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夏の終わひに、神は嗤う

#2

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その神社は山の中にある、集落一の大きな神社だった。
神主さんが優しく、よく子供達の遊び場になっていたが、俺はなぜか昔からそこの神社が苦手だった。
「はぁ…。」
少し憂鬱ながらも、かなりいい給料だったため、耐えるしかない。
それもたった一ヶ月。
まだ頑張れる月日だ。
?〈おぉ、よくきたね。〉
そこにいた人は、さわやかな若い男性だった。
「えっ…っと?」
?〈ぁー…少し説明が必要だよね。しばらくこっちにはいなかったんだし。〉
お愁〈俺はお愁(おうれい)。先代の息子で、去年から継いでるんだ。〉
お愁〈…でも、神社育ちなのが自分的に好きじゃなくて家にもほとんど帰ってなかった不良息子だったから、近所の人しか俺のことは覚えてないだろうし、困らせちゃったよね。〉
「あぁ、いえ。そういうことだったんですね…。」
お愁さん、か。
先代、って前の優しいおじいちゃん神主か。
お愁〈じゃ、さっそくお仕事頼めるかな。報酬ははずむからさ。〉
「はい。ぜひ。」
そうして、神社のバイトが始まった。

内容は境内の掃除や、賽銭箱の掃除、お供物の整理、お地蔵様の服装を整える等の簡単な仕事だった。
「ふぅ…これでどうかな。」
全ての仕事が終わっている頃には、もう日が沈み、暗くなっていた。
お愁〈お仕事お疲れ様。一旦ご褒美の氷菓子を。〉
「っあ、わざわざありがとうございます。」
お愁〈いやいや。こっちも暑い中ありがたいし。〉
そうして彼から昔ながらのソーダ風味の氷菓子をいただいた。
「ん、おいしいです。」
お愁〈よかった。〉
彼が境内の階段に腰掛ける。
お愁〈縁起的には良くないけれど、一回くらいはいいよね。〉
「まぁ、神様が許してくれるなら良いと思いますよ。」
お愁〈まぁ、それはそうだねー。〉
俺もそれに便乗するように、彼の隣に座る。
お愁〈…先代は、去年身体を壊しちゃってね。神主を引退したくない、子供達に忘れられたくない、ってうるさくてさ。〉
お愁〈もう、身体がボロボロだってのに、神主として戻る気満々なんだよ。〉
「そう、なんですね。」
よく藍が遊びに行っていたからそれの関係で少しだけお話ししたことはあるが、そんなことになっていたとは。
…でも、そうだよな。
俺ももう20を過ぎた歳だ。
そりゃ神主さんも歳を取るよなぁ。
お愁〈ごめんね、長話しちゃって。〉
「いえ、お気になさらず。」
お愁〈じゃあ、はいこれ。お給料渡しとくね。〉
「あっ、ありがとうございます。」
そうして封筒を受け取った。
あとで見ておこう。
お愁〈じゃあ、明日もよろしくね。〉
「はい、もちろんです。」
そうして彼とは別れた。
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作者メッセージ

お愁さんちょいめろいの好きです。
絶対イケメン。まじで。

2026/07/21 17:31

rary
ID:≫ 1acdLZrSPpU0c
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微BL?怪異シリアス

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