…前に…?
んじゃあ…こいつが…[下線]俺の…父親…?[/下線]
「なっ…」
〈あぁ、それから他にもお前を合わせて13人の兄弟がいる。その13人と話し合いをして、1人、後継者を選ぶのだ。〉
「後継者ってどういうことだ…!!!」
〈[下線]我、天蓋神を継ぐ者だ。[/下線]〉
「天蓋神って…。」
〈最高神の裏にいる神だ。表向きでは最高神が天界全体を管理しているように見えるが…そうではない。精密に言えば我が天界を管理しているのだ。〉
「っ…!?」
そんなの理玖さんから聞いたことがない。
〈それから…天蓋神に関しては口出ししてはならない。…言えるとするならば、最高神くらいかのう。まぁ、最高神も口外してはならないのだがな。〉
なるほど、そういうことか。
言ってはならなかったから僕にも言わなかったのか。
〈時間はそうだなぁ…[漢字]3月[/漢字][ふりがな]さんつき[/ふりがな]ほどあげよう。その間にかならず、後継者を決めるように。〉
[太字]〈決められなければ、我が独断で決めさせてもらう。〉[/太字]
そう言った瞬間、また白い光に飲み込まれた。
「うっ…!!?」

「ん…。」
目を開けると、目の前に先ほどの一輪の花があった。
(幻覚、だったのか…?)
でもあんなはっきりとした幻覚はこの世には存在しない。
そもそも幻覚の類なら視界の端は歪んで見えるようになっているはず。
あの薄暗くて不気味な神殿、重すぎる雰囲気、強大すぎる力。
そして…今にでも服従してしまいそうな圧力。
[斜体]非現実的だが、どう考えたってあれは現実のものだ。[/斜体]
「…疲れているのかな。」
今はそう思うことしかできなかった。
一輪の花を摘み、色々考えながら家に帰った。

作者メッセージ

不穏になってきましたよ。
私の物語なんて不穏しかないですもんね、基本的に。
でも!今回の第三章では、ちょっとギャグもたまーに出てくるので、お楽しみに♩
(あと見てくれてる皆さんとコメントしてくださるみなさん大好きですありがとうございます)

2026/02/05 17:52

rary
ID:≫ 1acdLZrSPpU0c
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