「…あの。」
琥珀《なんだ。》
「[下線]琥珀さんのお顔[/下線]、気になります。」
先ほどの背丈で、かなりのモデル体型なことがわかった。
だからこそ、気になってしまった。
「いやあの!!コンプレックスとかなら、無理に外さなくても…」
琥珀《コンプレックス、かはわからないが…。》
琥珀《…お前は、見ても驚かないか。》
「えっ?」
琥珀《俺の顔を見て、驚きや恐怖を抱かないかって話だ。》
なんだその口裂け女的な聞き方は…と思いつつ、俺は冷静に答えた。
「別に…。俺も人の顔にとやかく言えるほどではありませんし。」
琥珀《…まぁ、それで良いならいいが。》
そうして彼は静かにお面を外し始めた。
お面を固定していた紐が畳に落ちる。
そうして前を見ると、彼の顔があった。
だが、その顔は…
「藍…??」
藍にそっくりだった。
琥珀《…やはり、驚くか。》
「えぇ、まぁ…そりゃ、ね?」
藍にそっくりというほどではない。
ほぼ、[太字]同一人物[/太字]だ。
「で、でも!!別に恐怖はないっていうか…えっと…。」
「その…親友に似てたもんだから!!驚いちゃって。」
琥珀[小文字]《…そりゃそうだろうな。》[/小文字]
「っえ?」
ぼそっと囁いた言葉が理解できなかった。
そうだろうな、って…。
琥珀《なんでもないさ。》
琥珀《…もうじき、獣も寝始めただろう。山を下れ。》
「え、ちょ…。」
琥珀《…話はまた今度だ。》
「は、はい…?」
とにかく俺は頭が混乱してよくわからなかったが、彼に帰されてしまった。
琥珀《…さぁ、帰れ。》
先ほどのお面をつけ、下駄の音を響かせながら送る彼。
「あ、ありがとうございました。次来る時は手土産でも。」
琥珀《そんなのいらんさ。》
彼の浴衣は、漆黒で綺麗だった。
琥珀《それから…俺のことは他の誰かに言うな。》
琥珀《ひっそりと暮らしたいからな。》
琥珀《…できればお愁にも言うな。あやつとは昔、いろいろあったもんでな。めんどくさいんだ。》
「そうなんですね…。」
やっぱり不思議だ。
でも自然と不気味だとは思わなかった。
なんで、だろう。
「わかりました。だれにも言わないってことで。」
琥珀《あぁ。じゃあな。》
彼に見送られながら、俺は考えた。
彼は何者なんだろう。
もっと、[太字]”彼“[/太字]の素性を知りたい。
そう思ってしまった。
次の日。
俺は昨日の夜、しっかりと家に帰れた。
獣に襲われることもなく、普通に帰れた。
強いていえば、帰りに自販機に寄っていた藍を見つけたことぐらいだろうか。
「んー…おはよう、母さん。」
母[おはよう。朝食できてるからさっさと食べちゃいな。]
と言われ、出されたのは安定のそうめん。
「…もうそうめん飽きたって。」
母[うるさいわねー、文句言わずに食べなさい!]
「はいはい。」
そうしてそうめんをずるずると吸い始めた。
少し飽きはしているものの、美味しいことには変わりないので何杯でもいけそうになる。
「あっ、そういえばさー、昨日神社のバイトから帰ったら藍に会ってさー。」
一応藍とはずっと一緒なため、親も藍のことは知っている。
「自販機でコーラ買っててさ。俺も奢ってもらったんだよねー、ラッキー。」
そう言うと、台所でネギなどを切っていた母が、神妙な顔をしながら振り返り、俺に聞いた。
[明朝体]母[藍、ってだれ?][/明朝体]
琥珀《なんだ。》
「[下線]琥珀さんのお顔[/下線]、気になります。」
先ほどの背丈で、かなりのモデル体型なことがわかった。
だからこそ、気になってしまった。
「いやあの!!コンプレックスとかなら、無理に外さなくても…」
琥珀《コンプレックス、かはわからないが…。》
琥珀《…お前は、見ても驚かないか。》
「えっ?」
琥珀《俺の顔を見て、驚きや恐怖を抱かないかって話だ。》
なんだその口裂け女的な聞き方は…と思いつつ、俺は冷静に答えた。
「別に…。俺も人の顔にとやかく言えるほどではありませんし。」
琥珀《…まぁ、それで良いならいいが。》
そうして彼は静かにお面を外し始めた。
お面を固定していた紐が畳に落ちる。
そうして前を見ると、彼の顔があった。
だが、その顔は…
「藍…??」
藍にそっくりだった。
琥珀《…やはり、驚くか。》
「えぇ、まぁ…そりゃ、ね?」
藍にそっくりというほどではない。
ほぼ、[太字]同一人物[/太字]だ。
「で、でも!!別に恐怖はないっていうか…えっと…。」
「その…親友に似てたもんだから!!驚いちゃって。」
琥珀[小文字]《…そりゃそうだろうな。》[/小文字]
「っえ?」
ぼそっと囁いた言葉が理解できなかった。
そうだろうな、って…。
琥珀《なんでもないさ。》
琥珀《…もうじき、獣も寝始めただろう。山を下れ。》
「え、ちょ…。」
琥珀《…話はまた今度だ。》
「は、はい…?」
とにかく俺は頭が混乱してよくわからなかったが、彼に帰されてしまった。
琥珀《…さぁ、帰れ。》
先ほどのお面をつけ、下駄の音を響かせながら送る彼。
「あ、ありがとうございました。次来る時は手土産でも。」
琥珀《そんなのいらんさ。》
彼の浴衣は、漆黒で綺麗だった。
琥珀《それから…俺のことは他の誰かに言うな。》
琥珀《ひっそりと暮らしたいからな。》
琥珀《…できればお愁にも言うな。あやつとは昔、いろいろあったもんでな。めんどくさいんだ。》
「そうなんですね…。」
やっぱり不思議だ。
でも自然と不気味だとは思わなかった。
なんで、だろう。
「わかりました。だれにも言わないってことで。」
琥珀《あぁ。じゃあな。》
彼に見送られながら、俺は考えた。
彼は何者なんだろう。
もっと、[太字]”彼“[/太字]の素性を知りたい。
そう思ってしまった。
次の日。
俺は昨日の夜、しっかりと家に帰れた。
獣に襲われることもなく、普通に帰れた。
強いていえば、帰りに自販機に寄っていた藍を見つけたことぐらいだろうか。
「んー…おはよう、母さん。」
母[おはよう。朝食できてるからさっさと食べちゃいな。]
と言われ、出されたのは安定のそうめん。
「…もうそうめん飽きたって。」
母[うるさいわねー、文句言わずに食べなさい!]
「はいはい。」
そうしてそうめんをずるずると吸い始めた。
少し飽きはしているものの、美味しいことには変わりないので何杯でもいけそうになる。
「あっ、そういえばさー、昨日神社のバイトから帰ったら藍に会ってさー。」
一応藍とはずっと一緒なため、親も藍のことは知っている。
「自販機でコーラ買っててさ。俺も奢ってもらったんだよねー、ラッキー。」
そう言うと、台所でネギなどを切っていた母が、神妙な顔をしながら振り返り、俺に聞いた。
[明朝体]母[藍、ってだれ?][/明朝体]